
本日は(昨日も)BMWのディーラーに行きました。
お目当ては先日のホテルショーで日本デビューを飾ったアクティブハイブリッド3です!!(*゚▽゚*)
店にやっと第一号車が到着したとのことです。
写真をどうぞ!!
試乗車はMスポーツパッケージ装着車でスポーティさが物凄いです。
リアも専用エアロバンパーとハイブリッド3専用の両側2本出しマフラーがいい味出してます。
フロントフェンダーにはMのエンブレムが控えめながら装着されます。
リアピラーにもアクティブハイブリッド3のエンブレムが付きます。
タイヤ/ホイールは18インチ仕様で、何と今回は内製であるものの4ポッドブレーキシステムになりました!
内装もMスポ専用ステアリングやセンターコンソールのアルミパネルがMスポらしさ全開です。
ナビも外観では分かりませんが2月の328iからバージョンアップされた様で、メニュー画面等が若干違います。
メーターパネルも下半分の液晶部分がハイブリッド専用になります。
シフトノブもハイブリッド3のエンブレム入りになります。
写真を見て頂ければわかると思うのですが、今回何と卸したてのナンバーがまだ付いていない状態の車の試乗でしたwww
土曜日に到着して日曜から月曜の午前中に掛けて納車整備チェック、あとは陸自でナンバー貰って取り付けるだけという段階での試乗です。
なので今回は段取り組んでもらって仮ナン取り付けて試乗しました。
まだ整備チェックで場内を動かしただけでセールスマンすら乗っていない、この車を公道に出すのは私が初めてという「ホントにこんな私で良いのか」という感じでしたw
Dの担当も「一刻も早く乗りたかったでしょ?慣らしも兼ねて行ってらっしゃい~」という感じでした。
文字通り最速試乗です。
早まる気持ちを抑えて半分緊張しながらシートビニールを外してエンジンスタートです。
スタートボタンを押して...あれ?エンジンが掛からない?...ハイブリッドであることを忘れていました。
このままサイドブレーキ解除してDレンジに入れてホントに進むのかと半信半疑で恐る恐るブレーキを離すと無音でスルスル...と進みだしました。
このタコメーターが0のまま無音で進んでいくのは感動もあれば気持ち悪いという感じもありますヽ(´Д`;)ノ
そのまま外に出てアクセルを強めに踏み込むと瞬時にエンジンが掛かり普通の車になります。
走っていて余裕がありすぎて逆に困るかも..という程のパワーを感じました。
ただでさえパワー過剰とも言えた335iをベースに更にハイブリッドシステムをぶち込んでしまったのですから遅い訳が無いですw
エンジンは3リッター直6ツインスクロールターボで、最高出力306psを5800回転で発生させ最大トルク40.8kgmを1200~5000回転の間で発生させ続けるという、エンジンだけでも十分な内容ですがこのハイブリッド3は更に54ps、21.4kgmを発揮するリチウムイオンバッテリーの電動モーターを組み合わせているのです(゚o゚;;
システムトータル出力は340ps、45.9kgmとの事ですが実際乗った感じはこれは嘘ですw
街中をトロトロ流す分にはエンジン始動することはほとんどありませんでした。
状況にも寄りますが40km/hぐらいまではモーターのみで加速してしまうことは大半でした。
そこから上はエンジンが始動して来るのですが始動もスムーズでエンジン始動による段付き感や違和感は感じませんでした。
ちょっと踏み込んで加速する際も踏んだ瞬間にエンジン始動するのでタイムラグ的なものは全く感じません。
そしてエンジン始動の際も2500回転以下では遮音性がしっかりしてるのでメーターの針を目視してないと割といつエンジンが着いたか切れたかは分からないです。
街中でのドライブフィールはとにかくトルクに押されるような感覚です。
モーターのみでの加速の時もかなり押される感覚が強くエンジンが始動してからも1200回転という極低回転から40.8kgm以上ものトルクが出ているのでモタつきは一切感じません。
もともとターボラグがない特性のエンジンですが、モーターアシストが加わり今まで以上にアクセルに対する反応のツキが良くなっていてこっちがアクセルを踏むのを予測しているのかと思う位のレスポンスの良さで、とにかく自由自在にストレスフリーに走れてしまいます(*゚▽゚*)
そして現行の3シリにはドライブモードが装着されています。
アクティブハイブリッド3も例外ではなくしっかり装備されてますw
これをSportかSport+にするとアイドリング時や低負荷時もエンジンがかかりっぱなしの状態になります。
このモードで走るとこの車の凄さが改めて分かります。
そして普通の車と同じような感覚で走れるのでハイブリッドがどうしても乗りなれない..という方もこのモードならオススメです。
一番過激なSport+で走りました。
ノーマルモードで走ってた時とは別モノというか「これこそBMWだ!!」と言えるほど気持ちの良い仕上がりになっていました(//∇//)
ターボとハイブリッドがくっついても直6の吹け上がりの滑らかさは相変わらず素晴らしいですし、懸念していた排気音の音質も先代335i程低く響くようなものではありませんが、愉しませてくれる音質です(*´ω`*)
Sport+ではかなり過激な性格の持ち主でしたw
アイドリング直後から最大トルク+電気アシストが入るのでそれ程アクセルを踏んでいるつもりはないのにグイグイ持ってかれてしまいますヽ(´Д`;)ノ
ちょっとキツい勾配の上り坂でもほんの少しアクセルを踏み足すだけで速度を維持するどころか加速していってしまいます..
高速の合流も3分の1程踏んでいればあっと言う間にふわわkm/h出てるし...という感じです(^_^;)
正直言って日本でこの車のパワーを発散できる所って言ったらサーキット位です(^◇^;)
でも踏みたい...
という事で今回は慣らされてないという事もあり、車の状態を見ながら全開加速を試みましたww
全開発進加速では恐ろしすぎるぐらいのパワーが出ていましたヽ(´Д`;)ノ
ストール発進なしでアイドリングから一気に踏み込んだのですが踏んだ瞬間から爆発的なパワーが溢れ出すような感覚であり、出だしから(。□。;)ウワァァァァァ!!!と叫んでしまいそうな程の強烈な加速を見せてくれました...
1速2速は吹け上がりが早すぎて変速も追いつかずに7000回転のレッドゾーンを突破して7500回転まで回ってしまう事も...
中間全開加速も踏んだ瞬間に異次元の加速が待っていました...
やはり踏んだ瞬間に物凄いGが一瞬で襲ってきてスピードメーターの針もタコメーターと見間違えそうになるほど上昇が早く、もう加速というよりワープに近い感覚です...
ホテルショーで「E46 M3並に速いらしい..」と聞かされていたのですが、正直言ってこれはトルクバンドやモーターアシストのタイミングを活かせばE90初期のアルピナB3と同じぐらい速いと思いますし、下手したら4リッターV8のE90とE92 M3に迫るんじゃないかって程の凄まじさでした...
この車は8速トルコンATが組み合わされます。
トルコンといっても8速もあり、更にBMWお得意のステップトロニックのスポーツATなのでレスポンスの良さは2ペダルツインクラッチセミAT並です。
電動モーターとの連携もかなり上手く出来ていて、とにかくスムーズで小気味いいATです( ´ ▽ ` )
パドル操作に対する実変速のラグも全く無くて「ここだ!!」と思った瞬間に変速できるので走っていてめちゃくちゃ愉しいですw
ここで3リッターターボ+8速ATの先輩格である535iや640iなどと比べて違いもありました。
それはDレンジで走ってる最中のことです。
ノーマルモードでも強制的にエンジンを始動させながら走ってると、640iなどは1500~1600回転ほどでどんどんシフトアップしていってしまうのですが、このハイブリッド3は2200~2300回転程まで引っ張るプログラムでした。
これは3だから元気に走るのが前提という事なのかな...と思います。
Sport+だとDレンジでも5000回転ぐらいまで変速しません。
完全にMTモードに移行するのが前提のモードでした。
乗り心地の方はというと、今年の頭に試乗した328iや320iのノーマルサスと比べてMスポなので硬くはなっているものの、ゴツゴツ感は圧倒的に減っています。
E90後期Mスポと比べても全然こっちの方が乗り心地がしなやかです。
それでいて安定感は抜群であり、路面状況が手に取るようにわかる感触が全く薄れていないのですから流石と言えます。
走れるスポットをハイペースで抜けても全く怖くならない、むしろもっとペースを上げていったほうが愉しめるんじゃないかと思うほどすっきりした脚です。
アタリが全くついていない状態でこの乗り心地とバランスの良さですからアタリが付けばホントに素晴らしい脚になるんじゃないかなと思います。
F10 5シリーズからのBMWの脚の作り方は変わったなと実感します。
このF30 3シリーズに乗ると今までのE46、E903シリーズ乗りの方たちはビックリするのではないかなと思います。
今回の試乗車はMスポ専用OPのMアダプティプスポーツサスというものが組まれており、これはSport+にするとサスの減衰力が変わる仕様です。
Sport+で攻めると本当に愉しいです!!!
世界一のスポーツセダンと言っても過言ではない位にスポーティな味付けに変わり、下手したらE90 M3よりもこっちの方が攻めてて愉しかったですww
でも可変減衰モードでは一昔前のBMWの味付けに似ているものが感じられました。
E90初期Mスポほどではないにしろかなりゴツゴツ感があるもので路面からの入力も割と忠実に伝えてきます。
なのでSport+でも新世代BMWの走りを...という方はアダプティプスポーツサス無しをお勧めします。
今回の試乗記、めちゃくちゃ長くなってしまってすみませんでした。
でもまだまだ書ききれない魅力がたっくさんある車です。
私は最初BMWがフルハイブリッドと聞いて「もうBMWもダメなのか?」と思いましたがBMWらしさが全く薄れていない、むしろ電気モーターという新たな動力源を身につけたことにより更に魅力的になったと感じました。
これは是非ともE90,91,92.93乗りの方にも乗ってもらいたい一台ですし、他のシリーズに乗ってる方にも乗ってもらいたいです。
ハイブリッドは退屈で嫌いという方も乗っていただけたら恐らくハイブリッドに対する考え方が変わるかもしれないです。
ホテルショーでは冗談半分で次期愛車フラグとか言いましたが本気で欲しいですよ...(*´ω`*)