
本日は三菱のディーラーに行きましたヽ(´▽`)/
担当の方からランエボ
貸せますよ乗れますよ~と連絡があったので突撃ですww
まずは写真をどうぞ~!!
フロントは逆スラントの上下一体グリルが流石の迫力ですねヽ(´Д`;)ノ
リアも大型ウィングとディフューザーが只者じゃないオーラ出してます。
ホイールは標準仕様のエンケイ製ホイールでした。
この名前は残し続けてほしいすなぁ...
内装もなかなか質感が高いものでした。
メーターも300km/hスケールで、中央の液晶ディスプレイには色々な情報が表示できます。
ツインクラッチSSTの操作ゲート内にはシフトパターンの切替スイッチがあります。
シートもアルカンタラ張りのレカロで、座り心地とホールド性は抜群でした(^-^)
自分自身ランエボに乗るのは現行型のⅩが出た直後以来なのである意味楽しみでもありましたwww
キーを渡されて早速エンジンスタートさせると、「キュンキュン...ブロロロロロロロ.....」と4気筒スポーツエンジンらしい音に包まれました。
ギアをDに入れて駐車場内を移動させているとこの車の宿命とも言えますが小回りがあまり効きません(^_^;)
でもロックトゥロックが2.3回転ぐらいのギアレシオなので、狭い場所での切り返しなどではそこまで苦労しません。
道に出てアクセルを踏んでいくとアレレレ...という感じでした。
Dレンジで走って通常のアクセル開度ですとあまりパンチがありません。
何ていうか、かなりモタ付く印象です。
自分の中では「ランエボってこんなんだったっけ?」と疑問に思いました。
でもすぐに「こんなんだったな」と思い出しました。
モタ付くと感じた原因は時代の流れにありました。
現行ランエボが出てから5年は経過しましたが、その間に各社ダウンサイジングターボの技術が大幅に向上していたのでした。
今では最大トルクを1500回転以下から出すターボ車は珍しくありません。
その感覚で乗ったからモタ付くと感じたのです。
モタ付くと言っても性能は未だに第一線級の物で、2リッター直4MIVECターボは最高出力300psを6500回転で発生させて最大トルク43.0kgmを3500回転で発生させるものです。
このランエボは悪く言ってしまえば一昔前のターボエンジン特性なのです。
元々のパワーがかなり高く、2000回転以下でも25kgmぐらいのトルクは出ているので扱いにくいという事はありません。
出だしも遅れることなくアクセルに対してかなり忠実に出ます。
Dレンジでは2000回転ほどでシフトアップしていき、1400回転ぐらいをキープするように走るのですがそこからアクセル踏み足しても思った通りの加速を貰えます。
でもやっぱり踏み始めモタ付く印象があります。
低回転では割とスカスカな感じですが、2500回転を越えたあたりからとんでも無いトルクとパワーが襲ってきます。
2000回転以下ではパンチが足りないけど、そこから上は気持ちいい加速を披露してくれます(((o(*゚▽゚*)o)))
MTモードに入れてパドル操作で引っ張り気味にして行くと戦闘モデルの本領発揮!!という感じでガンガン行きます。
2500回転から上ではそれほどアクセル踏んでもいないのにグイグイ前に進んでいってしまいますwww
勢いに任せてシフトアップさせていくととんでも無い速度に...(゚д゚lll)
こうなったら...と思い、S-AWCをターマックにセットしてミッションもスーパースポーツモードにしてローンチスタートで全開加速をやってみましたw
全開発進加速では、ブレーキとアクセル同時踏みしてエンジン回転数が良い所に来た瞬間にブレーキを離すと...
タイヤが一瞬だけ「キュッ」と鳴いてそれからはウォォォォォォ三ヾ(*゚ロ゚)ノと焦るほどの強烈な加速が襲ってきます。
3000回転から上になった瞬間ターボも最大過給圧になり一気に7000回転まで「シュゴー!!」という過給音と共に後ろから思いっきり蹴っ飛ばされた様にすっ飛びますヽ(´Д`;)ノ
特に1速2速は強烈なんてものではなく、このまま離陸するんじゃないかと思うほどの加速Gが襲ってきます。
中間加速も2500回転ぐらいから一気に踏み込んでいくと大変です...
リッターバイクに迫るんじゃないかという程の血の気が引く様な爆発的な加速を見せてくれます...
実際の加速ではこれよりも速い車はありますが、この車の加速は危険な加速の仕方でちょっと怖い位ですww
この車のトランスミッションはTC-SSTと呼ばれるツインクラッチのセミATが搭載されています。
このミッションは基本はVWの湿式6速DSGと同じ構造です。
でもVWのDSGはボルグワーナー製であるのに対し、このTC-SSTはゲトラグ製というのが特徴の1つです。
ゲトラグ製のミッションでも出来が素晴らしく、ノーマルモードでDレンジで走ってる分ではトルコンAT並にスムーズに走れます。
発進時のギクシャク感も皆無で、ブレーキを離した瞬間にクリープを作り出してくれるので低速も楽々です(^-^)
変速も半クラの領域も上手く使っていてかなりスムーズにショックもなく変速をしてくれます。
ですがスポーツモードやスーパースポーツモードでは性格が激変します。
スポーツモードでは常に2000~2500回転を維持するような形なのですが、スーパースポーツモードともなると街中じゃとても扱いきれない物になりますヽ(´Д`;)ノ
スーパースポーツモードでは常に4000回転以上をキープするような制御になり、変速スピードも世界最速レベルになりますが、ショックもかなり大きいです(゚o゚;;
でもスーパースポーツモードで走ると凄い爽快感がありますww
特に合流などの加速で一気に全開にしてパドル引くと一瞬のうちにパンっとシフトチェンジが決まるので車との一体感が凄いです(*゚▽゚*)
シフトダウンもパドル引いた瞬間に間髪いれずにタコメーターの針が一瞬で跳ね上がり、さらに回転合わせも同時にやってくれるのでかなりレーシーな雰囲気です。
乗り心地の方はと言いますと、意外にも優しめのものでした。
初期モデルはかなり硬めで常にゴツゴツしていた印象がありましたが、今回の2012年モデルに乗ってみてビックリしました。
ゴツゴツ感がほとんど消えているのです。
しかもゴツゴツ感が消えてもしっかり感や粘る感じは今まで通り、むしろ初期モデルよりも増しているのですΣ(゚д゚lll)
これなら普段使いでも全く苦にならないな...と思える程しなやかな足になっていました(*゚▽゚*)
しなやかになっても特有の過激な走りは健在で、今回も近くのワインディングっぽい所に持って行ってみて試してみました。
やっぱりランエボのS-AWCと呼ばれるAWDシステムは凄いです...というか凄すぎます...
センターデフも基本は50:50に設定されていますが路面や走行状況に応じて0:100から100:0の間で無段階可変します。
AYCと呼ばれる物は後輪左右間の駆動力配分を連続可変するものでコーナー外輪に駆動力を割り振る事で旋回能力を上げるものです。
更にトラコンやABSなどを統合制御して、総称でS-AWCと呼ばれます。
今回のAWDシステムはブレーキを踏んでいくと4輪独立で制動力を掛けて最適化してしまったり、コーナー立ち上がりでもACDとAYCが駆動力を最適化してアンダーもオーバーも出ないようにしてしまいます...
これ以外にもまだ色々な制御があります( ̄▽ ̄;)
思い切り走ってみると相変わらず良い意味で「なんじゃこりゃ!!!」と言ってしまいますww
限界値が高すぎて私如きの腕じゃ性能を引き出すのはほぼ不可能です(^_^;)
コーナリングが異常で、アクセルオフで曲がるよりもアクセルオンで行ったほうが曲がるという不思議なものですΣ(゚д゚lll)
若干オーバースピードで突っ込んじゃったかな..と思ってもハンドルを切りたすだけで思った通りのラインをなぞれます...
横Gもとんでも無いもので、本気で攻めるとレカロシートがなかったら体が真横に遠心力で吹っ飛んでもおかしくない程Gがかかります...
滑らそうと思ってもまず滑らないですし、アクセル全開でヘアピン出口を突破しても物凄い横Gと共にグイグイ進んでいってしまいます((((;゚Д゚))))
そして首都高の高速コーナーが連続するような所でも圧倒的な安定感があります。
三菱のAWD恐るべし...と言った感じです..
今回久々にこの車に乗ってみて魅力を再認識したというか今の輸入車にはあまり無い、危ない魅力があっていいなぁと感じました(*゚▽゚*)
でもランエボは次期モデルの開発すらスタートせずにこのまま終を迎えてしまう可能性が高いとのことです...
一時期今年で生産終了説が流れましたが、2013年モデルも無事に発売決定したと担当が言ってたので一先ずは安心といった感じです。
株主総会でこの車の存在が叩かれたりもしているようです...
一時期三菱の看板を背負っていた車なのに時代の流れに淘汰されこんな形で終わってしまうのはちょっと寂しい事です(´;ω;`)