KYB / カヤバ NEW SR SPECIAL  

多くの皆さんが言われているとおり、ハイエースをローダウンすると、フロントサスペンションについては構造上、トーションバーがねじれる反力が減少するために、常にフワフワ（ボヨンボヨン）した乗り心地になります。また後輪側は、ホーシングと車体フレームの距離が接近するため、サスペンションのストローク不足からバンプタッチが起こりやすく、後ろ側の突き上げが頻繁に起こるようになります。

私の車は購入以来、ルックス重視？の３インチダウンなので、今まで乗り心地の悪さは当然と思って我慢（車体の底付きが心配なので強化トーションバーは装着）していましたが、他人を乗せる機会（エライ人）が数度あり、乗り心地が改善出来ないものかと考えるようになりました。

そこで、ダンパーを交換して変化を感じてみることにしました。
この度チョイスしたのは、KYBのSRスペシャル。
理由は価格が非常にリーズナブルなことと、適度な減衰力アップ、縮み側より伸び側の減衰の方が強化されることです。

もう雪の心配もなくなったので、冬用タイヤからラジアルに交換する際についでに作業しました。
取付は多少手が入りづらかったりする部分はあるものの作業そのものは簡単で、タイヤ交換とあわせて２時間見ておけば十分です。（無駄な動き＆休憩あり）

早速走行してみると、すぐに乗り心地の変化が感じられました。
まず、全体的な減衰力の向上により、ほんの少し引き締まった印象です。その分小さい起伏などでは車体が小刻みに上下する感じ。スポーツカーの締め上げた足に比べれば全然マイルドですが、減衰力アップの効果は表れます。

次に、前輪側で今まで一番気になっていた、伸び側の飛び跳ねるような感じが抑えられているということです。
今までは、路面からの大きな入力があった時、足が一気に縮んだ反動で、ピョコッとストローク目一杯分、跳ね上がってしまって大げさに言うと尻とシートが離れるんじゃないかという場面が度々ありましたが、それが多少（完全ではないですが）抑えられています。
総括すると、今まで大きな上下動で受け止めていた路面の変化を、小さい上下動で受け止められることにより、引き締まった感じが生まれた代わりに、細かな振動は増えたかなってとことです。

コストパフォーマンスからすると合格点ですが、もうワンランク上を目指したいところです。