
本日はアウディのディーラーに行きました(^-^)
今日はクリ○○スだったのに何やってるんだろう...
勿論試乗デスww
担当の方からS8の試乗車が来てるんですよ!と連絡いただいたので凸しましたww
まずは写真をどうぞ!!
フロントフェイスは控えめながらノーマルモデルとは比べ物にならない迫力が出ています。
フルLEDヘッドライトも不気味なまでの迫力出しています。
リアは専用バンパーと4本出しマフラー、トランク一体型リップスポイラーによりスポーティですが、上品さも持っています。
タイヤ&ホイールは何と21インチの35タイヤです(^_^;)
内装もアウディのフラッグシップサルーンであり、Sモデルのフラッグシップでもあるのに相応しい質感です。
アストンを見ちゃうと普通に見えてしまいますがダッシュボードはフルレザー、天井はフルアルカンタラ張りという超豪華な組み合わせです。
シートの座り心地も絶品でした\(//∇//)\
このシートはサイドサポートの張り出し量、座面の長さ、シートクッションの硬さから何から何まで電動調整できるものです。
試乗車のパネルはフルカーボンでした。
カーボンならではのエロさもあります(*´ω`*)
メーターはS8専用の320km/hスケールです。
早速キーを貰ってエンジンをスタートさせると「キュル..ブロォォン...」
今までのSシリーズと比べて大人しすぎる...と言えるほど静かであっさりした始動音でした。
新型3リッターSC搭載のS5もあっさりした始動音だったので、これがこれからのSシリーズの流儀になるのでしょう。
この瞬間「アウディSも5.5ターボのAMGと同じく静かでつまんない車になってしまったのか..」とちょっとがっかりしてしまいました。
エンジンだって先代のランボルギーニ製5.2リッターV10直噴NAからアウディ内製の4リッターV8直噴ツインターボにダウンサイジングされました。
カタログを見ての第一印象は何かショボくなってしまったなぁ...ということでした。
後で書きますが、乗るとこの印象が180度変わってしまうのです..
この車に積まれている新開発4リッターV8直噴ツインターボはA8の4.0TやS6、S7に積まれているものと同じです。
でもS8用だけは専用チューンが施されており、シリーズ最強のスペックを誇ります。
最高出力520psを5800~6400回転の間で発生させ続け、最大トルク66.3kgmを1700~5500回転の間で発生させ続ける途方もないスペックの持ち主です。
街中では発進時にアクセルを一瞬だけ煽ってから後はちょこんと足を添えるだけ...という感じなのです。
パワーというよりもトルクの塊と言ったほうが良さそうです。
普通に走る分には1500回転ほどで変速していき、巡航状態は1100回転も回らないぐらいまで回転が落ちます。
でもそれしか回っていないのにまったく力不足がないどころか、1100回転でもグイグイ進んでいこうとするほどのトルクの持ち主です(^_^;)
発進時もアクセル踏み込み量に気を使ってしまうほど、グイッと強く前に進んでしまいます。
こう書くと扱いにくい車に見えてしまいますが、じんわりアクセルを踏んでいってやれば穏やかに、ジェントルに走ってくれます。
しかもこの車はシリンダーオンデマンドという機構が搭載されています。
これは条件がいくつか重なった時に片バンクを休止させて4気筒で走る機構です。
条件はエンジンが暖気されていること、エンジン回転数が3500回転以下、ギアが3速から上という条件が重なった時に片バンク休止させるのですが、静粛性や振動、音に変わりは全くありませんでした。
メーター内に休止中を示すマークが光って初めて休止していることに気づくほど静かです。
意地悪に4気筒モード中にアクセルを踏み足して無理やり8気筒にしても段付き感やギクシャク感は感じませんでした。
時代を象徴するかのようにSモデルのくせしてアイドルストップだって付きますww
巡航状態から加速しても4分の1も踏んでいないのにシフトダウンすること無くそのまま欲しい分の加速が自由自在に引き出せます。
音も最新Sの流儀で、2000回転以下ではノーマルA8同様ほぼ無音でしかもパワーが半端ではないので速度感覚が完全に無くなってしまう車ですww
高速域でも80km/h巡航では1200回転程をキープしていて、追い越し車線に乗り換える..とかもうちょっと速い流れに乗る..というようなシーンでも右足にほんの少し踏む力を入れるだけでグイグイ加速していきます。
高速域でも速度感覚が無くなる車で「何か前の車が退いていくなぁ」と思ってると、何時の間にかとんでも無いスピードがヽ(´Д`;)ノ
常にメーターを見ながら乗ってないと「何時の間にか免許が取り上げられていた」なんて事になりかねない車です。
高速の合流もハーフスロットルで行けば周りに迷惑かからずに乗れるかなぁと思って能天気に半分までグッと踏み込んだら..((((;゚Д゚))))
その時点で思いっきり体がシートに押し付けられてウォォォォ.....とビビってしまうほど加速してしまうのです...
この時点でBMW M135iの全開加速時に近い加速力が襲ってきました...
車に慣れてきた所でアクセル全開加速を試みようとしました。
でも怖くて中々踏み込めないのです(゚o゚;;
これは道がすいても思いっきり踏まない方がイイなぁ...とハーフスロットルの鮮烈な加速が本気で躊躇わせてしまうのです...
でもどんなんなのか気になる...と思って全開発進加速をしました...
一気に踏み込んだ瞬間...ヾ(叫゚Д゚)ノギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!と思わずホントに声に出して叫んでしまうほどの強烈な加速なのです...
クワトロの威力は絶大で全開にしてもトラコンの介入もなしに路面に余すことなく520psのパワーを路面に叩きつけます。
それとアイドリング直後から60kgmオーバーのトルクが襲ってくるので、踏んだ瞬間に待った無しで超絶加速が襲って来ます..
なんとか必死になって見たメーターもタコメーターは1速2速は一瞬で吹けきり、100km/hまでは10km/h刻みのスピードメーターもタコメーターとほぼ同じスピードで上昇していきます...
全開で踏み込んで構えていないと、首を痛めてしまいそうになるほど頭が仰け反ってしまいクラクラ来てしまう程Gが来ます...
首から下もシートに思いっきりギューと押し付けられて身動きなんてとても取れません...
正直言って同じアウディのスーパーカーであるR8の5.2V10よりもこっちの方が断然速いですし、冗談抜きに先日乗ったメルセデスSLSやアストン ヴァンキッシュよりもS8の方が速いです.....
世界最速サルーンで名高いポルシェパナメーラターボよりも断然速いし、試乗してびっくりしたBMWアルピナB5よりもこっちの方が速いです...
メーカーの公称値では0-100km/h加速は4.2秒ということですが、多分それよりも速いでしょう..
520psってのも絶対に嘘だ!!と思ってしまいました..
体感的には550psぐらい出ていてもおかしくはないんじゃない?と思える程です..
加速したあとは息も上がって心臓がバクバク言ってました..
60km/hぐらいからの中間加速も踏んだ途端に一気にノワァァァァァァ!!(゚Д゚;ノ)ノと叫んでしまうほどの超絶っぷりです...
320km/hメーターは飾りなんかじゃないです...
これは加速ではなくワープといった方が正しいです。
超えてはいけない境界線をいとも簡単に超えてしまう超絶っぷりです...
音も2000回転を超えると「ドゥルルルルルルルル.......」とV8エンジンらしい音が気持ちよく聞こえてきて、高回転域では「クァァァァァァァァァン!!!!!」とドロドロ感にビート感が混ざったスポーツV8らしい音が聴こえます\(//∇//)\
そんな暴力的な加速をするのに信号待ちではアイドルストップしちゃうんだからギャップが凄いですwww
この車にはトルコン8速ATが組み合わせられます。
Sシリーズなのにアウディお得意のツインクラッチセミATを使わないんだぁ...と思いましたが車重が重量級であること、SであってもA8ベースのフラッグシップサルーンである事などが考えられてトルコンが選択されたとのことです。
実際にS8はトルコンで正解かなぁと乗って思いました。
Sトロニックは世界一スムーズなセミATと言われてもやはりギクシャクしてしまう事があります。
確かにS8で低速がガクガクしてしまうと興ざめしてしまいそうです。
それと客人を乗せることも想定されているのでしょう。
トルコンのおかげで低速でもスムーズにダラダラ走れるし、何といっても超スムーズです(*´ω`*)
そしてトルコンといっても8速あり、しかもレスポンスはSトロに決して遅れをとっていません\(//∇//)\
シフトスピードもSトロ並みの超速シフトですし、パドル操作のラグも全くありません。
そして1速1速のレシオが接近しているのでシーケンシャル操作が楽しいですww
トルコンATでも流石Sモデルだけあります...
この車で一番感心したのが乗り心地でした。
先ほど写真でも紹介したとおり、この車は21インチの35タイヤを履いています。
いくらなんでもバタつくでしょう...と思っていたのですが...
実際はバタつく予兆すら見せない...それどころかゴツゴツ感も感じない優しい乗り心地だったのです((((;゚Д゚))))
この車はアダプティプサスという電制エアサスが組み込まれています。
これの制御がとんでもなく良くて、硬くはないけどふわつきも全く感じない、全開加速をくれてやっても決して浮き上がることのないサスなのです...
何というか、しっとり感が物凄いサスです。
高速の継ぎ目では流石に35タイヤということもあり「ドドン..」という音が聞こえてはきますが、伝わってくる振動というものはほぼ皆無です。
工事中のボコボコになってる路面を走ると流石に辛抱たまらず振動が伝わってきますが、それでも何重にも厳重に押さえ込まれてきているのが分かる伝わり方で、直接的ではなく間接的に伝わってきます。
そして感動したのが攻めて走った時でした。
この前AMGに乗った時に担当とも話していたことですが「ハイパフォーマンスサルーンは直線は速いけどコーナリングのスピード、気持ちよさは純粋なスポーツカーには勝てない」
確かにその通りだと思っていました...これに乗るまでは...
この新型S8は直線も速ければ、コーナリングも途轍もない次元なのです(;゚Д゚)
この車はアウディクワトロシステム最新世代となるクラウンギアセンターデファレンシャル式のクワトロシステムとなっていて、基本前後40:60ですが路面状況に応じて前後70:30から30:70まで無段階に可変制御するものです。
S8はさらにスポーツリアデファレンシャルも組み込まれていて、後輪左右間でも駆動力分配させるという現行クワトロシステムの中でも最高峰のシステムが奢られています。
ワインディングを攻めるとコーナリングでしっかりと踏ん張り、さらにイン側にグイグイ入っていこうとするのです(゚o゚;;
旧世代のクワトロに比べてコーナリング最中の挙動や操作感に自然さが増したと感じます。
リアの駆動力分配も作動が早く、自然なもので違和感や機械仕掛けを感じる部分というのは少なかったです。
アウディのコーナリングの特徴はコーナー入口のハンドル切り始めはそんなに鋭くない..のにコーナーに入ってちょっとアクセルでサポートした瞬間に動きに鋭さが一気に増します。
でもこのS8はフルアルミボディでS6とほぼ同等の車重を持っていることもあり、動きは完全に1コ下のクラスの軽さを持っています。
全開で攻めると車の動きを完全に忘れ去ってしまうのです...
下手したらA5に乗ってるのかと錯覚してしまうといっても過言ではない動きを見せます。
でも気づけばリアには豪華なレザーシートがあり、車から降りるとフルサイズサルーンなのですから驚くばかりです。
そして何よりも旋回スピードの速いこと...
いつも走り慣れているコースを全開で走って、最初はフルサイズだしそんなに走んないだろうと思って控えめのペース..と言ってもS8クラスの大きさではちょっと無理気味のペースで行きました。
そうしたら何事もなく涼しい顔してさらっと曲がってしまったのです。
コーナリング出口で全開で脱出する際もアンダーが出るかと思いきやハンドルを切った方向に切った分だけグイグイ曲がっていってしまうのですΣ(゚д゚lll)
何ていうか、車と路面がくっついているんでは...と思ってしまうほどの安定性と自在性です。
こうなったら..と言うことでSLSロードスターで走った時と同じペースで本気になって走っても..まだ余裕があるのです...
これ以上は自分の限界を超えそうだから止めてしまいましたが、純粋な2シータースーパースポーツ軍団とワインディングでも渡り会えてしまうということです((((;゚Д゚))))
そして高速道路でも圧倒的な桁違いとも言えるほどの安定性を見せてくれます。
首都高のカーブが連続するようなシーンでかなりのハイペースで走っても全く不安にならないというか、状況が許せば1○0km/hぐらいでいっても破綻しないんじゃないかな..と思うほどのビシッとした安定性を持っています..
でも今日はバカ混みしていて思うように走れませんでしたが(^^;
戻ってきて車から降りた時に、これは最高のサルーンだと思いました。
乗る前はSモデルも時代に飲まれてダメになったか...と思いましたが決してそんなことはありませんでした。
時代に適合しつつも更に性能に磨きをかけたと言えるでしょう。
にしてもアウディはとんでも無い変態ハイパーサルーンを作り上げてしまいましたね...
私はアストンは最終目標として思っていますが、ヴァンキッシュよりもS8の方が心に刺さりました\(//∇//)\