
先日、横浜の
日産グローバル本社ギャラリー、久しぶりに行ってきました。1年半ほどぶりでしょうか。
いままでのブログ同様、展示車両を上げていこうと思うのですが…
施設内の照明は暗く、展示車種も少なく、スタッフの皆さんの表情までなんだか暗い。雰囲気がどんよりしています。のっけからネガティブですみません。しかし率直な印象です。一番の問題は、前回行ったときと展示車が代わり映えしていないこと!

いったいどうしちゃったのでしょうか。って、どうしたもこうしたもないですね。いまの日産をとりまく状況(ゴタゴタ)がここまで波及していることがありありと伝わります。
展示スペースの一等地が、このとおりガランドウ!
なんか置けよ!!!(キレタ)
お客と車がじかに触れる場で、これは残念です。日産は大きな会社だけに、問題を起こしたり勢いをなくしたりすると末端まですぐ波及するんですね。生産や販売現場への影響も容易に想像できます。
とはいえせっかくですので、見てきた車をアップします。まず1990年代の2台。
1992年式 フェアレディZコンバーチブル

平成元年登場の4代目フェアレディZ、そのコンバーチブルモデル。

2代目以来のオープントップです。まずこの外観が良い。

内装も良いですね。凝ったデザインのシートなんて特に!

スムーズなリア周り。他になかなかないスタイリングです。実に魅力的。幌を上げたときの状態も見てみたいですね。
1998年式 スカイラインGT-R オーテックバージョン

R33、なつかしいですね。先代R32の名声に押され、現役時代はあまり評判が良くない…いや、不当なまでに叩かれたモデルでした。しかし改めて見るととても魅力的。少なくとも「肥大化」「カマボコみたい」とかなんとか陰口を叩くべき車ではないと思います。

そしてこれはオーテックによる40周年記念モデル。ハコスカ以来の4ドアGT-R、400台ほどしか造られていません。

サイズについては、肥大化と言いますが、標準モデルで車幅1,720mm。
私のMINIより細身なんですが…(笑)
このGT-Rでも、ほんの1,780mmに過ぎません。今のゴルフより細身です。
4ドアボディの単なる流用ではなく、GT-Rらしいブリスターフェンダーを4ドアで再現するために、リアドアやリアフェンダーは専用設計だそうです。

あえてリアスポイラーは付けない。渋い!
現行車。さて、ここからが問題です。
フーガ
いまさらですが、日産はこの車、2代目フーガをもう10年近く造り続けています。フルモデルチェンジは一体いつ?

セドリックやグロリアの流れを汲む、日産の高級セダン。放置はやめていただきたい。
外観には、もはや新鮮味などまったくありません。1.5世代くらい旧い印象です。

内装は、もっと旧い印象。4代目シーマ(F50)のイメージをうまく引き継いでいると言えるのかも知れませんが、もうすぐ2度目の東京オリンピックです。新たな提案があってしかるべきだと思います。

F50シーマ↑は2001年登場ですよ?
スカイライン

これはこれで素晴らしい車なのでしょうけれど、上級移行を重ね、今や車格的にライバルはメルセデスのCやBMWの3やアウディのA4になりました。それらと比べ、現行スカイラインにはどれだけのアドバンテージがあるのでしょうか?
価格面を無視している?いや、近くのBMW正規ディーラーには、程度が良く魅力的な値札をつけた認定中古車が並んでいます。私ならそちらを選びます。

内装。フーガ同様、旧いです。インテリアパネルがテカりすぎです。
GT-R NISMO & Premium edition

2台のGT-R。

NISMOは左ハンドルの輸出仕様。

こちらは華やかなオレンジのPremium Editionです。

エンジンブロックに貼られた製造担当者のネームプレート!AMGみたいです。

今まで気がつかなかったのですが、35のGT-Rって左右ハンドルでセンターコンソール周りを造り分けていないんですね。

いや、細かいスイッチなどは入れ替えていますが、シフトノブやサイドブレーキ周りは共通です。

サイドブレーキレバーがドライバー側に来る右ハンドルが「正」かと思いきや…
実際にレバーを操作してみると左手が赤丸のところに当たる。シフトノブもそうですが、左が優先されているようです。
リーフ

フルモデルチェンジしたリーフですが、内外装の装備や質感はかなり落ちています。はっきり言って。

象徴的なのはメーターパネルです。先代の液晶デジタルメーターは非常に印象的だったのに、現行は普通のアナログ式。

先代リーフ↑

それだけではなく、最先端のEVにもかかわらず、内装照明にいまだに白熱球バルブ(豆球)を使っている。どうして?LEDを使わないのはなぜでしょうか。

ルームランプなんて、昭和の時代からこんな感じじゃありませんでしたっけ?

リアライセンスランプもLEDではありません。ディーラーオプションで替えろ(あるのかは分かりませんが)、もしくはユーザーで好きにしてくれ、ということでしょうか。
つぎいきます。
エルグランド

高級ミニバンとして一時代を築いたエルグランドですが、今やその立場はすっかりトヨタに奪われてしまいました。2代目以降、北米向けクエストの兄弟車として命脈を保ってきたものの、北米ミニバン市場の壊滅に伴い既にクエストは販売終了。

フルモデルチェンジはせず、このまま現行で廃止と思われます。
INFINITI QX80

母国日本でいつまで経っても展開されないINFINITI、その最上級SUVです。

日本だとどうでしょうかね?並行屋さんなどでは扱っているのでしょうか。

小山のように大きいのですが、乗り込んでみると見晴らしの良さだけでなく見切りも非常に良い。幅は2メートルなのですが。

狭い道でも、鼻先さえ突っ込んでしまえば、あとは左ハンドルであることを活かして左にべったり寄っていればなんとかなりそう。
すみません、投げやりで(汗)

内装のこの時計は気に入りました(笑)

ボンネットを開ける。ダンパー式のボンネットはここまでしか上がりません。これ以上だとよほどのノッポでないと手が届くなるから、という配慮でしょうか。

前後灯火類もLEDでシームレスに光り、とても綺麗。

実はこの車、ちょっと気に入ってしまったのですが…
びっくりしたのはリアウインカー。バンパー最下部、本当に下の部分が点滅します。

アメリカ仕様でよくあるブレーキ兼用ウインカーを、その他仕向地向けにムリヤリ改修した結果かと思いきや、アメリカ仕様でも同様のようです。YouTubeで調べました(笑)
もうちょっと何とかならなかったのかな?
フェアレディZ Heritage Edition

現行Zは大好きです。やっぱりZはイイ!

この特別仕様車、欲しい!

剛性感のあるクラッチペダル、ドンピシャな位置のシフトノブ。イイ車です。
やたらと過去を懐かしがり「昔は良かった」連呼はイヤなんですよね。だってそうでしょう、昔より今が良くなくてどうします?
社会的状況は別にして、日産には声を大にして言いたい。
旧型より新型をしょぼくするのは勘弁して。
モデルチェンジを放棄するのもやめて。
海外向けの魅力的なモデルをケチらず日本でも売れ。
今のままでは、客の方から離れるだけですよ。
CMどおり、「ぶっちぎれ技術の日産」を実行してくださいよ!
技術はあるんですから!