目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
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エアコンをどうこうするならまず必要になるのはエアコンガスのチャージホース。
ガスラインには低圧側と高圧側があります、僕は低圧側のみの簡易チャージホースを用意しました。お値段は3000円程度(´∀`)
これにはガス圧のゲージがついているので圧力測定をしてみると、本来2kg/cm2あたりを指すはずの低圧が高すぎます(;゚д゚)
症状から予想はしてましたが、これはどうやらエアコンコンプレッサーがご臨終の様子…よりによってコンプレッサーですか(;´・ω・`)、
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しかたがないのでコンプレッサー交換です!
トランク内のメンテナンスリッドを開けて、エアクリボックスを外すとコンプレッサーにアクセスできます。
本当ならこのスロットル本体も外した方が作業し易いみたいですが、このままやっちゃいます、面倒なので(ノ∀`)
NOSの制御ソレノイド類が一番邪魔です(笑)
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ちょっと画像を撮るのを忘れてましたが、コンプレッサー本体は下側で固定しているボルトナットが一カ所、上側にもボルトが一カ所、あとはベルトの張り具合の調節ナットが一カ所の、計3カ所を外せば取れますね。
上側のボルトはエンジン上側からの方が作業し易いです。
ベルトは緩める程度に留めておけば、ベルトカバーを取り外さなくても交換したコンプレッサーに再度ベルトを掛けれます。
【注意点】下側で固定しているボルトナットは、右側のナットを外してからボルトを左側から抜く手順です。左側にくるボルトの頭は回転しない特殊ボルトになっているので注意ですね、知らなかったので、なんで回らないんだと苦戦しました(ノ∀`;)
コンプレッサー本体はメンテナンスリッドから抜き出せるので、あとは2本のガスホースを車体とのジョイントから外せばいよいよ交換です(`・ω・´)←先にホース外しておくのが正解
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安く維持するのが僕のモットーですので、コンプレッサーも安く調達( ´艸`)
ヤフオクにて、20年くらい前に走行距離の少ないビートから取り外してストックしていたというコンプレッサーを購入、13000円なり(・∀・)
コンプレッサーも中古なら相場安いですね♪
中古のコンプレッサーにはまずコンプレッサーオイルが抜けてしまっているはずなので、コンプレッサー用のオイルを適量入れてから組み付けます。(ビートのオイル適正量はどれくらいだっけ…検索してみて下さい)
配管接続部のゴムパッキンに劣化や損傷が見られるようならそこも要交換です。
あ…恥ずかしい1000円くらいの工具セットが写ってますね(´∀`;)
僕はいつもこんな廉価工具でやってます(笑)
良い工具欲しいなぁ~
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書き忘れてましたが、コンプレッサーのホースジョイントを抜く前にガス圧も抜いておかないといけません。
抜き方はボンネット内にあるサービスノズルから取り出します。
コンプレッサーを組み付けたら、車体のエアコンガスラインに大気が入ってしまっていますので、真空引きを…
…なのですが、真空引きはしませんでした。(機材も無いですし)
真空引きの目的は、真空にすることでガスライン内の水分を気化して抜き取る為のもので、要は水分(空気)が残ってるとエキスパンションバルブという冷媒を霧状にする部分で水分が凍りつき、ガス路を塞いでしまい、エアコンが効かなくなったり、凍りつきが溶けるとまた効きだすという症状を繰り返すという話。(似た症状で、ガスの入れすぎによる圧力超過→安全装置によるシャットアウトを繰り返すというパターンもあります)
つまり真空引きしないからといってガスが入らないということはないので(もちろん真空引きした方が入りますが)僕は「ガスを充填→抜く(反対側のバルブから)」という作業をガス缶2本分程度繰り返すことでシステム内の水分をガスに混ぜて簡易的にですが追い出しました。
(エアコン整備のとあるマニュアルにも、真空引き作業は空気を無くするのが目的であり、高真空状態にまでする必要はないと書かれています。)
このやり方は1缶の単価が安い代替ガス「COLD12」ならではの手法かと思いますが、COLD12は可燃性なので注意が必要です。
ちなみにフロンなどの環境破壊が著しいガスは大気解放してはいけません。(フロン回収装置が必要です。)
画像は3000円のチャージホースでガスを入れているところです。
ガスに使用したのは代替フロンの「COLD12」です、僕のビートはR134a変換をつけてませんし、R134aよりかはこちらの方が冷えるとのことなので(諸説あり)ずっとこれを使ってます(・∀・)
もちろん、R-12フロンが手に入るならそれが一番効く…?と、思います。(最近ではモノタロウでも購入可能)
個人的にはガスの冷却能力の差は、R-12も134aもCOLD12も大差ないというか、それよりもキチンと適量が入っているか?が重要かと思います。
COLD12は1本1000円くらい、ビートへの満充填量としては2~3本くらいかな?
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交換したコンプレッサーは元気だったようで、低圧側のガス圧も適正値になり、無事、クーラーの冷え復活です!ヾ(・∀・)ノ
画像は低圧側のサービスノズル付近ですが、冷えて水滴が出てますね♪
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ちゃんとエアコン作動時に水を排出するようになりました…当たり前ですが(笑)
コンプレッサーが13000円
チャージホースが3000円
ガス缶は予備も入れて5本、それとエアコンオイルも購入で約5500円
エアコンが効かない原因として、最も修理にコストがかかると思われ諦められがちなコンプレッサー本体の故障でしたが、計21500円で修理完了です(´・∀・`)ノ
エアコン不調の症状についてを書いた続編です↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/1158574/car/888382/5335576/note.aspx
【補足8/2】
夏本番の8月になりました。連日32度~35度の猛暑が続いていますが、この炎天下でもクーラーの効きは申し分なく、渋滞などの停車時でも車内は快適です♪(・∀・)
ガス缶の予備とホースがあるので、またガスが抜け気味になったら自分でチャージできますね。楽しいDIYでした。
ただし、ガスの入れ過ぎはコンプレッサー破損の可能性を高めます、サイトグラスをよく見ながらと、充填ガス量を考えながら作業を進める必要があります。
その他エアコンが効かない原因として、配管の内部の汚れ等や、コンデンサー並びにコンデンサーファンの健康状態にもよりますので、今回のように簡単にエアコンが回復できるかどうかはビートの個体の状態にもよります。
判断がつかない場合はプロの診断を受けることをお勧めします。
ただ、今回のように、ダメな箇所さえキチンと捉えることが出来れば、DIYによって低コストで回復することもできると思います。
コンプレッサーの詳しい取り外し方とかは、関連情報URLのブログを参考にさせていただいたので、気になる方はそちらもご覧下さい。
それからエアコンガスの種類や取り扱いについても詳しく書ききれていないので、これも興味ある方は調べてみて下さい。
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