
本日はマツダのディーラーに行きました(*´∀`)
5月ごろに出た初代アテンザのリコールで実家にある初代アテンザ23Sをディーラーに持って行きました。
そこでビックリしたことが.....
何と発売1ヶ月前だというのに新型アクセラがあるではありませんか((((;゚Д゚))))
先週末に特別内覧会のお知らせが来ていましたが、まだあるとは...
担当不在だったなのでフリーでまじまじと展示車を見ていると、サービスの人から「実は試乗車もあるんですよ.....」と更に耳を疑うことががが...
「乗ってもいい車なの?」と聞くと「もちろんです!自由に乗って宣伝しまくってください」と嬉しい回答だったので急遽発売1ヶ月前の試乗が叶いました(*´д`*)
撮影もOKとの事でしたので写真をどうぞ!!
フロントは逆スラントほどではないですが、前面に突き出たデザインになっていて、ボンネットのボリューム感が結構いい感じに出ています(*´д`*)
なにかと話題に上がってるナンバープレート位置も正規の登録ナンバーが入ればそこまで違和感は感じないです。
リアもピラーを思いっきり寝かせることによってクーペみたいなラインになっています(*´д`*)
サイドのラインもアテンザ並に抑揚が効いているので、ゴルフクラスなんですがかなりグラマーな感じです。
試乗車は15Sと呼ばれるグレードで、写真の16インチタイヤ/ホイールが履かされていました。
内装も今までのアクセラと比べて質感が飛躍的に上がっていて、正直なところ兄貴分のアテンザよりも質感がいいと思える程です(*´ω`*)
メーターはネットや雑誌に載っているRX-8みたいな大型単眼タコメーターではなく、真ん中にスピードメーターがありました。
2リッターのツーリングパッケージやディーゼルでは大型単眼タコ+デジタルスピードメーターになります。
そして今回新しく採用した「マツダコネクト」の操作盤です。
考え方はドイツ系欧州各社のBMW iドライブやアウディMMI、メルセデスのと考え方は全く一緒です。
今回試乗したのは1.5リッターモデルの上級仕様となる15Sというグレードでした。
マツダの最新世代エンジンである、SKYACTIVシリーズの4番目のユニットとなるSKYACTIV-G 1.5が初お目見えとなりました。
1.5も例に漏れることなく、4-2-1配管のエキゾーストや高圧縮比14.0:1を実現させた渾身のエンジンです。
新型アクセラは他にも、2リッターガソリンと2.2ディーゼルターボ、2リッターハイブリッドもラインナップされます。
ディーゼルと2リッターは既にCX-5やアテンザで出ているのでフィーリングはわかりますが、この1.5とHVは未知数なので1.5に真っ先に乗れるということで興奮気味ですたww
実際乗ってみると、今までの1.5リッターNAの概念を覆しざるを得ないほどパワフルで扱いやすいエンジンに仕上がっていて、ただただ驚くばかりでした。
今までのCセグ1.5というと、ATは必要十分だけど楽しみ感は無し...MTで気兼ねなく踏んで回せて楽しいといった感じですが、この最新世代1.5はATでもとにかくパワフルで、いままでのアクセラなら「最低2リッターは欲しいよね...」だったのが「1.5で全然十分じゃん..」というほどになっているのでした((((;゚Д゚))))
数値上では特筆すべき点は何一つないんです。
最高出力111psを6000回転で発生させ、最大トルク14.7kgmを3500回転で発生させます。
このように、平均的なスペックなんですがやっぱりトルクの乗りが全然違いますね(*´ω`*)
3500回転で最大トルクを出すというのがNAのガソリンエンジンで珍しいくらいで、更に1.5クラスで...。
乗ってみると日本車の1.5はもちろんの事、VWの1.2リッターTSIよりもパワフルなんですねぇ(*´д`*)
雰囲気的に、ダウンサイジングターボエンジンみたいな自由自在な走りができてしまうんですね。
走り出しでも2500回転も回らずにどんどん変速していき、1000回転台で走ることが多かったですが、苦しさやパワー不足感が全くと言ってもいいほど感じない...そしてNAならではのレスポンスの良さは健在なので、乗っていてストレスに感じることは全くありませんでした。
何といっても、車重がこれよりも100kg前後軽い、一世代前のMZR1.5を積むデミオスポルトよりも乗っていて楽しい...と感じられるほどなのです。
そして低回転域のピックアップの良さや追い越し加速のフィーリングは初代アテンザの2.3リッターよりも良いかもしれない...と思ってしまうほどでした!!
一世代前のMZRエンジンは上まで回せばかなり速く、初代アテンザ2.3も3500回転付近からトップエンドまでなら一気にすっ飛んでいく感覚ですが、日常域ではどうしても重くてかったるい感じがしてしまうので、なおさらパワフルに感じるんだとは思いますが、現行アクセラ2リッター乗りがこの1.5に乗っても納得できるパワフルさだと思います。
平均60~70前後で流れる幹線道路に出てちょっと強めにアクセルを踏んで行くとあっと言う間に流れに乗り、1.5だからと油断して強めにアクセルを踏み続けるとあっと言う間に怖いスピードが出てしまうほどです。
その時も4000回転ぐらいまでしか回っていませんでした。
正直言って停止状態から60~70前後まで一気に速度を乗せようとしたら今までの1.5じゃかなり強く踏んで高回転まで回さないとなかなか出来ない技でしたが、これをいとも簡単にやってのけてしまうとは...
そしてすぐに巡航状態の1000回転中盤キープで走行することになるんですが、20km/hまで減速して一気にまた60km/hに復帰するハードな流れの中でも余裕綽々で流れに載っていられます。
正直言ってやっぱアテンザよりも楽に流れていられるなぁ...と思ってしまいます。
トルクカーブを見ても、今回のSKYACTIV-G1.5はSKYACTIV-G2.0と比較して、トップエンドに上がるにつれて出力差が開いていく感じですが、日常域の3000回転以下では意外にも肉迫するパワーを出せていました(゚o゚;;
これは速いわけだわ...と思うと同時に、ガソリンNAでもディーゼルやダウンサイズターボに負けない特性とパワフルさを、そしてNAならではの気持ちの良いレスポンスを。というのがこの1.5でも実証できていると、乗ると実感します。
レスポンスが抜群のATと相まって、欲しいと思った時に間髪入れずに加速体制に移行でき、さらに低回転からパワフルでレスポンスはNAのソレ..とくれば言うことなしです。
車も温まったので全開加速をかけてみました。
ここでもやはり1.5にしちゃ驚異的な速さを見せてくれました(*´д`*)
シートに背中を押し付けられるとか、血の気が引く加速感は感じませんがどこまでも綺麗に伸びていく加速感はやっぱり気持ちがいいです(*´ω`*)
高速域になってしまえば解りませんが、100km/h以下での全開加速は初代アテンザ2.3リッター並の加速フィールです(ノД`)
頭打ちが全くない分、踏めばゴルフ1.2TSIはもちろんの事、メルセデスA180よりも断然速いぞ...と感じてしまいました:(;゙゚'ω゚'):
回した時の音質も相当こだわってチューニングしているので、雑な音質は一切なく1.5とか1.3特有の変に軽い音質でもないです。
1.5リッターNAでこんなに速いなんて悔しいですw
この車にはトルコン6速ATが組み合わせられます。
これもただのトルコンではなく、ツインクラッチ並みにレスポンスのいいATなのです。
トルコン部分に流体クラッチの代わりに湿式多板クラッチを組み込んでいるATとなり、考え方はメルセデスAMGの7GスピードシフトMCTと一緒です。
直結状態のロックアップ域を広げるというか、発進時にギクシャクを無くす為に一瞬だけ滑らせて後はずっと直結なのである意味MTと同じなのです。
このレスポンスも素晴らしく良くて、右足の微妙なさじ加減にも忠実に反応してくれるのです(*´∀`)
なのでセミATみたく超がつくほどの微調整も簡単にできてしまいます。
制御もアテンザ以上に進歩していて、咄嗟にぐいっと強く踏むと頑なに滑らせないアテンザやCX-5と違い一瞬だけ回転を上げるために滑らせすぐに直結になって加速させるので、もたつき感は全く感じさせないものになっています。
アテンザやCX-5はエンジンのパワーもあるのでそのままロックアップしながら低回転からもりもり行けますが、やっぱりいくら新エンジンとは言えアクセラの1.5でストレスなく行かせるにはそうしないと厳しいのかもしれないです。
ゴルフの1.2でもたつきを感じるのもそれが一因にもなっています。
基本ロックアップなので無意味に回転が上がってることもないので走行中はそうとう静かで、燃料消費もかなり抑えているのが走っていて感じます。
上まで引っ張ってシーケンシャル操作をするとセミATみたいに気持ちよく変速が決まるのもポイントです。
15Sはパドルなしの仕様なのでフロアシフトでイジってましたが、変速スピードはDSG並の速さです\(//∇//)\
しかも、ATのシーケンシャル操作によくある感覚のズレが全く感じません!
シフトレバーを倒すと同時に一瞬で変速できるので自分が「ここだ!」と思った時にその通り応えてくれるのが本当に楽しいデス( ´ ▽ ` )
実家のMPVターボに搭載されているのも6速ATですがオーソドックスなアイシン製6速なのでここまで気持ちよくは走れないです。
もっともMPVは静粛性に重点を置いた多段化でターボパワーでDレンジでも関係なく引っ張ってくれるクルマなのでMTモードでの走りはそこまで重視していないような感じですが..(;´Д`)
このクラスの日本車はCVTが主流ですが、ドライバーとの一体感や走ってストレスを感じさせない所は6速スカイドライブATならではの特権でしょう。
そしてオルガン式ペダルがアテンザに続きこれにも採用されているので、長距離でも足の負担は少なくて済むでしょう。
ペダルの重さも適度にズシッと来るのでとても扱いやすいし、オフセットもかなり自然で自然と右足を伸ばした先にアクセルペダルがあります。
意外な話ですが、今現在の欧州Cセグでオルガンペダル使ってるのはBMWの1シリだけです。
あとは吊り下げ式にコストダウンされてしまっています。
そして元がLHDなのでペダル位置が中央寄りでアクセルが慣れるまでは踏みにくく感じる車もあります。
それがこのアクセラでは全く感じませんでした。
そして足元スペースもDセグ車並に広いので、窮屈さは全くないです。
乗り心地の方はというと、初代GYアテンザとLY MPV23Tというzoom-zoom世代真っ只中の車に乗っている私としては、新型アテンザやCX-5よりも馴染みやすいものでした。
今までのマツダはFFスポーツ路線で、切れ込み方や足の動き方が結構スポーティな物で「FFのBMW」と揶揄されることも一時期ありましたが、2代目アクセラのMC以降それが方向転換されて切れ込みやスポーツ性よりも一体感を重視したものとなり、今までのマツダ車のイメージからしたらちょっと大人しめの味付けにどんどん転換されてきました。
何というか、ロードスターみたいな切った分だけ綺麗に感覚通り曲がってくれる...というものでこれはこれで楽しいし気持ちいいな...と思っていましたが実家のアテンザやMPVに乗ると個人的にはスーンスーンスーンの感覚の方が好みでした。
特にMPVターボはエルグラ並の巨体をあそこまで軽快に動かして、アウトバーン巡航も朝飯前で、後ろに誰も乗っていなければの話ですが2.5~3リッターのスポーツセダンと簡単に渡り合えるのは満足してるポイントで、これ以上のミニバンは無い...と手放せない一因でもあります(´Д`;)
今回のアクセラはそのzoom-zoom世代のFFスポーツ路線と今の「人馬一体」を大切にしている新しいマツダの味をうまい具合に合わせたようなものとなっていて、キビキビ感とジワっと来るドライバーの思い通りに動く脚の感触が両立できていました。
ちょっと飛ばし気味で地元のスポットを走り込んでいくと、ジワっと来る新世代マツダの中に、初代アテンザや初代アクセラのようなスパスパっと来るクイックな感覚も残されていて嬉しかった...というのが正直な感想ですw
今まではクイックさを重視するあまり意図した以上に過敏な反応を見せてしまう時もありましたが、そこはうまい具合に抑えられていて気持ちよく愉しいといった感じです(*´д`*)
素早い切り替えしでもフロントの接地性は一切損なわれることなく安定した姿勢を保ちながら、意図した通りの動きをしてくれます(゚∀゚)
リアサスもこのクラスではコスト削減のためにトーションビームを使うことが多いですが、ここはマツダ伝統のマルチリンクをおごっているので後ろの安定感もバッチリです。
新開発のボディも今までよりも更に進化したような感じになっていて、剛性が物凄い高いレベルで確保されているなぁ...と感じました。
ねじれ感や結構大きな凹凸や負荷が掛かるようなところでも音を上げずに余裕でついて来てくれます。
ボディが小さいぶん、新型アテンザよりもしっかり感が強いかも...とさえ感じてしまうほどです。
この走りだと日本車には敵なしといえます。
本当に欧州Cセグしかライバルがいない...しかもゴルフⅦぐらいの脚と剛性のバランスの良さを持っているのです((((;゚Д゚))))
それ故に惜しいところもあります。
それは電動パワステの味付けです。
ステアリングの剛性感やフィードバックはしっかりと感じるものの、どうしても油圧パワステの初代アテンザやMPVターボに慣れてしまっていると切り始めのアシストがかなり軽く感じられてしまうのです...
車速感応型でどんどん重くなっていきますが、素早い切り返しなんかの反力の味付けはやっぱり油圧にかなわない...と感じてしまいます。
今回試乗した1.5リッターは1270kgと軽く作られているのが特徴で、これがキビキビ感につながっているのかもしれない...とも思いました。
これで2リッターモデルや2.2ディーゼルターボでは感触が少なからず変わってくるかもしれません。
サービスも「ディーゼルだと車両本体の重さが+200kgになるから、多分相当変わるだろうね」と言っていました。
街中域での乗り心地もかなりいい出来で、ふわふわ感は皆無だけどそこまで硬くない...不要な揺れは一切感じさせない物で快適そのものです(*´д`*)
今回のアクセラは足回りのセットは基本全部一緒という事ですが、今回試乗した1.5リッター16インチ仕様では全体的に身の丈にあった扱いやすさが際立つ印象でした。
これで2リッターモデルの18インチ仕様だともうちょっとビシッとした印象になって、zoom-zoom世代にさらに近いものになるのかなぁ...と予測できます。
発売前でありながらも思う存分に乗せていただいたDには感謝してます(*´д`*)
1.5でも本当に良く出来た車ですよ..(゚o゚;;
乗ってても全然1.5だってのを感じさせないパワフルさに、脚とボディの良さ...さらに見て触る質感もよしと来たら何もいうことはないです(*゚∀゚*)
サービスは「MPVターボとアテンザ2.3に乗ってる人が満足するとは意外ですね...でもAzuさんが1.5に乗り換えても初め良くてもすぐ飽きちゃうと思うよ。私としては2.2ターボディーゼルを勧めますよw」と言われてしまいました(;´Д`)
聞いた話では、前倒しで全国の有力販売店には5ドアの15Sと20Sが振り分けられているということです。
既にみん友の方も20Sに乗っていますし、次は20Sに乗れたらなぁ...と思ってたら「来週以降は20S持ってきますからまた来てください」と見透かされていました(^_^;)
11月20日の正式発表時にはディーゼルと各MTモデル以外が一斉に出揃うという事です。
そしてディーゼルと各MT仕様は来年明けてから順次生産開始となる模様です。
MTファンにも朗報で、今回のアクセラはアテンザ以上にMTラインナップに積極的です。
セダンハイブリッド以外のすべての排気量に6速MTが用意されます。
ハイブリッドはCVTオンリーですが、ディーゼルMTとか結構気になってたりしますww
アテンザもそうでしたが、注目度は半端じゃないです。
そして車自体の完成度も半端じゃないレベルまで既に来ています。
特に輸入車乗りの方には是非1度乗ってみてもらいたい車だと思います。
アクセラに乗るとアテンザ以上に「日本車もまだ捨てたものじゃない」と思っていただけるはずです....
日本車に乗っている方もクラス問わずに是非とも1度は乗ってもらいたい車だと思います。
GT-RやLFAという速さのパフォーマンスとも違うし、レクサス各車種の内外装の作り込みとも違う、実用性と見た目ではない部分の機能面での日本の本気を垣間見ることができる車だと自信を持って言えます。
特に運転席に座った時、ハンドルのポジションやシートの腰周りと肩部分がしっくり来る座り心地、ペダルオフセットは下手な欧州車よりも真剣にクルマ造りをしています。