とりあえずABSを治した話2

※こちら、TT8Jの記事です誤って古い方のTTの整備手帳に掲載してしまいました※

購入した中古のアクチュエーターと交換します。
交換したら加圧式のブレーキブリーダーを使って一旦エア抜きをしました。

アクチュエーターを交換したのでコーディングが必要に成ります。
使うのはおなじみのVCDSです。

中古でVCDSのケーブルを購入して、余ってたノートパソコンにアプリをインストールしておきました。
アクチュエーター交換前に一度接続し、ABSのコーディングを記録しておきます。

8JTTの初期のABSアクチュエータは画面にある様にMK60Eと言う形式。
ショートコードディングと言われるコーティングのタイプとのこと。
元のABSアクチュエータのコーディング画面で控えておいた値をそのまま新しいアクチュエータに設定するだけです。

交換に際しいくつかのセンサーがフォルトをだしますが、Ross-Techのサイトで検索すると消し方が書かれてます。
それしたがって行けば、ステアリングセンサー関係以外は殆どフォルトを消去できます。
ステアリングセンサーは暫く走ればきえます。

が！それでも画像のようにABSのエラーだけ消えません。

購入したアクチュエータは動作確認出来てるものとのことですので、元のと同じ様にフォルトが出るのはちょっぴりおかしい。
これはどちらかというと、車体側に問題がある可能性が高くなりました。

更にエラーを見るとABSのポンプが故障と有ります。
少なくともこのエラーを取得できて居るわけですから、ABSコントローラーのマイコンはちゃんと車体とcan-busで通信出来ています。
なので、コントローラー基盤自体は動作している可能性が高く、モーター関連の不具合が疑われます。
色々調べると、ABSのポンプはコントローラーとは別電源に成ってるとのこと。
前回のコネクターで両端にあるでかい端子がポンプ用の電源のという事です。

となると、リレーやヒューズの不具合でモーターに電源が供給源されてないのでは？　と疑い情報調べます。
幸い、英国のTTフォーラムにＴＴ８Ｊの回路図資料をアップしてる方がおり、参考にしました。

ABSのヒューズは運転席のサイド開けたところのヒューズブロックにも有りますが、僅か5AのヒューズではABSポンプを駆動するには足りません。
ということは、こちらは制御基板側の電源ヒューズなのでしょう。
更に調べると、ABSポンプの電源はバッテリー脇の板ヒューズで接続されている事が判明しました。
画像中央の赤と緑のケーブルがエンジンルームまで行って、あのデカいコネクターに繋がっているのです。
と言ってもヒューズには別段切れてる気配は‥？

更にアップ。
分かるでしょうか？
ヒューズが中央で折れる様に切れてます。
これは過電流による溶切ではなく、品質不良による自然劣化の様です。

取り出して見るとこの通り。
とりあえずヒューズをバイパスしてABSポンプの電源を接続してみるとABSのフォルトが…消えました！
勿論メーターの警告灯も消灯しています。
‥ABS治りました。
‥
‥
こ、こんな、たかが数百円のパーツのせいでー！！（どこかで聞いた台詞）
前のTTでもヒューズの品質不良で危うくエンジンオーバーヒートさせる所でした。
一体アウディの品質管理ってどうなってるんでしょ。

今回の様な故障は私に固有のパターンだったかも知れないですが、アウディ、フォルクスワーゲンの車種でABSのポンプ故障はけっこう有るようです。
その際にABSのポンプ（モーター）側のヒューズをチェックしてみるのも試す価値が有りそうです。