
本日はBMWのディーラーに行きましたヽ(´▽`)/
お目当ては3シリーズの新顔である、3シリーズグランツーリスモです!
担当からやっとの事デモカー作れたという事で凸しますた。
それではまず写真をどうぞ!
試乗車はSportラインで、Mスポの次にスポーティな仕様となるものです。
リアは結構伸びやかなラインを持っています。
3シリGTからどんどん採用されていく、エアブリーザーと呼ばれるこのダクト...
飾りではなく、実際に整流効果とブレーキ熱を逃がす効果があるのだとか...
これは好き嫌い分かれそうです。
リアにはGTエンブレムがついています(*´д`*)
GTっていうだけでワクワクするのは私だけでしょうか..w
内装はセダン/ツーリングとの違いは全くありません。
メーターも共通デザインです。Sportには赤いラインがぐるっと文字盤内に入るのが特徴です。
早速キーを借りて試乗ですヽ(´▽`)/
まず駐車場で見ると「これが3なのか...」と思うほど大きくて存在感があります。
全長は4825mm、全幅1830mm、全高は1510mmとセダンよりも長さで200mm、幅で30mm、高さで70mm大きくなっているのです。
これって..E60の5シリより大きいな..(;´Д`)
乗り込む時もちょっと「おや?」と思うことがありました。
着座位置がセダンよりも高いので、セダンの感覚で乗り込むとシート位置が結構高いんです。
私は見切りが良くなったので好きですが、これは人それぞれの好みになりそうですね。
着座位置が高くなっても適切なポジション取りができるのはBMWらしいところです。
着座ポジションはセダンと全く変わらぬ、足を投げ出すポジションです。
気を取り直してエンジンスタートです。
もともと静かな現行3シリですが、GTではさらに遮音がされているようで、アイドリングはエンジンがかかっているのかわからないほど静かなのです((((;゚Д゚))))
Dレンジに入れて発進させて道に出ると..うむむ?..結構意外な物でした。
意外だったというのは、セダンよりも走りが軽いんじゃない?と思ってしまうのです。
今回の試乗車は320iです。
一番スタンダードなモデルで、エンジンは2リッター4気筒直噴ツインスクロールターボエンジンです。
チューニングも基本仕様の最高出力184psを5000回転で発生させ、最大トルク27.5kgmを1250回転~4500回転間で発生させ続ける物となります。
BMWでいう20エンジン仕様そのものなんです。
このエンジンは搭載車種がものすごい多く、6,7,X5を除くすべてのBMWに搭載されています。
感触的にはZ4と3シリセダンはキビキビ系、それ以外はおっとり系な感じがする..Z4と3以外で元気に走るなら高出力の28エンジンが欲しいという感じです。
ついてっきり、このGTはセダンよりもおっとりしているだろう...と思っていたんですが全くそんなことはなく、むしろ逆の印象を受けました。
セダンよりもパワフルといったらおかしいのですが、数値上では全く違いが無く、車重はGTの方が120kgも重いにもかかわらず、良い意味で軽く走れるのです((((;゚Д゚))))
エンジンチューンに違いはないので、ECUセッティング関係でなにか変えているのでしょうね。
街中ではアイドリング直後から30kgm近くもの最大トルクを出すおかげで出足からサッと流れに乗ることができます。
発進時も全くストレスなく、パワフルに動いてくれます。
ここで感じたのは、過給の乗りが今までよりもさらにスムーズになったんじゃないかな...という所でした。
現行セダン/ツーリングには全排気量乗ったことがありますが、高過給圧の為にターボが効いてから強めに出てしまう傾向のあった328iと初期の320iは若干似ていた部分がありました。
523iではスムーズだったので「キビキビ感」の演出とも捉えられたし、車重が軽い3シリだからイイかな?と思う部分もありました。
それが今回のGTでは発進時の過給のかけ方がさらにスムーズになって急なトルクの乗りが抑えられていました。
でも、もっさり感がない...リニアに速度をコントロールできる(*´ω`*)
アクセルのツキの良さが際立つ印象です。
街中では8速の恩恵もあり、そんなに強くアクセルを踏まない限りは2000回転手前でどんどん変速していきます。
巡航状態では1000~1100回転台にまで回転が落ちますが、そこからの加速をかける際もシフトダウン無しで全く力不足を感じさせない気持ちの良い加速を得られます。
ぐっと強めに踏んでも踏んだ瞬間に過給がリニアに立ち上がるので、3.5リッター級のNAエンジンに乗ってるかのような余裕の加速を見せてくれますヽ(´▽`)/
車格の近い523iやX1のSドラ20iでは踏み始めもっさりする印象がありますが、これは先ほども書いたように心地いい程度にキビキビしているのでストレスは全く感じないです。
「328iは必要ないな」とも思えてしまうほどです。
これなら例え「325iGT」を名乗っていても何ら違和感は感じない出来ですね。
そして低回転直噴ターボでありながらも気持ちよく回りますねぇ(*´ω`*)
これは各シリーズにも言えますが、5500回転ぐらいまでなら軽くビュンビュン回りますww
なので省燃費のECOPROモードでまったり流すもよし、Sportモードで元気に走っても( ノ゚Д゚) よし!なエンジンです。
ターボ過給で軽く回るので、NAの往年のBMWを体現していたN46型エンジン時代のユーザーにとっては軽すぎるだとか、つまらない味気ないとか言われてしまうこともあるようですが、5000回転手前で急激にトルクが萎んで上は苦し紛れ..というよりは全然楽しいし、Dレンジで強めに踏み込んだ瞬間にフルパワーが一気に来て、もうこんなに来たの!?という感覚が個人的にはたまらなく気持ちよくて好きなので、これはなかなかいいターボです(*´д`*)
NAの吹け上がりの方が個人的には好きですが、ここまでリニアならターボでもなかなかのものです(*゚▽゚*)
エンジンが暖まり、そろそろ全開で..
発進時はいつものSport+でESPオフです( ´艸`)
一気に床まで踏んだ瞬間、キュッと一瞬だけリアが鳴ったかと思えばそのまま低回転から一気に速度をグイグイ乗せていきます(*´ω`*)
184psの2リッターターボなので、ブッ飛んだ加速や刺激のある速さは無いのですが必要十分の加速です。
上の加速はさすがに328iにかなわないし、320dにも遅れをとってしまうシーンがあるかもしれないですが、ここまで自然でリニアなターボフィールとターボトルクのリズム感というのは素晴らしいです。
この320iGT用のチューンはバランス感に最もウェイトを置かれているような感じです。
中間加速も踏み込んだ瞬間に間髪入れずに過給が上がるので踏んだ瞬間に気持ちの良い加速が得られます。
そして2リッタークラスの加速とは思えないほどパワフルで鋭いのです(*゚▽゚*)
この車にはZF製の8速トルコンATが組み合わせられます。
試乗車はオプションのパドルシフト付き8速スポーツATとの組み合わせでした。
エンジン同様、8速ATのプログラムもどんどん良くなっていっていますね(*´ω`*)
もともとBMWのATのセッティングはかなりよく出来ていました。
でも、今までは3リッター6発ターボなどではしっくりきたのですが、523iを除く2リッター4発ターボではどこか持て余し気味...8速を使いこなせてはいるけど、忙しない感じは若干感じるものでした。
このGTでは忙しない感じが今までよりも弱まっていると思いました。
ロックアップする領域が増えたような感じで、今までみたいにすぐ回転が上がり次々と変速といったシーンが減っていましたね。
523i用のATチューニングをそのまま3シリに載せたような感じでした。なので落ち着き感がかなりありました。
何といってもSport+モードで走った時のダイレクト感の強さが物すっごく気持ちいいんです(*゚▽゚*)
ツインクラッチセミATに全く引けを取らない、アクセルの細かい反応にもしっかりと間髪入れずに対応してくれるのでついつい本気になってしまいます(*´ω`*)
そして変速スピードも相当な速さで1段1段が接近したギアレシオなのでレーシングカーみたいな高回転キープになります。
繋がりもトントンッとリズムよく決まるのでパドル操作が楽しいデスw
パドル操作と実変速の感覚のズレも全くないのでシーケンシャルで走る方が楽しいという珍しいATです。
乗り心地の方はというと、セダン/ツーリングよりも大人しい脚デス。
中国向け3シリLiベースなのでホイールベースも2920mmとセダン比で110mm延ばされています。
その影響か、とても3シリとは思えない、今までの3シリの常識というかイメージからは想像できないほど優しい乗り心地でした。
今のF型になってから全体的に大人しめになったBMWですが、この3シリGTはそれが顕著に現れでた脚です。
脚回りに関して特別にチューニングを変えているという通達はない...と担当からは聞いているので、ロング化とタイヤ扁平率が18インチでセダン/ツーリングの45から50になっているのが主な要因でしょう。
イメージ的には現行F10の5シリーズの非Mスポ仕様並みに快適な脚です。
それと同時に、下回りの遮音もセダンより入念にしている様でロードノイズもセダン/ツーリングより押さえ込まれています。
なので乗っててとても「3シリーズ」とは思えないのです。
高速道路でもセダンよりちょっと高いアイポイントと出来のいいターボ、そしてロングホイールベースの超がつく圧倒的直進性の良さ..と7シリに乗ってるかのようなどっしり感がこの「GT」の名前を表しているな...と思います。
なので逆を言ってしまえば、元気に走ると3シリセダンのようにキビキビスパスパはいかないということでもあります。
地元の攻められるスポットでグルグルもしましたが、この車にとっては本来のステージではない..と思いました。
BMWなので走れないとかつまらないという事は全くなく、むしろ他メーカーの下手なスポーツセダンよりも余程愉しく走り込めるのですが、S字の左右に振ったり複合の素早く切り足すのが要求されるような場面だと車体の大きさを若干意識させられますね。
試乗車はノーマルサス仕様だったので、Mスポの専用Mスポーツサスや前後異径扁平タイヤなどが組み込まれたらまた印象が全く変わってくるでしょう。
そして驚きなのが大型テールゲートを持つハッチバックとは到底思えないボディ剛性の高さでした。
相当なハイペースで流してもセダンとは全く変わらぬ安定性と旋回姿勢の良さを見せてくれるのです((((;゚Д゚))))
ツーリングよりもリアの剛性が高いかも...とさえ思ってしまうほどなのです。
335iGTはどうなのか、かなり気になりますね。
試乗から戻ってきて思わず本気見積りを作らせてしまいそうに(;´Д`)
前のブログでアルピナだAMGだと言いましたが、何だかんだこの辺りが一番落ち着くというww
この3シリGTって走りも物凄くいいですけど、使い勝手も最高なんです...
リアシートは5シリセダンよりも断然広く、7シリのノーマルホイールベース仕様に近い広さを持っています。
そして荷室はなんとツーリングよりも広いという((((;゚Д゚))))
後ろがクーペルックなので嵩のある荷物は厳しいですが、リッター数も多く奥行と幅は実寸でもツーリングより広いんですよねぇ(゚д゚)ゴクリ
実物見る前はカッコ悪いな...とかこれは売れない..5シリGTで盛大にコケたのに懲りてないのかと思っていましたが、3シリGTは物すっごく良い!!!
目の当たりにすると意外にも..と言ったら失礼ですがカッコ良いと思いましたし、並外れた使い勝手の良さ...
セダンはつまらない...普通のツーリングもありきたりだしなぁ...という私みたいな方には最適です。
そして3,5,X1,X3,Z4とBMWの基幹を担う2リッターターボ搭載車の中でズバ抜けた出来の良さを誇るのですから!(*゚▽゚*)
もし「3シリは全バリエーションの中どれが一番いい?」と言われたら現時点では真っ先に320iGTをオススメするかと思います。
.....でも贅沢な要求をするとしたら、本国には用意されているディーゼルモデルのGTがあれば最強だったなと思います。