
さて、このシリーズも今回が最後となりました!!
今年のAMG大試乗会を締めくくってくれるのはSLS AMGロードスターです!!!
最後の最後にディーラーもとんでもないものを召喚してしまった様デス...
まずは写真をどうぞ!!!
いやぁ~カッコ良い!!!
それの一言に尽きます!!
リアも丸みを帯びたお尻がなかなかエロい\(//∇//)\
この超ロングノーズにショートデッキ...ホントにスーパーカーらしいっていうか、オープンにすると余計にカッコ良い...
今回の試乗車は19インチにノーマルブレーキ仕様でした。
そしてフェンダーにはAMG史上最高のNAユニットを搭載している証とも言える6.3のエンブレムが...
内装はどことなくレトロな雰囲気です。
赤レザーがまたエロい...
メーターも専用デザインで360km/hスケールです\(//∇//)\
センターコンソールには走りに関連するスイッチがズラッと...
キーを渡されると去年SLSに初めて乗った時の気持ちが蘇って来ました。
SLSは1年ぶりです...
しかも今回は今年の頭にデリバリー開始されたロードスターモデル...
乗る前からドキドキが止まりませんでした...
クーペとは違ってガルウィングではなく普通のヒンジ式のドアを開けて乗り込むと適度にタイトな感じのこの空間...
ホントにたまりません(((o(*゚▽゚*)o)))
エンジンスタートスイッチの照明の光り方も「ドクン...ドクン...」という心臓の鼓動みたいな感じの心憎い演出がされています。
ブレーキを目一杯踏み込みながらそのボタンを押すと...「キュルルルル......バヴォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!」物凄い始動音とともにその化け物は目覚めます。
これはオープンにしないと勿体無い..と思って屋根を開けると直にボボボボボ....という周りを威嚇するようなアイドリング音が聴こえます。
ギアをDに入れてサイドブレーキを解除してとうとうスタートです。
運転席に座ってまず思うことは「これってノーズの先端どこ?」ということですww
今回はライトを点灯させて走ったので前走車との距離感覚は掴みやすかったですが、慣れるまでは大変そうです...
でもこれがスーパーカーたる所以なんでしょうね。
道に出てアクセルを踏み込むとドゥルルルルルルルル.....という気持ちの良いV8サウンドが聴こえて来ます。
これだけでももう思い残したことは無い..と言ってしまいそうですwww
音も唯でさえ凄いAMGの中でも一番凄い音...というかこれは頂点の中の頂点なんだな...というのが嫌でも伝わってきます。
エンジンだって今のV8ツインターボに移行する前の自然吸気6.3リッターV8エンジンのままです。
しかもSLS用は全てにおいて専用チューンが施されており、型式自体も別モノです。
この6.3リッターV8ユニットは最高出力571psを6800回転で発生させ、最大トルク66.3kgmを4750回転で発生させるものとなります。
NAユニットでありながら、今回試乗した5.5リッターツインターボ並みの出力を叩き出しています。
しかもフィーリングやレスポンスはこっちの方が格段に良いという...
SLS用のV8に乗っちゃうと他の高性能V8エンジン車に乗る気が無くなってしまうほど気持ちの良いエンジンです(*´ω`*)
アクセルに対するレスポンスはやっぱりNAの方が気持ちいいですね。
特に6.3リッターともなると踏んでターボみたいに急激にトルクが出て来るってことはないんですが、濃密感が凄いというがギッシリとトルクとパワーが詰まっているようなフィーリングです。
そして低回転からもしっかりとパワーが出ているので、街乗りで扱いづらいということが全くない辺りはAMGらしさが残されているなと感じます。
街中域でもパワーがスカスカに感じたり、逆にパワーがありすぎて怖い...なんてことは一切なくてリラックスしながら走ることができます。
実際にコンフォートモードに入れてギアも自動変速モードにしていると2000回転回るかどうかのところでシフトアップしていきます。
でも全く苦にならないし、変な言い方になってしまいますが1000~2000回転台は程よいと感じるギリギリのパワーとトルクなので走らせやすさに繋がっているのかなと感じます。
でもエンジンと排気音の演出が素晴らしいのでついつい回してしまいたくなってしまいます\(//∇//)\
今回は昨年できなかったリベンジという事で周りの状況を見てから思いっきり踏んできました。
もう言葉にならなかったです...
ゼロ発進で思いっきり踏んだ瞬間ホイールスピン防止のESPが作動するのですが、エンジンパワーに負け気味でリアから縦揺れが伝わってきます。
駆動力が安定したと思ったら.....(;゚Д゚)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何が起きているのか理解するのにちょっと時間が必要でした...
物凄い力で体がシートに叩きつけられて、身動きが取れないなんてレベルではなくちょっと苦しい位の加速Gが一気に来ました...
ちょっとグロい表現ですが、臓器が全部圧迫されているようで頭がクラクラ来てしまいそうな程のGを感じます...
1速2速ではESPが効いてて駆動力が安定していると見せかけていても、実際はずっとムズムズしていてお尻を振り気味で暴れたくて暴れたくて仕方ない...といった様な姿勢でした...
加速を終えて気づけば体全身鳥肌になっていました...
冗談ではなくホントに全身がゾクって来ました。
音も踏んでいくとフェラーリやマセラティのV8やアストンV12軍団とも違う素晴らしい!!としか言えない快音が聴こえて来ます(*´ω`*)
新型のV8ツインターボほど重低音は響かないものの、やはりドロドロ感があり4000回転ぐらいを境目にビート感も混ざってくる物で、踏み込んでいくと上で「クァォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!!」と聞き惚れてしまうサウンドが聴こえて来ます(*´ω`*)
しかも今回はオープンボディだったので尚更凄い...といった感じです\(//∇//)\
トンネルの中で無意味にシフトダウンして響かせたくなっちゃうサウンドです!!w
シフトダウンさせた時やアクセルを戻した時の演出も凄まじいもので、普通にアクセルを戻しただけなのに「ボン..ボン..ボロボボボ...」とアフターファイアーの予兆みたいな音を出して、ある程度回転が上がった状態でアクセルを戻してシフトダウンさせると「パァン!!バラバラバラ...」と本当に炎が出てるんじゃないかって言うほどの派手なアフターファイアー音を出します。
昨年乗ったクーペボディでは音は聞こえたけどこんなもんか...っていう印象でしたが屋根開けるとホントに凄いです!!
これだけでもオープンボディを選ぶ価値大アリです!!
この車のミッションは「AMGスピードシフトMCT」という7速セミATが搭載されます。
これは完全なMTベースのセミATではなく、簡単に言ってしまえばトルコンATの流体クラッチのトルクコンバーター部分を湿式多板クラッチに置き換えたものです。
なのでツインクラッチセミATとは特性は似てるけど全然違う機構といえるものです。
日本車では最近のマツダが使っているスカイアクティブATがそれとほぼ同じ機構です。
これは乗ってみるとDSG並みのレスポンスとシフトスピードを実現していながら低速ではトルコンに近いぐらいの扱いやすさというかダラダラ走っても全く気遣いが必要のないミッションでした。
これはドライブモードによってクラッチの繋ぎ方や変速スピードの制御が変わります。
コンフォートモードではトルコンATと変わらないぐらいのスムーズさを持ち合わせています。
ツインクラッチセミATは原則クリープをしない機構でVWやアウディなどは違和感をなくすためクリープに似た現象を作り出しているのですが、制御上どうしてもブレーキを離してから1~2秒おいてからジワリ..と進みだす感覚のものが多いですが、このMCTはブレーキを離した瞬間にジワジワ進んでくれるので駐車場内を動かすとか、止まるかどうか微妙な速度でノロノロ流れる渋滞路などでは本当に扱いやすいです。
その代わり、スポーツモードやスポーツ+、レーススタートモードでは変速スピードやダイレクト感重視になるので低速のスムーズ感というのは若干損なわれます。
と言ってもゆっくりアクセルを踏めばスムーズに進みますし、ちょっとラフに踏んでしまっても腰に軽く「トンッ」というショック程度で抑えてくれます。
スポーツ+で走ってみるとホントにレスポンスが良くて楽しすぎるぐらいです\(//∇//)\
パドル操作をしても他のメルセデス7速ATとは違い、これだけはパドルを弾いた瞬間に一瞬で変速を決め込んでくれますし変速スピードだってツインクラッチに全く負けていません。
そして先ほども少し書きましたが演出の過激さも相まって本物のレーシングカーに乗ってるような感覚に陥ってしまいます(*゚∀゚*)
今回のSLSロードスターと昨年乗ったSLSクーペの大きな違いは乗り心地にありました。
グレードは共にノーマルサス仕様の何のオプションも入ってない物です。
でもこっちの方がしなやかさという点では断然上です。
前のクーペは常に細かい凹凸も拾ってガンガン伝えてくるような物でした。
でも今回のロードスターモデルではドスン..とかバタン...という如何にも硬そうな音は伝えてくるものの、実際に伝わってくる振動というのは以外にも優しい物でした。
ゆすられ感も圧倒的に減っています。
これはボディ形状の違いだけでは片付けられない物があります。
実はロードスターが追加された時にオプションのパフォーマンスサス仕様のセット変更があったのですが、こっそりとノーマルサスも変えてるのかな...と思います。
しなやかで優しくなったとは言ってもメルセデススポーツの頂点の名に恥じない仕上がりです。
フロントミドシップに巨大なV8を積んでいるなんて全く感じられないほどクイックな反応を見せてくれます。
路面の悪いところをちょっと飛ばして行っても全く乗り心地が悪化せずにしっかりと粘ってくれる...
むしろしなやかになった分、キックバックや跳ねが無くなってコントロールしやすくなったのでは...と思うほどです。
さらには新型SL63が使ってるエアサスよりも乗り心地と操安性を高いレベルで両立しているんではないか..と思うほどですヽ(´Д`;)ノ
しかもSLSは通常の金属スプリングサスなのに...
試乗の時間も終わりに近づいてきて降りたくないなぁ...このままどっかに乗って逃げちゃいたいなぁ..と思ってしまいました。
降りるのが名残惜しすぎる車です・゜・(ノД`)・゜・
私は昨年クーペに乗ってその時は「自分はメルセデスが好きだから良い車に思えるけど、冷静になれば他にも良いスーパースポーツはあるよ~」なんて思っていました。
でも今回のSLSロードスターはこれしか無い!!と思えてしまうほど進化していて、クーペでは見い出せなかった色気というのがムンムン出ています。
昨年のSLSクーペからスーパースポーツはアストンV8ヴァンテージやジャガーXKR-S、アウディR8スパイダーと同クーペ、フェラーリカリフォルニア、日産GT-R、ポルシェ991カレラSとよくこんなに乗れたな..と自分でも思うほど沢山の世界の名だたる車に乗らせて頂いてきました。
でも今回のSLSロードスターはその中でも1番しっくり来たというか好みでした。
私は学生の頃からAMGというものに対して特別な感情を持っていて、C43AMGは今の輸入車バカのきっかけにもなったものでした。
今年も毎年と同じように案内してくれたお世話になってるDには本当に感謝しています。
そして毎年「やっぱり何だかんだ言ってAMGなんだよなぁ..」と噛み締めさせられます。
オープンカー好きでAMG大好きな私にとってこれが一番の車なんですが、いかんせん価格がががorz
でもいつかはAMGです(`・ω・´)