• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

アキーロヾ(*´∀`*)ノのブログ一覧

2024年03月04日 イイね!

ブーストコントローラーの配管方法についての再検証③

ブーストコントローラーの配管方法についての再検証③今回はいよいよブーストコントローラーの配管方法について深掘りしていきます。
これまで排気バイパスバルブについて考察していきましたが、その理由はこのバルブを制御しているアクチュエーターNo.2をブーストコントローラーで制御する=排気バイパスバルブVSVから制御を切り離すかどうかを検証する為です。
これはあくまで個人的な意見ですが、吸排気をチューニングしている場合はアリと考えます。
その理由は後で述べます。
もちろんノーマル同様プライマリー側のウエストゲートバルブで制御=ウエストゲートバルブVSVのみを切り離しブーストコントローラーで制御するのは正解です。

ここからは仕様に左右されますので、結果的に故障のリスク増大やデチューンにつながる可能性がある為、よく検証の上参考にしてください。

排気バイパスバルブ用アクチュエーターNo.2もブーストコントローラーで制御する配管方法をアリとした理由ですが、ポイントはフル過給時のオーバーシュートの発生です。
当方の車両の仕様の場合、エアクリーナーはHKSのキット(吸気温度上昇防止の遮熱、整流対策済み)、第一触媒はSARD製メタルキャタライザー、マフラーはアミューズ製チタンフルストレート(第2触媒レス、フロントパイプ径変更)、トラスト製インタークーラー、ピックアップパイプ整流板加工といった感じで吸排気に関してはノーマル車と比較してもほぼ抵抗のない=過給圧、2次排圧共にタービン負荷が少ない条件となります。
ここでは点火系、燃料系はもちろん強化済みノーマルではない条件での仮定です。
さらにトムスのTEC2の特性共相まってフル過給時の過給圧はとてつもないスピードで一気に上昇する為、ブーストコントローラーでオーバーシュートまでも完璧に制御するのはなかなか至難の業ではないでしょうか。
ダイナパック等のシャシダイが常備で季節ごとに毎度セッティングでき、サーキット等で実走によるリチェックできる環境でない限り自分の場合は厳しいですね。





資料やらログやら有識者様の方々のネットの情報等を参考にさせていただき、最初はセカンダリー側の過給圧制御が単体でできればいいのでは?と
考えたんですが、資料の通り排気バイパスバルブではセカンダリー側のウエストゲートバルブとしての役割を有していません。
むしろこのバルブに関しては、おそらくある一定以上の過給圧がアクチュエーターNo.2にかかるまたはバルブ本体にタービンからの2次排圧がかかることでほぼ開きっぱなし制御であると思われます。

今までの考察をふまえて整理すると、セカンダリー側が助走運転に入るとプライマリー側の過給圧が排気バイパスバルブによって抑圧(逃す)され、セカンダリー側の過給圧がプライマリー側の過給圧に追いつき→超えると排気制御弁→吸気制御弁が順に開き、一気に両方のタービンがフル過給するので、吸排気共に抵抗(配管内でふん詰まりになる状況)が少なければ少ないほど、さらにブーストコントローラーの精度が高ければ高いほどプライマリー側のウエストゲートバルブの容量が過給圧上昇に追いつかない状況、つまりターボ1個→2個に切り替え時の過給圧の上昇をより過敏にしてしまっているのではないかと考えます。
シャンパンの栓を抜くような感じで、ギリギリまでセカンダリー側の制御によってエキマニから両タービンまでの1次背圧とセカンダリータービン後の2次排圧がジワジワ上昇し、排気制御弁が開くことで一気に2次排圧が解放されてよりタービンが加速して回るといったところでしょうか。

そこで着目したのは、常時ツイン化の状況下での過給圧制御と旧HKS配管での制御、有識者様の方々が公開されているプライマリー側の過給圧のピックアップのレスポンス向上配管なるものです。

常時ツイン化の状況での過給圧の上昇は3500回転を超えたあたりから一気にスムーズに最大過給圧まで上昇するイメージです。過度なオーバーシュートはしにくいのではないかと思います。どちらかと言えばきれいに最大過給圧で安定しているイメージです。
多少の誤差はあるでしょうが、それぞれのタービンが同時に立ち上がり、過給圧、2次排圧共に均一に上昇する為だと考えます。
しかし常時ツイン化ではせっかくのシーケンシャルターボの低速、低回転からのトルクある加速を
殺してしまっています。

そこでプライマリー側のピックアップのレスポンス向上配管です。




これは排気バイパスバルブの制御を切り離してセカンダリー側の助走運転をさせずにプライマリー側でまずフル過給させる為の配管方法です。
排気バイパスバルブ用のアクチュエーターNo.2のニップルとバキュームトランスミッティングパイプNo.4のホースを取り外しメクラキャップを行うのは、プライマリー側では最大加給圧に達しないため、プライマリー側のウエストゲートバルブ制御用VSVは開きっぱなしとなり、バイパスしていることでエアチューブNO4 からの圧を逃がしつづけるので、セカンダリを開くために圧を溜めるプレッシ ャタンクには圧が貯まらずに、セカンダリが開かなくなってしまうからです。
メクラキャップをすることで、 オンリープライマリー領域でセカンダリータービンを助走運転させないで、 1次背圧を100%プライマリータービンの加給に使うので、 プライマリー領域においてブーストのピックアップが格段によくなるという配管方法です。
ターボ1個→2個の切り替え時に過給圧が一時的に下がる為段つきが通常よりも大きくなるとされています。

そしてこの配管方法を活用してブーストコントローラーでの過給圧制御を行う方法が旧HKS配管方法です。
この配管方法によりウエストゲートバルブ制御用のアクチュエーターNo.1と排気バイパスバルブ制御用のアクチュエーターNo.2もブーストコントローラーでの制御となり、シーケンシャル制御は純正VSV制御となり、シーケンシャルターボの恩恵を受けつつ、プライマリー領域で最大過給によるブーストのピックアップレスポンス向上→最大過給時は常時ツイン化と同様となります。
先日も書きましたが、旧HKS配管では排気バイパスバルブアクチュエーターNo.2の片側のニップルをメクラキャップして圧抜け又はVSVを切り離すのかどうかは資料がなかった為不明です。

旧HKS配管方法をできる限りバキュームトランスミッティングパイプラインを上手く活用してシリコンホースの使用頻度を減らした独自の配管方法を実車にて試験的に試してみようと考えています。
ここまで3回にわたり長々と考察してまいりましたが、シーケンシャルターボの特性をうまく利用して安定したブースト制御ができれば、長く安心して楽しめる良いエンジンです♪



余談ですが、単体点検の資料に記載がある通りアクチュエーターNo.1とNo.2では制御圧に約1㌔程度差が設けられています。
それぞれのアクチュエーターの耐久最大過給圧は1.4㌔未満と同じですので、調整時はこの値を超えないように気をつけないとアクチュエーター又はタービンの破損に直結するということですね。

以上、ブーストコントローラーの配管方法についての考察でした。
あとは実践あるのみ。また実車作業とその後の経過に関しては後々ご報告させていただきます。
Posted at 2024/03/04 22:51:13 | コメント(0) | トラックバック(0)
2024年03月03日 イイね!

ブーストコントローラーの配管方法についての再検証②

ブーストコントローラーの配管方法についての再検証②今回は排気バイパスバルブについて考察していきたいと思います。
排気バイパスバルブとは資料にも記載されている通り、過給するターボチャージャー1個→2個に切り替え時にターボラグが発生しないようにセカンダリー側のタービンを助走運転させる為に制御されているとされています。



文章ではわかりにくいので資料を見ていただくとわかりやすいかと思います。
助走運転状態では主に排気圧が作用しているのはプライマリー側のタービンとなりますが、排気バイパスバルブが開閉しながらセカンダリー側のタービン側にも排気圧が作用し、バイパス経路を通ってプライマリー側のタービン出口へ抜ける事でセカンダリー側のタービンを助走させているとなっています。
排気バイパスバルブはプライマリー側の過給圧が上昇することでピックアップパイプからバキュームトランスミッティングパイプを経由して制御用アクチュエーターに過給圧が作用するようになっています。



アクチュエーターNo.2が排気バイパスバルブ用のアクチュエーターとなるのですが、単体点検の資料によるとアクチュエーター内のスプリングレートは0.96㌔となってるので、あくまでも仮定の話ですが、プライマリー側の過給圧またはセカンダリータービン側の2次排圧が0.4~0.5㌔付近まで上昇するとバルブが開き始めるとすると、ノーマル制御またはプライマリー側のウエストゲートバルブVSVのみでブーストコントロール制御した場合、排気バイパスバルブ作動圧(セカンダリータービンの助走運転開始圧)=プライマリー側のみ過給圧の最大値となると考えられます。




各VSVの制御表と配管図の資料を見ていただいても分かるように、本来のプライマリー側のウエストゲートバルブVSVはオープン=過給圧をインテーク側(セカンダリー側)へ逃した状態なので過給圧制御はしていません。
その為過給圧は最大過給圧まで上昇するはずなのですが、セカンダリータービンの助走運転=排気バイパスバルブが開き始めることで1次背圧がセカンダリー側を通ってプライマリー側タービン出口へ抜けていく構造の為、こちらが結果的にウエストゲートバルブの役目を果たしているものと考えられます。
セカンダリータービンがフル回転するまでの数秒間程度、過給圧が右肩上がりに上昇せず0.5㌔付近で一度安定するようなデータが出るのだと思われます。
この制御によってシーケンシャル機能がスムーズに行えているのでシングル→ダブル過給に移行する際も違和感なく加速していける開発者の意向がわかります…が、
これはあくまでノーマルの場合だと考察しています。
この年代の車は日本自動車工業会の最高出力規制(280馬力)の影響を受けて色々なメーカーのデチューンが施されています。笑
2JZ-GTEに関しては吸排気ともに疑問に感じる構造になっている部分が多々見受けられます。
もちろんメリットもデメリットも把握して当時の規制のギリギリをメーカーの開発者の方々が攻めた結果現代最高峰エンジンとして今も人気が高い名機なのですが、この仕様が今回の配管の再考察をするキッカケになったということです。

次回はいよいよブーストコントローラーの配管方法を現在の自分の仕様をもとになりますが、深掘りして考察していきたいと思います。
長々と未検証の案件を書き連ねてしまいましたが、ご意見ありましたらとても参考になりますのでコメントでもなんでも構いませんのでお知らせください。
Posted at 2024/03/04 12:42:34 | コメント(0) | トラックバック(0)
2024年03月01日 イイね!

ブーストコントローラーの配管についての再検証①

ブーストコントローラーの配管についての再検証①今更ながらシーケンシャルターボについて資料を読み漁っていて、様々な有識者の方々の見解やデータ、施工方法などを改めて拝見させていただき不眠症になる程色々とイメージを膨らませて毎日を過ごしております。
様々な車の仕様や条件、用途の違いによりシーケンシャルターボをいかに上手く手懐けるかという点でとても勉強になります。

今回は改めてブーストコントローラーの配管方法にスポットを当てて考察していきます。
あくまでも個人的な見解ですので…実車でログの確認や検証を重ねたわけではなく机上の空論程度だと思ってお付き合いください。

配管方法については大まかに2パターンが有名ですね。
まずは各メーカーが推奨としているウエストゲートバルブをVSVから切り離して制御するパターンですね。
自分もこのパターンで今は制御しています。
次に旧HKS配管と呼ばれているウエストゲートバルブと排気バイパスバルブを制御するパターンですね。
こちらに関しては様々な見解や考察がなされていますが、個人的にはとても理にかなっている配管方法だなと思っています。
こちらの配管方法の詳細をよく知らないので排気バイパスバルブ用のVSV制御を残したままにしているのか、ウエストゲートバルブ用のVSV同様に切り離して独立させて制御しているのか…個人的とても興味深いですね。
実際こちらの配管方法で制御されている方のご意見ありましたらコメントいただけると参考にさせていただきたいと思います。

次回は排気バイパスバルブの制御にスポットをあてて、2パターンの配管方法の考察を進めていきたいと思います。

ほんと資料見てても思うんですが、このバキュームトランスミッティングパイプの取り回しがわかりにくいんですよね…
実際どのように過給圧が作用しているのか…詳細には記載されていないのが…いやらしい資料だ…まったく…
Posted at 2024/03/01 22:24:04 | コメント(0) | トラックバック(0)

プロフィール

「@★まいタン(爆(´m`;)

コンさんは・・・・・も・・・・・ですね(笑)
二台持ちなので彼は・・・・・」
何シテル?   09/30 17:36
兵庫県在住のアキーロ?=????((???;)?です(^^) 全国のアリスト&コンテownerさん仲良くしてください!
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/3 >>

      12
3 456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

フードトップモール完成•••取り付け!! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/10/24 20:32:08
ECU修理 社外マインズコンピーター キャニーエクイップ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/04/23 13:24:05
T-DEMAND (ティーディメンド) ? リア ピロスタビライザーリンク(調整式) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/04/13 00:28:02

愛車一覧

トヨタ アリスト トヨタ アリスト
そろそろ部品が少なくなってきましたね… 車両詳細少しずつアップしていきます。 『Fo ...
ダイハツ ムーヴコンテカスタム カメキチヾ(*´∀`*)ノ (ダイハツ ムーヴコンテカスタム)
『Footwork 』 T-DEMAND ワンオフ車高調 (F:12㌔,R:6.5㌔ ...

過去のブログ

2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation