• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

R.ブラウンの愛車 [GM ポンティアック・トランザム]

整備手帳

作業日:0001年1月1日

エンジン載せ換え Part3(めぐりあい宇宙編)

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 12時間以上
1
パート2の続きです。
ベルハウジングの品違いでやむなく作業中断ですが、それでもやることはたくさんあります。
ポンテエンジン用の補機類のブラケットは、当時(今も?)最大手のYear Oneというレストアパーツショップにもありませんでした。

Summitというレーシングパーツショップにはいくつか汎用のブラケットがありますが、まずそのまま付けられるものはありませんでしたので、使えそうなベーシックなものをベースに、アルミパイプ、鉄板などを加工し組み付けています。
ベルト長はあとで注文時に悩みたくないので、思い切って古いオールズ用であわせています。
何より大変なのはベルトラインを正確にだすことでした。加工パーツで正確に作っても(つもりでも)僅かな誤差で補機の取り付け角度が変わり、見た目でベルトが曲がってしまいます。
また、他との干渉も考えながら、重たい補機を抑えながらの測定・制作なので何度も作り直しました。
2
ダイナモの下の三角のブラケットが自作です。パワステのブラケットももちろん自作です。なんとかこんな感じで付いています。
ちなみにクランクダンパーは”Fluidumper"というシリコン注入のものです。
ラジエターファンは純正を磨いて塗装したものです。
3
当然、燃料のラインも引き直しです(画像は完成後です)。
この時点では純正タイプのハイレートポンプでしたが、後にタンクそばに電磁ポンプに変えています。
理由は、どうもエンジンが温まると燃圧計が安定せず、調べるとガラスフィルターの中でパーコレーションを起こしていました。どうやら、ポンプそのものも熱で送れなくなっているようで、ポンプ手前でもパーコレーションが起きていたようです。
よってラインを新規で引き、電磁ポンプにしました。
もう一つのゲージはバキュームゲージです。一応、キャブセッティング用…

ちなみにこの写真でお気づきの方もいらっしゃると思いますが、シェイカーフードスクープのロゴ ”RAM AIR Ⅵ"なんです(自作)

純正の”TRANS AM”の文字デザインでカッティング切り抜きで作ったのですが、あえてⅣ(4)ではなくⅥ(6)です。
理由は、ポンテの歴史の中で、市販されたのがⅣまで、後にレースエンジンでⅤが存在していたそうです。その上を行くという意味でⅥにしました。
4
オイルフィルターもヘッダース(タコ足)のせいで助手席側ファイヤーウォール付近に移動しています。
オイルクーラーのラインも引き、バンパー内にオイルクーラーを設置しています。。
また、ヘッドカバーがでかすぎてマスターバッグとエバポボックスに当たるので、ロープロフィールに交換しました(写真はハイプロフィールです)
ちなみにエバポボックスは作り直し、ブロアーモーターしかついていません(エアコンレス)。ヒータコアはついています。
ワイパーモーターやマスターバッグは塗装しています…
アイドルがバラけて負圧が安定しないとマスターバッグが正確に作用しないので、バキュームタンクをつけてチェックバルブで溜め込むようにしています。
5
やっとベルハウジングが届き、ミッションがくっつきました。
ミッションメンバーは当然合わないので、エンジンの角度やフロアトンネルとの干渉、プロペラシャフト角度などを考えながら高さを決め、ブラケットを加工します。
純正のメンバーのミッション受け部分を切り離し、適切な位置に溶接、フレームへの取り付け位置も変更しています。

クラッチも組んで、再度ミッションを組み付けると、ここで問題が…
詳しくは整備手帳の6M/T化に記載していますので、気になる方はそちらをご覧下さい。

プロペラシャフトのスプライン部分もオートマ用とで違うので、スパイダー部分から変更しています。この時スパイダーも強化タイプに変更しました(棒高跳びはしたくないので…)

ミッションの位置が決まったら、フロアーにシフターの穴を開けます。
スライド式のシフターなのでスライドの分大きめに開けなくてはいけません。

並行してクラッチのリンケージもつないでいきます。やはり、ロッド長さなどが合いませんが、もういちいち文句も言わなくなってきます…
6
ほぼまとまってきたので、つぎはマフラーです。
タコ足出口は3.5インチ、パイプは2.5インチですので、レデューサーで合わせています。
サイレンサーは当初フローマスターでした。後にあまりにもうるさいのでHookerに変えましたが、あまり変わらないような…。

ロールゲージと同じく、一応差し込んでつながる形のパイプが数本…車種別専用品だそうですが…合わす前から加工が必要なことがわかります。

継ぎ目は3角フランジを溶接、曲げ角度も絞ってみたり、吊りブラケットを溶接したり…

アメリカ人で車をいじる人はみんな溶接機持っているんですかね…

画像は仮組みなのでちょっと太鼓が曲がっています(^^;)

後に3インチのパイプで全て作り直しています…

ちなみにデフカバー中央の凹みはスタビライザーが当たったあとです(^^;)
これも一応車種別専用品ですよ…。リングギヤに当たらなかったからいいようなものの…
7
エアクリボックス(中央赤)も純正加工です。キャブレターが大きくなり、インマニも高くなったので、実際かなり大幅な加工しています。
海外のトランザムのエンジン載せ換え車など見ると、中央のシェイカーフードスクープは、ボンネットにリベットどめして、キャブに直接エアクリーナーをつけているのが多いですが、自分のこだわりで、エンジン側に設置しました。

一応、ラムエアー時代のトランザムのうんちくはの”走行中に圧縮されたフロントガラス付近の空気をキャブに取り込む”的な話だったと思いますが、だったら前に向けたほうが良い気もします…
ちなみに、自分のは、既に完全にダミー化されたもので、吸い口すらありませんでした。
ラムエアーを堪能すべく、運転席側をくり抜き、アルミ板でフラップを作り、アクセルを踏むと負圧で開くようにしました。
フル加速時にフラップが開くさまが運転席から見えるので、なかなかおもしろかったですよ(だったら、吸気抵抗となるので、フラップいらないじゃん、というのは抜きで)。
8
ほかにもいろいろな障壁がありましたが、なんとかすべての問題をクリアし完成です。

エアクリボックスは赤が目立ちすぎだったので黒に塗り直しています。

水とオイルを入れ、燃料を回し、クランキング…バッテリーが上がっています(ーー;)
そりゃそうです、降ろしてからここまで、どれだけの月日が流れたことか…

充電器をつないでブーストして、再びクランキング…。
なかなか掛かりません。
当然、レースキャブなのでチョークもありませんから、かぶらせないように、アクセル煽って、クランキングします。

次の瞬間、

バラン!

一瞬爆発したのか、マフラーつなぎ忘れたかと思うほどの轟音と共にエンジンがかかりました。

文字にするとバランバランバランといった音です。

しかも、カムのプロフィールが305°、レンジが3200-7000rpmなので、アイドルバラけまくり、右足がアクセルから離せません。

しかし、なんとか暖気を終え、一度エンジンを停止、エンジン周りを再確認し、再びエンジンをかけ、ゆっくりとレーシングすると…


いい(((o(*゚▽゚*)o)))!!!!!!!!!!!!!

アメ車のレーシングエンジンの音です!

ま、本国出荷前に製作元でエンジンベンチにかけて、そのデータシートももらっていたので、調子いいのは間違いないんだけど…

”こんなに嬉しいことはない、わかってくれるよね、改造車には今しか乗れないから…”

その後細かな修正や、追加加工などの作業を経て、実走となるわけですが、
初めて実際に走行したときはもったいなくて、とてもスピードを出すなんてできませんでした…(^^;)

次第に確認と調整・修正が進むにつれ、未知の領域を求めていくようになるのですが…

イイね!0件




タグ

関連整備ピックアップ

LEDヘッドライトバルブに交換

難易度:

キャニスターベントバルブ+関連ホース交換

難易度:

パワステポンプ フルード漏れ修理

難易度:

パワステポンプ交換(2回目)

難易度:

関連リンク

この記事へのコメント

2013年2月6日 20:35
こんばんは。

手が掛かっていて
いいですねー。

また乗れるといいですね。

私は国産の最新式や
ハイブリット車には興味ないです。


コメントへの返答
2013年2月6日 22:21
こんばんは(^O^)

すごいトランザム載っていたんですね!
先程、ちょっと覗かさせていただきました(^_^;)


なかなか復活の日が見えてきませんが、いつの日か必ず乗りたいと思っています…

プロフィール

「[整備] #ZZR1100 サイアム「”たったひとつの望み"は人の数だけある」バッテリー交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/1132061/car/1794108/5636004/note.aspx
何シテル?   01/14 15:58
いつまでも貫禄の出せないおやじです。 ランバ・ラルのようになることは諦めました(笑)
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

ガイア「おーう、なるほど、旧キットのザクもまんざら悪くないなぁ♪」 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/11/06 18:55:24
アルベルト「あれはシナンジュだ!赤い彗星だ!勝てるわけがない!」 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/06/24 14:40:03
ブリッジ要員「ドルフィン1!所属不明モビルアーマーと交戦中!」 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/05/12 16:00:59

愛車一覧

カワサキ GPX250R バンシィ (カワサキ GPX250R)
バイクに乗りたいと思い続けていたら、転がり込んできました。 しかも、当時欲しかったGPX ...
トヨタ エスティマ ジオニックGP-03号機 (トヨタ エスティマ)
トヨタ tcrエスティマに魅せられて現在3代目です。最初は長男誕生がきっかけで、平成3年 ...
カワサキ ZZR1100 バンシィノルン (カワサキ ZZR1100)
ZZ-R1100C型です。 当時、最高速を誇ったマシンがまさかの低走行で縁があり… も ...
GM ポンティアック・トランザム GM ポンティアック・トランザム
子供の頃にトランザム7000に憧れ、免許取ってまもなくバイトして買った車です。 よく壊 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation