トランスアクスル&フロントデフオイル交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
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トライ号のフロントデフとトランスアクスルのオイルは2011年に交換歴があるのですが、その後交換した形跡が整備記録簿上に無いので、GX号のオイル交換に合わせて交換する事にしました。今回使用するオイルはモノタロウのGL-5 80W-90です。純正指定はリアトランスアクスルが2.2L、フロントデフが0.8L、共にGL-4の75W-80となっています。仕様によってはリアデフロックが付く場合もあるので選定が難しいところなのですが、本来はGL-4で柔らかめのオイルを使用した方がミッションの入りにとっては良いのではないかと思います。なお、前回交換はピットペンのGL-4 85W-90とかなり硬めのオイル使ってました。私は育った環境がアレな関係で、シンクロ使ってるかどうかも怪しい世代の超ボロいトラックやダンプで、変速は上りも下りもダブルクラッチで入れるように教え込まれたので、ミッションオイルの硬さにはあまり拘らない方だったりします・・・。
2
トライ号はドミンゴ純正のやや大径のサイズのタイヤを履かせているので、それなりに最低地上高はあるのですが、それでもデフオイル交換には少し厳しいので、リジットラックを使って水平にジャッキアップします。
3
リアトランスアクスルはフィラー、ドレン共にケースの左横に水平に取り付けられています。対辺は確か19mmだったと思うのですが、こういう横方向のボルトは万一外れにくかった場合にボックスレンチのスピンナハンドルに延長パイプを噛ませるのが結構大変です。フィラーボルトはどうしても高さが足りなくてパイプが地面に接してしまうので、回すのにかなり苦労しました。結局、もう一度ガレージジャッキを入れて最大揚程まで持ち上げてからパイプを使って外しました。
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横方向のドレンボルトが余り好きじゃないのはこういう処にも原因があります。オイルの量が多くて粘度も柔らかいミッションやトランスアクスルだと、ドレンを外した時にかなりの勢いで廃油が出てきます。サンバーの場合はリアタイヤの辺りまでオイルが噴き出すので、廃油受けのトレイに廃材のポリカ波板入れないと床が結構汚れてしまいます・・・。前回交換から3万キロほど走行していますが、オイルはそれ程黒変しておらず、ドレンのマグネットへの鉄粉付着もまあそこそこでした。
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続いて、フロントデフのオイルを抜きます。こちらもドレン、フィラー共に19mmで横方向にプラグが付いています。幸い、トランスアクスル程ガチガチに締まっていなかったのですぐにボルトは外れました。フルタイム4WDで基本は普段から回りっぱなしのデフですが、ビスカスが作動した時しか駆動負荷が掛からない為かオイルは全く綺麗なもので、ドレンへの鉄粉付着もほとんどみられませんでした。
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オイルの注入は電気ドリルを使ったポンプを使用します。新潟精機の「電ドルミニポンプ」というやつです。10数年前、手押し型のオイルシリンジがまだ1万円位した頃、このポンプは2000円しない位の値段で買えました。まだネットでもデフオイルの交換に使っている人があまり多くなかった頃に、ダメもとで通販で購入してうまく使えたので、それから10年以上愛用しているものです。ホースの先端には黄銅製のタケノコ継手を付けてフィラーに差し込めるようにしてあります。本当はL型の形の継手を使った方が作業が楽だと思いますが、私はストレート形状のものを使っています。
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フロントデフはこんな感じで・・・。オイルの容器は1.5Lのペットボトルの頭の部分をジョウゴを作る要領で切り取った後に、残ったボトル部分に0.5Lと1.0Lのマークをマジックで記入して1Lずつ注入していきます。本当は1Lのミッションオイル缶など、倒れにくい容器の方が使いやすいんですけどね。注入時は左手でドリルを操作し、右手はペットボトルを倒れないように支える必要があるので結構大変です。フィラーの口からオイルがこぼれ落ちる位入れたら作業完了なのですが、電ドルポンプはかなり勢いよくオイルを圧入できるので、うっかり入れすぎてしまうと大量に新油が床にこぼれる事になります・・・orz フィラーから逆流する油、ポンプのホース内に残った油、ついでにペットボトルが倒れやすいので、デフオイルの交換は大概床をかなり汚してしまう事に・・・orz
ミッションやデフのオイル交換は注入する為の機器の選定がかなり重要で、電ドルポンプは注入自体は楽なのですがこぼれたオイルの処理に手間取るので、結局作業時間はかなり掛かってしまいます。ウエスもかなりたくさん使う事になりますので、作業難度はエンジンオイルよりも一寸高い物になりがちだと思います。
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