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最後にエポキシで固定した画像忘れてたのでアップします。

腐食したプリント基板の部分は全て剥がしました。
漏れたコンデンサの液は腐食性が高いので、必ず拭き取って下さい。変色したプリント基板部分はふやけていて、その下にも液が入り込んでいます。小さなマイナスドライバー等で周囲の部品に触れない様に、ふやけた部分をすべて削いで下さい。
下地の銅が出て来ますが、腐食で黒くなっている部分まできちんと拭いて下さい。
基板洗浄用のスプレーで仕上げれば最高です。仕上げにエアで吹ければ更にいいと思います。
基板全体を覆うコーティングフィルムは絶縁被膜コーティングのスプレーが販売されていますので、酸化防止の為にも使うと安心です。


これで全て作業完了。
キーを回してエンジンスタート・・・

おお！消えた！SRS警告灯が点かない！
直った！！　良かったよー！！

このSRSユニットに車の振動から部品を守る為に固定用のポリエステルが部品に付いてたので、コンデンサを交換して作動確認がとれたら、再分解して樹脂等で固定します。
今回は100均の2液エポキシで固定しました。



修理に使ったコンデンサとトランジスタで合計約500円。

当然ですが、決してこの様な修理は行わないで下さい。
必ずディーラーや認定修理工場で検査し、必要に応じて新品パーツと交換してください。
SRSは人の命にかかわる重要なデバイスです。
修理（改造？）はおススメ出来ません。
これは修理を助長するものではありませんし、あくまで知識としてだけご利用下さい。
もしこれらの修理を実践され、その事が原因で起因する全ての責任はその本人に全てあり、全て自己責任です。

ただ個人的に感じた事は、この手のコンデンサ事故は避けて通れないと思いました。エアコン基板やクラスターでもそうですが、年式が年式だけにコンデンサの寿命を考えても、壊れても全然普通です。
SRSユニットも同様で電子パーツの中で比較的寿命が短いコンデンサが原因で故障する車両が出てきても何ら不思議では無いと思いました。

ヤフオクなど中古品で修理するのも、一つの手ですが年式から見てその中古品もコンデンサの寿命劣化を考慮すると、あまり賢い修理とは言えませんし、中古でも価格が高めなので、買って直ぐいくらも乗らない内に故障する可能性を考えると、素直に新品に交換するのが安全且つ一番安いのかも知れません。

＜ご自分で修理する方＞
交換するコンデンサですが、同じスペックでも必ず高リップル電流対応の製品をお使い下さい。交換したコンデンサは35V330μFというスペックですが、同じスペックでも小さなコンデンサも販売されています。部品の高さが12ミリ程度のモノでは多分、定格リップル電流が1000mArms未満で、この用途には不向きです。耐熱・高リップル電流対応の製品をお使い下さい。

当時NSXが発売されていた90年代前半の頃より格段に高品質なコンデンサが容易に入手出来るようになりましたので、使う部品によっては純正よりも、長寿命化する事が可能です。

故障したコンデンサはショートすると、スイッチングレギュレータの役目を果たす2SC3694トランジスタが過電流破損する可能性大です。これも交換ですが、見つけられない場合は2SC4552でも代用出来ます。

2SC3694はこの場所に付いています。


半田コテで取り外します。


新しく2SC4552を半田付けします。

2SC4552は性能が互換だけでなく、パッケージも似ています。
基本TO220系で穴径やピッチも同じです。
日本国内ではまだ2SC3694が入手出来そうですが、私は無理だったので4552に変更しました。
昔のトランジスタが廃番になり、代替えとしのトランジスタがクロスリファレンス表に良く載っていますが、必ずしも同じではありませんので注意が必要です。スペック表を見て必ず確認して下さい。

ようやく取り寄せていた2SC4552NPN型シリコンパワートランジスタが来ました！
在庫あってよかったー。