富士写真フイルム「FinePix S6000fd」 フォーカスエラー修理
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
素子サイズ1/1.7インチ以上、1000万画素位まで、換算300mm程度のマニュアルズーム機を探していたらwebでこんな品が。富士写真フイルム(当時)の「FinePix S6000fd」です。
最大記録610万画素で、中身は名機の誉高い?「FinePix F31fd」を高倍率ズーム化した感じ。レンズキャップはタムロンと同じ形だけど、レンズ自体はやはりフジノン製か。フォーカスエラー表示のジャンク品で約3K円でした。(エラー表示は撮影忘れ)
メーカーHPにあった「電源OFF~ONを数回繰り返してください」を試すも復旧せず。到着前までに検索した内容から推測されるのは、
1、フラットケーブル等の接触不良
2、フラットケーブル等の断線、折損
3、その他機械的故障
ケーブル挿し直しで復活すればいいなぁと淡い期待を持ちつつ分解開始です。
2
使用した工具はこちら。複数種類のヘッドを差し替えられる精密ドライバー(ダイソーの物なるも結構重宝)、エアダスター、そしてハクバのレンズペン(今回はEVF清掃のみ、これも便利)。
世の中便利になったもので、昔なら門外不出だったサービスマニュアルをwebで見ることができます。サイト名は「elektrotanya.com」。資源を大切にとの趣旨の元、各種マニュアル類が無償で公開されています。中身は英文ですが、基本的に図解があり、ちょっと英語が読めるなら問題ないかと思います。
機種名で検索すると一眼を含めたデジカメだけではなく、F80のようなフィルム機まで出てきます。
3
普段ならボディを外すところからピンを折らないように苦労するのですが、今回はマニュアルのおかげで安心して作業を実施。あっという間にここまで分解。
4
ちょっと戻ってレンズASSY(一式)取り外し前。フラットケーブル類に損傷はなく、推測その2ははずれ。
4箇所のネジを外していったら4本目が入っておらず・・
5
こんなところについてました。中身やネジ山は綺麗で分解歴は確認できず。真相はいかに。
筐体の固定不良かと思いネジを締め付け、一旦戻してみました。電源を入れると・・ダメでした(^^;
推測その1もはずれ、面倒そうな機械的故障をチェックすることに。
6
マニュアルでは「レンズASSY」と掲載され、分解手順は記載無し。注意深く分解します。
考えてみたら電源ON時にジジッとフォーカスが動こうとする兆候はあったので後玉周辺を分解。右側ユニットの中心に見えるレンズがそれで、確認するも損傷はなし。位置が正常であることを確認して再度組み上げました。
左側にあるのは1/1.7インチのCCD。一眼用と比べると随分小さいものの、現在コンデジで主流の1/2.3インチより余裕のあるものです。
7
修理らしい作業もせず再度組み立て電源を入れると、無事復活しました。やはり後玉付近の当たりが少し悪くなっていたようです。
8
RAW撮影データを現像してびっくり! 本機は公称610万画素なるも、S2 Proと同じ「スーパーCCDハニカム」搭載のおかげで、補完処理による1200万画素出力が可能でした。改めて説明書を見ると確かに記述ありw
画像左側は「S6000fd」、右側は「S2 Pro」で撮影したものを共にみんカラ掲載用に約400万画素まで縮小したもの。流石に1/1.7インチCCDだと1200万画素原寸では粗が見えるのも仕方ないものの、このサイズだと遜色ないと思いますが、いかがでしょうか?
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