CAR MATE / カーメイト 補助ミラー 後方確認用 / CZ385  

【総評】
NBoxでも使われている凹面鏡の技術を応用したリアアンダーミラー。室内に配置していてもバンパー付近が見えるので、外部アンダーミラーのようにボディに穴開けなどをせずに取り付けられます。

KVサンバーの場合は付属の両面テープでハイマウントストップランプ付近に貼り付けるだけです。サンバーは新規格のTV系には設定がありますが、旧規格のKV系は純正でリアアンダーミラーが用意されてないので、穴開けに抵抗がある人にはいいかもしれません。

私は貼り付けにちょっと失敗してしまい、貼り付ける位置が少し前すぎてバンパーがうまく写らなくなったのと、台座が少し斜めになってしまいました。NITTOの5000シリーズという超強力なテープが使われているので、そう簡単にやり直しが利きません！　デフォルトでは鏡面は台座に対して一番後ろに下げられた状態になってますが、ここから前方方向にかなり補正が利くので台座の貼り付け位置自体はできるだけ窓際ギリギリまで寄せた方がいいと思います。
また、貼り付ける前に助手にミラーを持って貰って運転席から直接鏡面を見て、一番良い位置取りを探した方が良いと思います。

【満足している点】
ミラーの配置が室内側で全て完結する。ミラーはやや大きいが、運転中はルームミラーにそれほど映り込む事もなく、視界の邪魔になりにくい。

【不満な点】
外部アンダーミラーのように、バック灯などの支援が得られないので、夜間はほとんど見えません。また、ミラーの位置取りにもよると思うのですが、凹面鏡の技術でかなり無理矢理な角度で後方の鏡像を見せているので、確かに後方の障害物が見える事は見えるのですが、鏡面上では一見するとそう離れていないように見えても、実はバンパーとのクリアランスが数十センチ以下・・・という事がよくあります。

写真ではすぐ後方の銀VR号のバンパーがしっかり映り込んでいますが、実はこの時トライ号とのクリアランスは30cm位しか開いていません。ここから追加で後退しようとすると、間違いなくぶつけます。GX号のU6x系純正サイドアンダーミラーは前方鏡面に縁石が映ってからかなり前進してもまだタイヤまで余裕がある写り方なのですが、このミラーだと逆に写った瞬間にはもう止まらないと追加で下がるとドンと縁石に乗り上げてしまいます。

この鏡面だけを頼りに後退するのは正直かなり危険で、後退中ミラーに当たっちゃ不味い物が映り込んだ時にはすぐに止まる位でいないと、却って車体をぶつける可能性が高くなるかも知れません。

これ、実はパッケージの写真でも既に描かれている事ではあるんですけどね。恐らく一番良い位置取りをしている箱の写真を見ても、鏡面中央に子供用自転車が写っている時には既にクリアランスは1mは確実に切っていて、50cm位のように見えます。

そんな訳で、当方の車体では普通にサイドミラーや直接目視で後退して、停車した後のちょっとした最終確認程度でしか使えていません。クリアランスをギリギリまで詰める為・・・という使い方はちょっとムリかも。

また、車内に突起物が増えるので、トランポ用途で軽バンを使う場合には鏡面がバイクの搭載の邪魔になる事があるかもしれません。

意欲的な商品で、悪い物ではないのですが、正直微妙な評価です。純正のNBoxは相当に試験を重ねてあの位置を選定したと思うので、素人があの域に近づくのは容易ではないというのは良く分かりました。