
本日はメルセデスのディーラーに行って来ました(゚∀゚)
お目当ては特別なかったのですが現行Sクラスがオーダーストップ掛かって在庫車両のみの販売となった為、最後にカタログ貰っとこうかなと思い突撃しましたww
お店に着くと黒いSが...
担当が「あずさん来るって聞いたんで用意しちゃいましたよwこれもそろそろ中古に卸しちゃうと思うんでラストランいかがですか?」と言ってくれたので乗ってきますた(*゚∀゚*)
しかも今回乗れたのは恐らくこの組み合わせは二度と出てこないであろうS400ハイブリッドでした!!
まずは写真をどうぞ!!
モデル末期でもさすがの風格です\(//∇//)\
AMGスポーツパッケージと違い、メッキパーツが多用されています。
リアもLEDテールランプがギラギラしてましたww
3.5リッター+αという事で400の名がついてます。
内装もメルセデスの頂点に相応しいもので、ドアを開けたら違う世界です(*´ω`*)
メーターパネルは左右がアナログで真中は液晶メーターとなります。
液晶内はハイブリッド専用でした。
でも担当の顔はちょっと曇り気味...「前にS350とS550乗ったじゃないですか。最後はS600に乗って貰いたかったんですよ、S400はあずさん的には多分気に入ってくれないと思うんです..」
何でだろう?と思いながらキーを渡されて店を出るときに担当の言っていた意味を理解しました。
この車はブレーキのフィールが気持ち悪いんです...
普通の車は油圧シリンダーを押す感覚があるというか、踏力に対する反力が自然というか強く踏んでいけば行くほど反力が出てくるのですが、このブレーキフィールはハイブリッドの回生ブレーキを使ってるということもあり踏んでいった感じがビニールボールを踏んでいるような、何か空気が充填されている柔らかいものを踏んでいるようなフィールなのです。
ブレーキを戻していく時も通常の油圧のジワ~っと戻ってくるような感覚ではなく、やはりボールを踏んだ時みたいなボンッという感じの反力なのです。
踏力に対しての実際に効く制動力とのギャップもありました。
ちょっと強めに踏めば思った以上にガツンと効いちゃうし、緩やかに踏めば思ったように止まってくれない...
かなりクセのあるブレーキです。
ブレーキ本体はドリルド大経ローターでブレーキも対向4ポッドキャリパーとかなり立派な物が入ってて如何にも効きそうな感じしてるんですが、ブレーキ本体とペダルの間にある制御関係が上手くいってない印象でした。
確かにこれはアレだな...と思いました。
でもそれ以外は素晴らしい!!としか言えない程の出来の良さです\(//∇//)\
エンジンもCやE、さらにはSLKやSL、ML、GLKなどメルセデスのV6モデル全てに搭載されている3.5リッターV6直噴NAエンジンです。
S400用はアトキンソンサイクルのハイブリッド専用チューンになっており、他の3.5リッターモデルに比べて出力は抑えられています。
それでも最高出力279psを6000回転で発生させ最大トルク35.7kgmを3000~5500回転の間で発生させ続けるものです。
それに最高出力20ps、最大トルク16.3kgmのリチウムイオンバッテリーが組み合わせられます。
スペックを見てもらえばわかるように、これはホンダと同じマイルドハイブリッド方式です。
なのでモーター単独走行は不可で、エンジンアシストに徹するハイブリッドです。
普通に乗っていて何の違和感も感じません。
メルセデスは全開時と発進時以外はモーターアシストが掛からないので印象はちょっと重ったるいS350という感じです。
街中域では余裕を感じるのですが、郊外の大通りに出てちょっと強めにアクセルを踏んだ時などはちょっと物足りない印象です。
ハーフスロットルでの速さはE300とあまり変わらず...ディーゼルターボのE350ブルーテックより遅いといった具合です。
でも信号待ちからの発進加速などはモーターアシストが入るため、かなり鋭いです(*゚∀゚*)
何も構えずに普通に加速したつもりなのにグイグイ行ってしまうような感じです。
街中域では先ほども少し書いたようにこれで充分!!と言えるものであり、発進時と低速時などのトルクが一番欲しい時にモーターアシストが入るので何の不満も感じません。
アイドルストップもかなり自然なものであり、止まる寸前にエンジンがスッ..と止まりブレーキを離した途端に間髪いれずにエンジンが始動するのでモタつきやイライラ感は全くありません。
セルの音や止まる時のブルン..という振動も全くと言っていいほど無いのでこれはイイなと思いました。
そして思いっきり踏み込んだときもハイブリッドならではの気持ちよさがありました\(//∇//)\
これは全開時もエンジンの手助けをしてくれるもので、思いっきり踏み込むと確かにS350よりも全然速い!!!
V8ツインターボのS550みたいな強烈な加速は無いのですが、適度にシートに体が押し付けられてスーッと伸びていく感覚です。
回転の上がり方もS350とは明らかに違うものでスポーツエンジンかって程、良い意味で軽いのです。
レッドゾーンのある6500回転まで一気に伸びていきます(*´ω`*)
音もハイブリッドだからと静かにチューニングされているのではなく、メルセデスのラグジュアリーカーらしく普段は静かであるものの踏んだ時には快音を...という感じで、音も割と造りこまれた物です(*´∀`)
低回転域ではSクラスの流儀である重めの音なのですが、回すと「クォォォォォン!!!!」とV6にしちゃなかなか良い音が聴こえてきます(*´ω`*)
この車のトランスミッションはメルセデスお馴染みのトルコン7速ATが組み合わせられています。
これも普段は変速ショックを全く感じさせない超が付くほどスムーズな変速で、ライバル勢の8速ATと肩を並べるほどのスムーズさです。
Cクラスで気になっていたシーケンシャルモードのパドル変速はこのS400でもありました。
パドル操作に対しての実変速に少しラグがあり、C250程ではありませんでしたがパドルを引いてから一間置く感覚があります。
普通に走る分にはハイブリッドとの協調もスムーズなので全く不足は感じません。
果たして次期9速ATでMTモードの違和感が何処まで改善されるのか...
乗り心地に関してはメルセデス最上級サルーンの名に恥じないものでした!!!
ロードノイズは殆ど聞こえてこないし高速域での風切り音も皆無ですし、外部の騒音もほぼシャットアウトされます。
脚も穏やかな味付けで、スポーティ志向に振りたがるライバル達を尻目にメルセデスの我が道を往くといった感じです。
段差を超える時も通過音は聞こえるもののシートに振動すら伝わってこない程で全てサスが仕留めてしまってる印象です。
街中を走っていてもゆすられ感は全く感じません。
工事されてボコボコになっているところと通過してもゴトゴトゴト...と音は聞こえてくるけど振動は伝わってこない...
走れば走るほど不思議な脚です(*´∀`)
高速道路の継ぎ目を通過してもコトン..と聞こえては来るものの何も不快な振動は来ません。
でもフワフワ感も全く感じない脚です((((;゚Д゚))))
この辺りは先日乗ったアウディA8 W12やレクサスLS600hなどもかなり似た印象ですが、やっぱりメルセデスが味付けが一番手馴れている感じです。
ワインディングにも連れて行ってみましたが...
この車の出番じゃないですww
楽しめないという訳ではありませんが得意とするステージでもありません。
安定感は絶大でかなりのハイペースで駆け上がっても全然大丈夫なのですが、やっぱりもう少しゆったり行きたいなと思う印象です。
欧州ハイブリッドの黎明期に登場して当時BMW、VW、ポルシェなど他の欧州メーカーに先駆けて日本にいち早く来たモデルという事もありブレーキフィールなどは今一歩という感じでしたがそれ以外は流石!!と言える出来でありました。
担当の話では次期Sの日本発表は来年夏から来年冬にかけてとの事です。
環境対応モデルはフルハイブリッドで来るか、ディーゼルになるか、はたまたディーゼルハイブリッドになるのか全くわからないという事ですが、今みたいなマイルドハイブリッド機構は採用されないのは目に見えています。
ある意味S400ハイブリッドで現行Sの走り納めが出来て良かったかもしれませんw
最後に現行Sクラス最終版のカタログ貰ってきました。
表紙も最終特別モデルのグランドエディションが飾っています。
表紙もハードカバーで絵本みたいな感じです\(//∇//)\