カーディアス「もしも、あなた方が一つ事に拘る狭隘な主義者なら、『箱』がその車体につくことはなかろう」

いや、遠出時に積載量を～って思って

『箱』

を手にしたはいいけど

カーディアス
「暴れ馬ですよ、あれは」

暴れ馬にはどうにも不似合いで（；^ω^）

しかも、車種別の社外キャリアをつけると、より不細工に、よってなんとか純正フォルムを残したく・・・

そんなわけでカーディアスと小細工しました(笑)

まずは仮組み、位置決め

ジンネマン
「箱ではなくベースだけをつけると？」

カーディアス
「ご不安かな？」

ジンネマン
「不安というより、わかりません。そもそも私らは、その『箱』とやらがどれほどの荷物を乗せるかもわからんのですから。
落下すれば後続車を転覆させるといわれる『ラプラスチックの箱』。それを社外キャリアにつける故に積載量確保の栄華はあった。簡単に取り付けられる汎用品というのは表向きの話でしょう。実際には・・・」

キャリアをつけるべきなんでしょうけど（；^ω^）

強度の確保が最優先ですね♪

というわけで、概ねの位置が決まったところでステンレスパイプを切ります。

カーディアス
「あなた方の上層部が、『箱』の位置を認めた。それで、あなたのような加工好きをここへよこした」

ジンネマン
「鼻先にぶら下げられたネタには、食いつかずにはいられないのが我々の現状です。それがもし強度不足だったりすれば、上はさぞがっかりするでしょうな」


カーディアス
「キャプテンは、ニューパイプの存在を信じておられるかな」

ジンネマン
「補強するとなれば、使うしかないと思う力を感じたことはありますが」

カーディアス
「"力"・・・身をもって加工した者ならではの言葉だ」

ステンだけあって結構硬いです

切ったパイプの両端を潰して、穴を開けこんな感じで入れます。
グラブバーに挟んでいるところは仮組みです。

カーディアス
「バイクにまたがった人類は、その広大な行動範囲に適応するためにあらゆる積載能力を開花させ、ビッグスクーターと遜色なく走り回りたくなる。
かつてジオン・ダイクンが提唱したニューパイプ論は、荷台の拡大、無限の可能性……まさしく積載力を謳ったものだった」

こんな感じでがっちりとなりました(笑)
前側は、グラブバーに穴を開けて直接ボルト留めしております。

結果、自分が座っても大丈夫です(*^^)v

カーディアス
「ZZ-Rを修理して以来、ブラウンは常にその積めない力に脅かされてきたといっていい」
「ツーリングに必要なものを積めない力、日常たる買い物で持ち帰れないよと呼びかける力」

カーディアス
「２０年近く続いてきた”やっぱ、バイクより車のほうが便利だよね”とバイクに乗ることを否定しかねない力・・・」

カーディアス
「その見えない力との戦いに、ブラウンはこの数日明け暮れてきた」

純正形状は損なわれましたが・・・
グラブバー自体はボルト２本で止まっているだけなので、

カーディアス
「一方では、純正の外観が損なわれたが、あれはニューパイプで補強した台座付きグラブバーのみを全体的に交換するマッド・サイエンティストの実験場だった」

そのものを交換してしまえば簡単に純正形状に戻せます。

ま、仮に社外キャリアをつけても、脱着はボルト４本みたいですけどね（；^ω^）

カーディアス
「グラブバー加工という内乱・・・そして、幾度にも渡るボルト脱着。
行き過ぎた簡素化が招いた取り付けの加工は、ブラウンを大いに疲弊させたが、最終的な勝利を約束する強い味方が彼らにはあった」

「お分かりかな？」

ジンネマン
「自作・・・ですか？」

カーディアス
「左様」

自作故にスッキリと♪

ベースに箱をつけ、ヘルメットを入れてみます。

カーディアス
「常に積載量だけを求める大衆は、明確な寸法を示さず容量しか示さないリヤボックスに飽きた。その呼び名はいつしか中華製と同義になって、"ヘルメットをしまえる"というジオン・ダイクンの概念からもっとも遠い存在とされてしまった」

入るか、心配でしたが問題なく♪
　
カーディアス
「『ラプラスの箱』にはヘルメットをしまえる力がある。いや、本来あるべきだった装備を取り戻す力というべきか・・・
ただし、誰にでも扱えるというわけではない。あれは取り付け方を誤れば、後続車を滅ぼしてしまうものだ」

ジンネマン
「だからまず空で走って試そうと？」

もちろん試運転も問題なく♪

カーディアス
「もしも、あなた方がひとつ事にこだわる狭隘な主義者なら、『箱』がその価値を失うことはないだろう」

ジンネマン
「ひとつ事とは？」

カーディアス
「ツーリングの催行」

これでいつでもいけます( ´艸｀)

( ﾟдﾟ)ﾊｯ!

ガエル
「ロンド・ベルです。すでにGWが終わるとのことです」

カーディアス
「代休が取れるか連絡は？」

ジンネマン
「我々は嵌められた、ということですかな？」

カーディアス
「あなた方が働きすぎではないかと言いたいが……水掛け論だな」

ジンネマン
「人が都合よく休むのは本当に難しい。残念です……ご当主」

カーディアス
「同感だ、キャプテン・゜・(ノД`)・゜・」