
本日はマツダのディーラーに行きました( ´ ▽ ` )
アクセラの本カタログが来てると情報があったので、家にあるMPVの点検も含めて行って来ました。
お店に着くとアクセラセダンが(*´д`*)
「これ新型ハイブリッド仕様なんで行っちゃいましょうよw」
という事で行ってきますたw
写真が綺麗ではありませんが、フロントはこの前紹介した1.5のハッチバックと変わりません。
リアはアテンザの伸びやかさとは違う、塊感のあるフォルムの中に綺麗にラインが入っていてクーペみたいな印象を受けます(*´ω`*)
リアには「SKYACTIV HEV」のエンブレムがあります。
セダンのガソリン車との識別点はこのエンブレムしかありません。
内装は今回試乗したのはHYBRID-S Lパッケージというハイブリッド最上級グレードで、ホワイト×ブラックの2トーンカラーのパワーレザーシートやヘッドアップディスプレイなど高級装備満載です。
これアクセラじゃないよwwwというのが第一印象です。
メーターはHV専用のパワーメーター付きのスピードメーターです。
フロアにシフトレバーはありますが、パターンが完全にトヨタと一緒です。
今回のアクセラハイブリッドのシステムはトヨタのライセンス生産でプリウスのTHS3がそのまま積まれていると言えるもので、それにマツダのSKYACTIV-G 2.0との組み合わせです。
エンジンはSKYACTIV-G 2.0のHV仕様...
エンジン単体での最高出力はは99psを5200回転で発生させてトルクは14.5kgmを4500回転で発生させます。
モーターは83ps、20.7kgmのプリウス、レクサスCT用と全く一緒です。
システム総合では136psとこれもまたプリウスと全く一緒...
さらに驚くのは発生回転数も全く一緒なんです...ライセンスの制約か何かあったんでしょうね。
なので乗った印象はトヨタのハイブリッドカーです。
でも細かい部分やフィーリングは完全にマツダ色になっているのが印象的です。
エンジンがプリウスの1.8に対し、アクセラは2リッターになっている関係もあってか、全体的に滑らかで静か...という感じです。
システム総合パワーどころか、エンジン単体でも相当デチューンされて99psとプリウスと全く変わらないんですが、余裕感や速度の乗り方が全然違いますね。
細かいアクセル操作に対しても間髪入れずに思った通りに動いてくれる...トヨタ方式のHVによくある「思ったように加速してくれなくてもどかしい」感が全くないのが印象的ですね。
モータートルクに依存せず、エンジントルクもしっかり出ていることもあってかプリウスと同じHVを積んでいるとは思えないパワフルさがあります。
感じ的には、プリウスやレクサスCT200hのパワーモードを常に使っているような感じです。
音やフィーリングを関係なく考えていれば、アテンザ2.3とか新型アテンザ2.0以上にパワフルに走れてしまいます(*´д`*)
先日試乗したアクセラスポーツ1.5以上に良い意味で軽く走れる感覚が強くて、何というか「自由自在」という言葉が似合うパワフルさです。
ディーゼルとは違うトルクフルな感じで、それほど強く踏んでいないのに70km/hとか簡単に出てしまいます。
果たしてアクセラスポーツ2.0とどちらか速いのか気になるところではありますね。
加速感も圧倒的に静かでパワフルなのでワープに近い物ですね。
エンジン始動もかなりスムーズで遮音がしっかりされているので、ベタ踏みの立ち上がりをしない限りはいつエンジン始動したのかメーターを見ていないとわからないぐらい静かです。
今回、HVという事で走ってる最中でも頻繁に再始動がかかるということもあって、i-STOPを全く新しい制御にして停止時のクランク角や始動時の点火タイミングを改善して、始動時に全く振動も音も無い位の静粛性が実現できたものです。
始動してからも遮音性が弱くなることはなく、レクサスCT以上に静かで快適に走れるのが嬉しいところです(*´д`*)
そしてエンジン始動後、強めにアクセルを踏んで行くと2リッターの底力なのかプリウスやCTほどエンジン回転数がイタズラに上がって呻りを上げながら加速するってことがありません。なので静かでパワフルな印象がかなり強く感じられるものとなっていますね。
強めに踏んでいってエンジン音がはっきり聞こえるぐらいまで回しても、そこはマツダ...エンジン音のチューニングもしっかりしていて、トヨタはクラウン2.5HVですら安っぽい音でしたがアクセラはそんなことは全くありませんでした。
ガソリン車ほどじゃないですけど、コォーン!!という4気筒スポーツエンジンらしい音は聴こえて来ます( ´ ▽ ` )
上り坂で失速しないようにちょっと強くアクセルを踏むと、逆にグイグイ速度を載せていってしまうほどのものですし何といってもリニア感がすごい良い感じに出ていますね。
こういうようなシーンやアクセルをグッと踏んで素早く加速するようなシーンではプリウスやCTもそうですが、クラウン2.5でさえも踏み始めはタラっとするというか、パワーが来るまでのラグがあって先ほどのもどかしさがありますが、アクセラは踏んだ瞬間にパワーが欲しいと思った分しっかりと出て来るのでストレスは全く感じないものになっています。
そして協調制御ももの凄くよく出来たもので、ブレーキからアクセルに踏み変えた時の綺麗に動力が繋がって加速が決まるとか、アクセルを徐々に強く踏んでモーター単独からエンジン+モーターに切り替わった時のバランスの崩れない感じやパワーのムラ感が全く出てこないのは、同じシステムを使っているのにトヨタのHV勢とは全く別物のリニア感が出ています。
制御関係の優秀さというか、HVシステム自体は全く一緒なのにここまで味付けを変えられるのか!!とエンジンだけではなく制御関係でもマツダの本気を見せ付けられるものでした。
全開加速をすると発進ではモータートルクが一気に立ち上がるので、(((゜Д゜;)))ウォォスゲッ!!っとちょっとニヤッとするぐらいの出足を見せてくれます(*´д`*)
モータートルクがやっぱりすごいので、40km/hまでのフル加速ならアテンザ2.2ディーゼルよりもこっちのほうが速いかもしれませんね( ´ ▽ ` )
でも40km/hぐらいからはCVTの悪グセというか、伸びがそこまで強くなくてさっきのままパワフルに伸びてくれるのかと思いきやそうでもない...あら、あらあら...という感じですw
正直言ってしまうと50km/h~からの加速は新型の1.5の方が伸びはいいかもしれないです。
でもプリウスの1.8ハイブリッドとかと比べると、加速性能は圧倒的で伸びも申し分ありませんね。
その代わり全開ではない、ハーフ~3/4踏みぐらいまではかなりパワフルでストレスを全く感じない、気持ちの良い加速が体感できます。
この車には電気式CVTが搭載されます。
これもトヨタと全く同じですが制御はマツダ流で、フィーリングに徹底的に拘っています。
通常走行では全くと言ってもいいほど変わらないというか、まぁ...CVTが動力を常に伝えているわけじゃないので何とも言えませんがアクセルを離した時のエンブレの聴き方などが全く違います。
向こうは少しでも燃費を稼ぐようにちょっと強めにグググ...とちょっと不自然に効くような感じですが、これは普通のガソリン車みたいに自然に減速してくれます。
そして最も違うのがブレーキタッチのフィールです。
全メーカーHVの課題と言われるほどの、あの気持ち悪い感じが全くしないのです!!(*゚∀゚*)
回生ブレーキはされているはずなのに、ダイナモを逆回しにするような気持ち悪いフリクション感やカックンブレーキには全くならずに、自然で踏んだ分だけ止まるようなガソリン車に近いフィーリングなのです!
ガソリンの新型アクセラと踏み比べをすると流石にちょっと違うな...とは思ってしまいますが、ハイブリッド車の中では一番自然で違和感ないタッチ感だと自信を持って言えるブレーキフィールです!!
なのでそれなりにハイペースで攻めていってもブレーキがダメだぁ...という事は全くありません。
アクセルペダルは残念ながら自慢のオルガン式がハイブリッドにはシステムの関係上使えなかったという事ですが、ペダルの重さや踏み込んだ時の角度、オフセットを極限まで調整しているということもあってか、オルガンペダルのガソリン車から乗り換えても全く違いは感じなかったし言われなければ吊り下げペダルだと気付きもしないかと思います。
乗り心地面は相変わらず素晴らしいもので、先日試乗して舌を巻いた1.5リッターハッチとなんら変わらないものであったのが嬉しいところでした。
今回はセダンだということで、ホイールベース長は変わりませんが全長が少し長いのとHVバッテリーをトランク内に置いてあることが走りにどれほどの影響を与えるというのか気になるところではありませんでした。
でも実際乗るとデメリットは全くと言っていいほど感じません!!
バランスの良さや質感の高さはガソリン1.5と全く変わりません!
巨大なハイブリッドバッテリーを背負っているにもかかわらず、走りには重くてかったるい感じが全くなくてガソリン1.5同様、綺麗に決まるすっきりした感じが実現できているのはもう凄い!!としか言い様がありません( ´艸`)
街中ではスポーツ同様、しなやかな感じの足が健在でしっとり感が結構強くて高級感は強いです。
HVバッテリーを積んでいることもあってか、リアは気持ち硬くなったかな?という感じですがほとんど影響はないですし後ろの人から不満はないでしょう。
日本車のこのクラスはトランクスペース確保+コスト削減でトーションビームサスを使う傾向にありますが、マツダはそこでの妥協は一切しません。
マツダはリアサスをハイブリッドになっても変えることはなく、独立懸架を守り通しセダンもマルチリンクを奢っているので乗り心地の悪化がほとんどなく、さらには走りも一級品といった具合です。
日本車ではこのクラスでHV車というとトヨタプリウス、スバルインプレッサXV、クラスは若干違うけれどホンダインサイトやガソリン車では日産シルフィ、エンジン排気量は大きいけれど大きさ的にはトヨタのSAIやレクサスHS250などが挙げられます。
この近辺のクラスは大半がトーションビームです。走りにこだわるスバルはダブルウィッシュボーン...トヨタもSAIやHSクラスになってやっと独立懸架を使います。
トランクがバッテリーで圧迫されて、更にかさばるマルチリンクサスで容量は312?とかなり少ないです。
それでもマツダは走りを犠牲にしない方を選びました。
結構本気で走り込んでも、リアの重さが逆に車の動きにいい影響を出していてリア周りの落ち着きがかなり強いです。
そして接地性がしっかりしていて、重心が掛かっているのにもかかわらず前の動きにも遅れることなくピタッとくっついてくる感覚はガソリン1.5とは全く変わりません!!
荒れた路面でもバタバタすることは一切なく、常に落ち着いてしっかりとストロークしてくれます。
でも動き自体は1.5リッター程クイックなものではなくZOOM-ZOOM時代からするとちょい大人しめですが、新型アテンザと比べるとクイックな特性にはなっています。
なのでハンドルを切ってヨーがものすごい急激に立ち上がりスパッと向きを変えるというよりは、ハンドルを切った分だけ素直に自然にジワリ...とくる感覚です。
正直言ってあれだけ巨大なバッテリーを背負っていてここまで素直な走りをするのは驚き以外の何者でもありません(;´Д`)
完全にクラストップレベル...クラスを超えた上質な脚ですよ...(*´ω`*)
低速では妙にハンドルが軽いのがちょっとアレですが、50km/hぐらいからはずっしりと重くなって手応えもしっかりあるし応答性や剛性感もたっぷりありますね。
試乗から帰ってきて、マツダがハイブリッド!?んなふざけたことを!!と乗る前までは失礼ながら思っていました。
でも担当の「走りに関してはしっかりマツダですので安心してください」の言葉通り、ハイブリッドになっても変わらないところもたくさんありました。
そしてある意味恐ろしいと感じたのが、100%マツダオリジナルではない、こういったら失礼ですがマツダの追い求めるものとは180度違うトヨタのHVを使ってここまでやってしまうということ...味付けを変えたっても全くの別物に近いぐらいフィーリングは良くなっています。
これで100%オリジナルのHVシステムが作れる時が来たらマツダのハイブリッドは世界一フィーリングの良い、ガソリン車と差がないフルHVを出してきてしまいそうで怖いですね。
これはハイブリッド嫌いな方が乗っても納得のいくものだと思います。
ある意味ハイブリッド嫌いが最も多いマツダユーザーが納得のいくハイブリッドなのですから...
そしてトヨタのHVユーザーの方にもこれは絶対に乗ってみてもらいたい1台ではあるし、アンチハイブリッドの人が乗っても考えが変わる1台かもしれません。