
オートモビルカウンシル2018、アメリカ車、スウェーデン車編です。
今回、アメリカ車の展示が増えていましたね。旧き良き時代のアメ車。数台でしたが、それでも長い歴史を感じます。
== フォード ==
サンダーバード(1956年)
愛称「ベビーサンダー」

フォード・サンダーバードの初代モデル。かなり豪華な印象です。

トランク後ろのスペアタイヤなど、まるでリンカーン・コンチネンタルです。

中も外もライトグリーンという、冷静に考えるとまずありえない仕様(汗)
でもこの時代のアメ車なら自然なんですよね…
== シボレー ==
コルベット スティングレー(1967年)

コルベットといえばアメリカンスポーツの代表格ですが、この2代目の外観には繊細さも感じます。どこかヨーロピアンな香りも。美しい車です。

前後でエッジというかラインを反復しているんですねぇ。

この左右対称のダッシュボード、イイですね。
== ポンティアック ==
ファイアバード トランザム(1973年)

こちらはアメリカンマッスルカーそのものですね!映画から抜け出たよう。
あ、あとこんな凄い車も。
Superperformance MK III

シェルビー公認により製造される、いわば新車の「シェルビー・コブラ」とのこと。
いやぁもう何とも言えません(汗)

エンジンは2種、5リッターと7リッターだそうです。

アメリカ車の出展、これからもっと増えると良いと思います。
次はスウェーデン車。
といっても、出展された車は
== ボルボ ==
のみ。サーブを出してくれるショップはどこかにないものでしょうか…初代900や99あたり、大人気になると思います。
そうはいってもオールド・ボルボはそれだけで魅力的。まずはこの車!
P1800ES(1973年)

クーペとして登場し10年以上生産されたP1800は、最後期になりシューティングブレークとしてボディ変更されました。その「P1800ES」です。

今や、非常に珍しいのではないでしょうか?

右ハンドル仕様。当時の正規輸入モノでしょうか?

このアングルからは、後年の480クーペ、それに最近のC30あたりも連想します。
こういうデザインの継承、やはりあちらのメーカーは上手いです。

例年、ボルボは「KLASSISK GARAGE」(クラシック・ガレージ)というワークショップが出展しています。これはボルボジャパン傘下で、旧ボルボ車をサポートするためのものだとか。この時代のボルボは実用車中心と思いますが、それでもこういう取り組みが始まるのは素晴らしいことだと思います。ここなら極上の70~90年代ボルボが買えるのでしょうね!
今回、240セダンに乗り込む機会がありました。240あれこれチェック!(笑)
240GL セダン(1987年)

ボルボ240は好きですね。まずはワゴンが人気なのだと思いますが、個人的にはこのセダンも大好きです。なんといっても、「これぞシックスライトウインドウ」と言わんばかりの実直なデザインがとてもいい。

このシルバーはGLです。
GLといえばベースグレード的なものだったでしょうか?といっても貧相な感じはありません。

運転席。Aピラーが立っていて閉塞感がなく、各種スイッチも使いやすい。良く見えるボンネット。ボディの四隅もつかみやすく、車両感覚に苦労することはなさそうです。シートも、コシがあるのにふんわりしていてとても快適。

この、シンプルで機能的なダッシュボード!

そしてドアトリム。どこかフォルクスワーゲンにも似た無骨さを感じます。

リアドアのトリム(ひじ置き)が妙に短いのは、どういう意図からでしょうか?

エンジンルーム。この時代の車ならではの、味も素っ気もない風景…と思いきや、左右にタワーバーがついていますね。さすが…!
240GLE セダン(1987年)

このキレイな濃緑はGLEです。個人的に「GLE」と言えば、最近改名した旧メルセデスMLクラスではなく、こっちです(笑)
GLとの差は、外観上はフロントフォグランプくらいでしょうか?

しかし内装はかなり違いました。ベージュの内装が魅力的。運転席SRSエアバッグも装備されています。早い!

運転席ドアのスピーカーは味があります。パワーウインドウスイッチは、この時代はみんなシーソー式でしたね。上下押し間違えそうです(汗)

ドアヒンジは頑丈な鋳造製。

メーターパネル。どことなく同時代のメルセデス・ベンツを連想します。ようは見やすい。

後席。天井が高く、シートバックも寝そべっておらずとても座りやすい。車内が明るいのが印象的です。これはベージュの内装色だけでなく、大きなリアクォーターウインドウのおかげかと。最近はカタチだけのシックスライトウインドウセダンが多い!少しはボルボ240を見習え!(笑)

リアスタイル。このレゴブロックを積み重ねたようなリアランプもツボです(笑)
点灯パターンがどうなっているのか調べてみました。

①リアフォグランプ(片側のみ)
②バックランプ
③ウインカー
④テールランプ
⑤反射板
⑥テール/ブレーキランプ
そうそう、そういう光り方でした(笑)
ボルボのテールランプは4灯式が多い。同じ時代のドイツ車にはない特徴です。バルブ切れ時のことを考慮しているのでしょうか。
もちろんワゴンも展示されていました。
240 クラシック(1992年)
940 ポラール エステート(1996年)

真四角のボルボワゴン。今も人気な理由がよくわかります。カッコいいですよね…
旧いボルボ、なんだか欲しくなってしまいました(爆)
基本実用車ですが決して質素一辺倒ではない。
そういや、今も路上で見かける旧いボルボは、必要以上にキレイにしていない印象です。どれも実用として使い倒している。
近所の中古車屋さんに、シルバーグリーンの240セダンがあります。時間(とお金と知識)があれば、そういうものを買ってコツコツと直しながら乗るのも楽しいだろうな…なんて詮ないことを夢想してしまいます(笑)
以上、アメリカ・スウェーデン車編でした。
←続きます。次は皆さまお待ちかね、日本車編です。
Posted at 2018/09/08 18:39:01 | |
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