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2019年10月26日 イイね!

オートモビルカウンシル2019 - その4(日本車編)

オートモビルカウンシル2019 - その4(日本車編)千葉幕張メッセで今年4月に開催された「オートモビルカウンシル」第4回。

最後に我らが日本車をアップします。

日本車も、メーカーによる展示を中心に非常に見応えのある展示でしたね。退潮著しい東京モーターショーと比べ、こっちのほうがずっと魅力的…と、個人的にはそうなりつつあります。

以下、特に記載ないものはメーカーによる出展です。

== トヨタ ==
マークⅡ グランデ(1986年)

私が子供の頃、ほんとうにたくさん走っていました。実は当時、私はこの車が大嫌いだったんです。石を投げればマークⅡに当たる(投げてませんが笑)

それもいまは昔。後継のマークXも廃止。このクラスのFRセダンは壊滅状態。失ってから、良さが分かるというのは悲しいもんです。


クラウン オーナーデラックス(1968年)
「ヴィンテージ宮田自動車」出展の3代目クラウン。実にシンプルなデザインだ。

「白いクラウン」というキャッチフレーズで、オーナードライバー向けの販路を開いた車。テレビCMはいまでもYouTubeで観ることができます。

ハ~イラ~イフセダ~ン♪

リアもシンプル。と思いきや、よく見るとかなり凝った造形をしています。こういうの大好きです(笑)

スープラ 3.0GT(1988年)
今回、2代目~現行4代目のスープラ3台を一度に見ることができました。

元々は豪華なGT、グランドツーリングカーとして成立していたことがよく分かります。


スープラ SZ(1999年)
こちらは「カーセンサー」出展。80スープラ後期型!

当時「信号機」などと揶揄されもしたリアですが、いまこの信号機を見かけたら追いかけてしまいますね。


スープラ RZ(2019年)

その80系生産終了から早17年。スープラがBMW Z4の兄弟車として復活するとは、いったい誰が予想したでしょう。

兄弟車というのも、ものは言いよう。外観以外BMW主導で開発されたことは明白。エンジンはおろか内装なんてまんまBMWです。新型スープラを買ったら、オーナーはまず左ウインカーレバーに慣れなければならない。

いやいや、やはりここはスープラ復活を素直に喜ぶべきでしょうか。

ソアラ 3.0GT エアロキャビン(1989年)

2代目ソアラ。このスタイリングは魅力的ですねぇ。

そしてこのレアなグレード。開口するルーフを持つ、二人乗りの贅沢なクーペ。まさに「大人の遊び車」

革張りの内装も実に豪華で、日本専用車なのに日本車離れしています。

革の質も見るからに良さそうですよね。

この後期型のリア、横いっぱいのワイドな三段積みランプ。初代セルシオ(LS400)に通じるものを感じます。アメリカに輸出していたらさぞかし好評を博していたんじゃないかなぁ?

そして、ご存じだと思います。ソアラの「イージーアクセスドア」

大柄な2ドアクーペの泣き所、ドアを開いた際の張り出し。それを少しでも小さくするためにフロントドアのヒンジにリンク機構を持たせ、外側に膨らむように開く。

で、これがまたすごい。間近で見たのは初めてですが、なんとも芸術的!

間近で。なんなんだこのヒンジは。すごいのですが、解説員の方のお話によると調整そして補修が非常にたいへんだそうです。

同様の機構を持った車は、ほかにはルノー・アヴァンタイムくらいしか知りません。アヴァンタイムの場合はダブルヒンジになるのかな?ともかく、ソアラのドアを乱暴に閉めるヤツがいたら、キレていいと思います(爆)

レクサス LS400(1990年)
北米仕様の初代LSです。このスムーズかつ張りのあるボディは改めて眺めるとかなりなもんですね。先進的です。

1989年、バブル景気まっただなかの日本に誕生したトヨタ・セルシオ。その輸出仕様…というか、当初はLS400を日本にも(セルシオとして)投入する予定は無かったといいます。トヨタが世界に向けた渾身の作。まごうことなき「名車」でしょう。しかし……

……たとえばメルセデス・ベンツの場合、W124やW126はネオクラシックの定番として屹立しています。この10系LS400(セルシオ)も、実はそういう存在になり得たのではないか。しかしトヨタはほかの車同様、陳腐化させるいつもの戦略を取った。

好景気に浮かれきっていた当時、街中には納車に時間のかかるセルシオを待ちきれないのか、それともベンツのゴーロクマルでは他人とかぶるからなのか、並行輸入業者が仕入れた左ハンドルのLSがたくさん走っていました。ドライバーはいまで言うドヤ顔そのもの。見せびらかしドライブをみなさん堪能していました。私が住む茨城ですらそうだった。

余談ですが、当時、都心に家族で出かけたとき、父が運転する我が家の車の周囲にSZ系のロールス&ベントレーがずらりと走っていて…いったいどこの異世界に紛れ込んだのかと(爆)

そのうち1台は2ドアサルーン仕様でした。あの車、今思うとフーパー製だったんでしょうか…こういうの↓

バブル景気ってトンデモナイと、子供ながらに思いましたね。泡だったんですけどね…

話がそれまくりですみません(汗)

== 日産 ==
スカイライン2000GT-R(1969年)

まずはハコスカ。タダのハコスカGT-Rではなく、JAFグランプリ・カーナンバー39の優勝車です。

今回、ハコスカの展示はこれだけでしたが、正直これで充分という感もあります。存在感がすごい。


フェアレディZ L(1970年)

S30系のZ、しかも最初期型。この車は2リッター直6、130馬力。車重はわずか995kg(マジかいな)

「L」とは、上級グレードのことだそうです。

でも内装はこんなにスパルタンなんですな。

フェアレディZ 2by2 300ZXツインターボ(1989年)

ずっと豪華になったZ32系。この車といえば、「スポーツカーに乗ろうと思う」なんて実に気の利いた広告を打っていました。お金のある熟年層に向けていたわけです。

セドリック 2800スペシャル(1964年)
以降4台、「ヴィンテージ宮田自動車」出展です。

まずこの初代セドリック。このモデルは毎回のように出展されますが、何度観ても見飽きない。個人的には、もっとあとの330系や430系が幼少期の思い出として残っています。が、やはりこの初代モデルには見入ってしまう。

アメ車そのもの…と思いきや、細かいところではイギリス車を思わせるところが多々ある。そう、日産は戦後、イギリスのメーカーから技術提供を受けてきたのです。

この車の年式は1964年、昭和39年。東京オリンピックの年です。

セドリック ワゴン(1964年)

こちらもオリンピックイヤーです。って重要なのはそちらではなく、ワゴンということ。いまや非常に貴重だそうです。私も初めて見ました…

ジャンプシート付きの8人乗り!クラウン同様、セドリックのワゴンにも長い歴史があるんですね…

スカイライン GTS-X ニスモ(1987年)

今ではすっかり見かけなくなった鉄仮面スカイライン。

オートスポイラー装備です。時速70km/hを超えると、自動で可動!
※速度は調べました(笑)

240Z(1987年)
日産ブースのZは2リッターでしたが、こっちは2.4リッターの「240Z」

いやはや、同じ車と思いきや、油断も隙もならないショーです(汗)

== ホンダ ==
シティ(1982年)

ホンダは初代シティの特集。なつかしさで涙が出てきます(泣)

当時、初代シティに乗ってた親戚がいたんですよ。色はなんだったかな…確か赤だった。幼い私は「軽自動車?」なんて聞くものだから「コラ軽じゃないよ!」と。


シティ・カブリオレ(1982年)

かつては国内メーカーもこのクラスのオープンモデルを用意していたんですよね。最近ではマイクラC+Cが最後でしょうか。いまではちょっと考えられませんよねぇ…たとえばトヨタが新型ヤリスにオープン仕様を用意したら、称賛の声より先に「誰が買うの?」「ムダのきわみ」「気でも狂った?」とかなんとか、買わない奴らの声がネットにあふれそうです(汗)

たたんだ幌はかなり大きい。Bピラーを残した設計といい、どこか質実剛健な印象。ドイツ車、フォルクスワーゲン的な雰囲気も感じます。

これで、ほかに「シティ・ターボ」ブルドッグなんてあったらもっと最高でした(笑)

モトコンポ(1982年)

同時発売の小型バイク。シティのラゲッジにすっぽり収まる。シティとセットで販売されていたなんていう噂もありました。私が当時作ったタミヤのプラモデルにも、これがついていました。

こちらは1/4モックアップモデル

展示車と色を合わせているあたり、ホンダの担当者は有能すぎますね。

精巧で、こうして写真に切り取ってみるとまるでホンモノのよう!

ホンダの展示は、当時のホンダの空気感というか自由な雰囲気を今に伝える、とてもよいものでした。現在、ホンダは軽でこそ好調なものの、普通車では苦境も伝えられます。いまこそかつての心意気を取り戻すときでしょう!

== スバル ==
スバルはメーカーブースこそ今回は用意していませんでしたが、かわりにメーカーコラボ的共同企画展示に2台出展していました。

アルシオーネ(1989年)

先進的なデザインをまとった高級2ドアクーペをいまのスバルが手掛けたら、どんな車が生まれるでしょう?もうそんな車は出てこないだろう、なんて思いたくはない。

レガシィ ツーリングワゴン(1990年)

スバル、いや当時は富士重工か。不振にあえいでいたこのメーカーを一気に復活させた功労車。

パネルの写真、栄養ドリンクを飲み干すジャパニーズ・ビジネスマン。彼らは24時間戦ってたんですよね…

いまはご免こうむります。なんせ働き方改革ですから(爆)

そういや、スバル車って学校の先生がよく乗っていた記憶が。私が小学生の時、新旧レオーネが教員用駐車場に停まっていました。この初代レガシィワゴンも、私の通っていた中学校の男性教師が乗っていましたよ。車は濃紺だったかな、K先生でした。ちょっと変わり者でしたけどね。なんか記憶がどんどんよみがえる(笑)

== マツダ ==
そしてマツダです。毎回、マツダは実に気合いの入った展示をしてくれています。少々お高くとまった感のある東京モーターショーと比べ、こちらは良い意味でマニア目線というか、ファンを喜ばせる展示をしてくれるのが良いですね。

今回はロードスターをフォーカスした展示。まずはプロトタイプモデル (1985年)

実はこのプロトタイプ、マツダ社内で製作されたものではありません。説明によると、当時のマツダでは開発スタッフが足りず、イギリスの「インターナショナル・オートモーティブ・デザイン」(IAD)社に製造を委託したんだそうです。それがこの車!

基本コンポーネントを既存のマツダ車から流用し生み出されたこの真っ赤なライトウェイトスポーツは、カリフォルニアの一般道で実際に走行し検証されたとのこと。

「MGのような車をつくりたい」という声から生まれたマツダ・ロードスターには、英国の血も入っているということですね!

道行く人々からはかなりの評判を得たようで、なかには「今すぐ売ってくれ」という声すらあったそうです。開発スタッフは、さぞ嬉しかったでしょうね!

ロードスター(1989年)

こちらは日本仕様の初代ロードスター。新車時からワンオーナーで維持され続け、そのオーナーさんが去年マツダに寄贈した車なんだそうです。素晴らしいストーリーです。

プロトタイプを見て「売ってくれ」と言った人は、市販化された初代モデルを真っ先に買ったのでしょう。

内装も綺麗です。助手席側のサイドブレーキ、このほうがシフトがやりやすそうです。

こちらは2代目モデル、10周年記念車(1999年)

初代のイメージを色濃く残し、うまく継承したリア。フロントの写真がなくてすみません…それにしてもマツダのウイニングブルーは綺麗ですよね。弟が前に乗っていた初代アクセラもこれでした。マツダには優秀なカラーデザイナーがいるのでしょう。

現行モデル、30周年記念車(2019年)

外観はとても良いと思いますね。シャープで、サイズはそこそこ拡大しているにもかかわらず、肥大化した感がまったくない。

運転席ですが、フロアの張り出し(ふくらみ)が少々気になります。左足が落ち着かない、というか。それからサイドブレーキもちょっと邪魔。

そして、シレッと置かれたこの黄色い初代ミアータ

1989年のシカゴオートショーで展示されたクラブレーサーです。今回、アメリカから船で運んできたそうです!ファンにはたまらんでしょうこれは。

シレッと置かれている割に本邦初公開ですからねぇ…

ぼんやりしていると貴重な車を見逃しかねない!

ドアに貼られた「PLEASE DO NOT TOUCH」
これってシカゴオートショーでの展示からそのまんまなのでは。

最後、クラブレーサーの素敵なお顔で締めます。

この顔、PIXARのアニメ「CARS」の主人公、ライトニング・マックイーンそのものではないでしょうか?

いや、マックイーンの元ネタはたくさんあるんでしょうけどね(爆)

ともかく、日本車がいまや世界の隅々にまで影響を与えていることを改めて実感します。日本人として嬉しく、誇らしいことです。


10月24日から開催されている第46回東京モーターショー。海外の主要メーカーがこぞって不参加という異常事態にもかかわらず、特にそれを問題視するような声もなく、国内メーカーや主催者、マスコミの必死の旗振りがただただ痛々しい。日本を代表する自動車ショーとしては、とうに「東京オートサロン」にお株を奪われていますね。私も今回は見送ります。ずっとかかさず観続けてきましたが、今回ばかりはもう…少々感情的ですが、もはや時間を使いたくないとすら感じています。

それに対し、オートモビルカウンシルは年々成長し続けている。派手な展示や音響などとは無縁というのも個人的にはとても嬉しい。それでいて、出展者さんたちの意気込みが直に伝わってきますし、ほかの観客たちの静かな熱気すら感じる希有なショーです。目を釘付けにするような「飛び道具」を使わずとも、古今東西の車を集め、これだけ魅力的なショーができるのです。しかも「この車、買いたいなぁ」みたいなリアリティすらあるわけですから。非常におもしろかった!

次回予定は来年4月3日から 5日、金土日。同じ幕張メッセ。もちろん行く予定です。あ、あと行ったら行ったらで、できるだけ早くブログアップします(汗)
Posted at 2019/10/26 15:30:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | 展示会 | クルマ
2019年10月16日 イイね!

オートモビルカウンシル2019 - その3(伊仏瑞米車編)

 オートモビルカウンシル2019 - その3(伊仏瑞米車編) 春に開催された、千葉幕張メッセでの「オートモビルカウンシル」、第4回。


展示車の中からイタリア車、フランス車、スウェーデン車、それからアメリカ車をまとめてアップします。


まずはイタリア車から。


== フェラーリ ==
308GTB

この青いフェラーリ308、右ハンドルです。

かなりの注目を集めていましたね。

「千葉ガレージ」による展示です。カーケア商品のアピールなどもやっていました。

車内を見ると、シフトレバーの特徴的なむき出しゲートが、ちゃんと右ハンドル用に右に寄せられています。感心しました。

ミドシップに積まれた横置きエンジン。その後ろのトランクは、荷物が良く暖まりそうです(汗)

365 GTB/4 “デイトナ”

主催者展示です。今回、1960~1970年代を代表する3台のイタリアンスーパースポーツが並べられていました。

読み応えのあるキャプションも。

確かに、デイトナって実に端正ですね。古典的なロングノーズ・ショートキャビンは隙のない見事さ。

== ランボルギーニ ==
ミウラ P400 S

主催者展示の2台目、名車ミウラ。

E.フェラーリに腹を立ててスーパーカー製造に着手したF.ランボルギーニ。彼の会社はこの車で一気にフェラーリに追いついた。V12エンジンをミドシップに横置きするという奇抜なアイディアを具現化。

それにしても、実にセンスの良い展示です。当時のライバルはまさにデイトナだったわけですから。

== マセラティ ==
ギブリ

主催者展示の3台目。

添えられたキャプションが、これまた実に気が利いています。
「フェラーリがモードだとするならマセラティはクラシコ」

リアウインカーが赤い。この時代のイタリア車で赤一色って初めて見ました。

ギブリ(1968年)



こちらは通常のオレンジウインカーですね。それとも上のギブリはアメリカ仕様ベースだったりするのでしょうか?

== ダラーラ ==
ストラダーレ(2019年)

ダラーラ。イタリアを代表するレーシングコンストラクター…なんといっても上にもあるミウラの設計者ってダラーラ創業者っていう話ですよね。そんな名門が造ったロードゴーイングマシン。フォードの4気筒2.3リッターをツインターボ化し出力400馬力…と聞くとたいしたことなさそうですが、カーボンボディによって車重はわずか855kg。軽さは正義!いやぁ本格派ですな。「アトランティックカーズ」によって日本でも発売されるとのこと。あ、写真がこれしかなくてすみません。

しかしカーボンボディってぶつけたらどうするんでしょうか(汗)

== ランチア ==
ストラトス(1975年)



この開き方はまさにスーパーカー!

アルデア・カミオンチーノ(1947年)

老舗「ガレージ伊太利屋」から。ランチアの小型車「アルデア」をベースにした商用車です、ってこんなのあったんだ…

「Lancia Ardera」って書いてありますが、これは誤植でしょう。正しくは「Ardea」

当時のランチアは全車右ハンドルで通していて、本国仕様が左ハンドルになるのはしばらく先。当時はそんな時代だったんですね。

== フィアット ==
NUOVA 500D(1964年)
どんどん小さくなっていきます(笑)

言わずと知れた2代目チンクエチェント。「クロコオート」による出展。この車は初期型で、ドアも後ろヒンジ。また、全然知らなかったのですが、2代目チンクエチェントは「新型」ということでこの名前(ヌオーヴァ500)で登場したんですね。後期型からは「NUOVA」が取れ、ドアも前ヒンジに変更。

そのドアはこんなに大きく開くんですね。安全面では問題アリでも、これはさぞかし乗り降りしやすいでしょう。

ちなみに初代500は「ローマの休日」に出てましたね↓


次はフランス車です。

== シトロエン ==
SM(1971年)
常連の「アウトニーズ」、今回はいつものDSは出さず、このSMとアミの2台。

このSMはレストアベース。この状態で販売しており、買い手のオーダーで仕上げていくのだとか。ロマンだ!というか売約済み!

ボディサイズの割に後席はかなり狭そう。クーペだから当然ですかね。

さぞかし素晴らしい状態に仕上がるのでしょう。オーナーさんはこの車をどんな色に塗ってもらっているのでしょうか。


Ami8 ブレーク(1969年)

この時代のシトロエンはやっぱり独特ですね。

後輪が隠れているところとか(笑)

== プジョー ==
306 カブリオレ(1995年)

「LES MAINS S.P.R.L」から、今見ても実に魅力的な306しかもカブリオレ。ワイパーに挟まれた「商談中」の文字。確かにこの値段は良心的だなぁ…

ボディが綺麗なだけでなく、内装にも大きな痛みは見当たりません。

無事に商談成立したのでしょうか。

406 クーペ(1994年)
ピニンファリーナによるこのクーペ。こちらも久しぶりに見ました。

Cピラーとリアウィンドウの処理が実にイイですね。こういうの、ほんとうに上手い。

出展はプジョーの常連「原工房」から。ここはいつも大きなライオンのぬいぐるみを置いています。

== ルノー ==
ドーフィン 1600レーシング(850改)(1962年)

「ビッグキャットエンジニアリング」から。気合いの入ったレーシング仕様!「850改」というのはよく分かりませんが、ようは1600のエンジンに載せ替えたのかな。

しかしご覧の通りちゃんとナンバーも付いており、公道を走れるそうです。

ドーフィンは4CVの後継車。4CV(日野ルノー)同様にリアエンジン。

1960年代のサーキットではこんな車が活躍していたのだろうと、想像をかき立てられます。

ダッシュボードに並んだスイッチには、機能を記した手書きのシールが貼ってあります。

それからスウェーデン車。

== ボルボ ==
ボルボジャパン、KLASSISK GARAGE(クラシックガレージ)の展示。毎年恒例です。個人的にも楽しみにしています。

アマゾン 122S(1970年)

アマゾンの122Sといえば、五木寛之氏の小説「雨の日には車を磨いて」にも登場しました。

男の白いアマゾンと、女の赤いアマゾン。

白いアマゾン…まさにこのイメージでしょうか。

940 クラシック エステート(1994年)

940エステート。我が国におけるボルボブームの中核を担ったモデルでしょう。

いまやボルボはブームどころか、定番輸入車としての地位を確立した感があります。

240 TACK ワゴン(1993年)

ボルボ240ワゴンの最終型、限定車の「TACK」が2台ありました。価格差30万円、赤と深緑。

写真ではわからないのですが、革張りの豪華な内装を持ちます。実に魅力的。

ちなみにTACK(タック)とは、スウェーデン語で「ありがとう」

そういう言葉の方がいいですよ。だれかみたいに、口の端を吊り上げ「よくもそんなことを!」とか叫ばれてもね(汗)


そしてアメリカ車。ってアメ車は1台だけですが、それが実に素晴らしい。

== GM ==
シボレー・コルベット(1963年)
「AUTO ROMAN」出展の、この美しいコルベットC2。単なる2代目モデルではありません。

後ろにまわると…

この、中央で分割されたリアウィンドウ。スプリットウィンドウです!これは1963年式のみの非常に貴重なモデルなのです。

いやはや、ほんとうに美しい!
かつてアメリカ車も、イタリアンスーパースポーツにまったくひけをとらない美しさを持っていたのです。

コルベットは今年、まるでフェラーリのようなフォルムとミドシップレイアウトを持つ、まったく新しい車に生まれ変わるとのこと。この60年近く前のヘリテージを、GMはいまなお忘れていないということでしょうか。

←次回は最後。日本車編です。
Posted at 2019/10/16 00:00:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 展示会 | クルマ
2019年10月05日 イイね!

オートモビルカウンシル2019 - その2(イギリス車編)

 オートモビルカウンシル2019 - その2(イギリス車編) 春に開催された、千葉幕張メッセでの「オートモビルカウンシル」



イギリス車です。
相変わらず、旧いイギリス車は実に魅力的です。人の温もりを感じる。



== マクラーレン ==
720S Spider(2019年)
といいつつ最新のマクラーレン(爆)

マクラーレン・オートモーティブ・アジアつまりメーカーによる出展です。このメーカーはオートモビル・カウンシル第一回にも登場し、マクラーレンF1を展示していました↓



このテールパイプを見たらどんなアホでも煽ろうとは思わんでしょう(笑)

近づいてよく見てみたい、とは思うでしょうね。

MP4-12C(2013年)
こちらはマクラーレン・オートモーティブ創立後最初のモデルですか。シンプルなかっこよさがあります。

そういや「C」ってなんのことだったっけ?と思って調べたらカーボンでした。

それにしても、マクラーレンというメーカーは本当にたいしたものです。

いわゆるスーパーカーブランドとしてはまだ10年ほど、いわば新参なのに、もうフェラーリやランボルギーニと並ぶ地位を得ている。富裕層向けのビジネスが、一体何をどうやったらそんなに上手くいくのか…優れた車と優れた経営ってことですかね(汗)

== ジャガー ==
Eタイプ DHC(1963年)
美しいEタイプ。

シリーズⅠですね。やはりこの初期型は上品ですなぁ…「DHC」ってのがイイですね(笑)

「Auto Roman」からの出展。

マークⅡ 3.8(1964年)

マークⅡです。驚くほど小さい。なのにすごい存在感。

小さいも何も、我が国でいう5ナンバーサイズですからね。

マークIIのエンジンは3つ。この3.8が最上級。他に3.4、そして2.4。いずれも直列6気筒DOHC。

ジャガーとは、クラシカルなデザインと豪華な内装の古風な車…などではなく、常に先進的な高性能車であり続けてきたのです。

この美しく磨かれた直列6気筒を見よ!

== アストンマーティン ==
アストンアストンアストン!
ヴァンキッシュ(2004年)

ボンドカーがたくさん!

V12!

ヴァンテージ(2008年)

V8!

DB9(2006年)

えっと…これもV12ですね(汗)
以上「MOTOR Logic Company」による出展です。

== ロールス・ロイス ==
シルヴァーシャドウⅡ(1979年)

「ガレージイガラシ」から。黒とマルーンの非常に美しいツートンカラー。

こういう塗り方をしたシルヴァーシャドウって初めて見ました。素晴らしいセンスです。
まるで、かつての昭和天皇御料車のよう。
【メルセデス・ベンツ 770】


シルヴァークラウドⅡ(1959年)

こちらはクラウド。

このガンメタリックと銀もきわめて上品。ロールス・ロイスって、こういう地味なカラーのほうがそれらしいと思います。

== アルヴィス ==
今回、英国製高級車の雄であり常連の「ワクイミュージアム」は不参加。しかし、すごいのが出ていました。アルヴィスです。

見てくださいこれ。まさに本物のヴィンテージカー。

アルヴィス…かつて存在した、イギリスを代表する高級車ブランド。いまでいうなら、ベントレーとアストンマーティンの中間的なポジションでしょうか?
技術的にもレベルが高く、前輪駆動やシンクロメッシュなどこのメーカーは先駆けて採用していたとか。しかし乗用車の生産は1967年で終了。

それを、いまこの時代に「継続生産」させるという。名付けてコンティニュエーション・シリーズ。

いやはや、これはもう立派な文化事業でしょう。さすがです…そして我が国では「明治産業」が正規代理店になり日本で展開するという。明治産業は歴史ある商社で、かつてアルヴィス車の代理店もやっていたんだそうです。

コンティニュエーション・シリーズのラインナップは、戦前型「4.3リッター」と、戦後型の「3リッター」の2シリーズ。

4.3リッターシリーズは3つのボディ。当時のお約束で、ボディはコーチビルダーが造っていました。しかも、それぞれ違うビルダーが。

まずこれはヴァンデンプラ・ツアラー(1937年)


そして最初の白い車がランスフィールド・コンシールド・フード(1937年、展示車は3.5リッターエンジン搭載モデル)

なお展示車はコンティニュエーション・シリーズによる再生産車ではなく、当時の車をイギリスでフルレストアした車両とのこと。で、これがまるで新車のよう、というかどうみても新車、もはや新車。イギリスの自動車産業って凄いなぁ(汗)

3つめはベルテッリ・スポーツサルーンという非常に魅力的なモデルなのですが、残念ながらそちらは展示なし。

なんかブガッティみたいだ…


ひとことで「戦前型」とか言ってみても、このボディですからね。これを今の路上で走らせたらさぞかし目立つでしょう。「ルパンの車?」みたいに言われるかも知れませんが(爆)

そして、どちらも非常に大きく見えますが、実際には全長4.8mちょっと。今やそれより大きい車はいくらでもあるわけです。しかし、この迫力に勝てるものは少ないでしょう。

エンジンルームにはハンマーが(汗)

車内は木と革に囲まれ、じつに豪華です。しかし、当時の車ならではの独立したフェンダーまたは広いサイドステップに車幅を食われており、スペース自体は非常に狭くなっています。

シートなんて、ご覧の通り前方に向けてすぼまっています。

戦後、フェンダーがボディと一体化しサイドステップも無くなったのは、まぁ歴史の必然というヤツか。

あぁ、失われた1930年代!

こちらは3リッターシリーズのひとつ、グラバー・スーパークーペ

スイスのコーチビルダー「グラバー」によるクーペです。実にエレガントですね!イタリア車的な雰囲気も感じます。

展示車もレストア車両ですが、4.3リッターシリーズとは違い、イイカンジで古さを醸し出しています。

3リットルシリーズも全3モデル。ほかに「グラバー・スーパーカブリオレ」と「パークウォード・ドロップヘッドクーペ」があるそうです。

こちらは1965年のパークウォード・サルーン

縦に並んだ丸目四灯、細長いリアランプ。繊細だが威厳のあるスタイリング。これのオープントップ版が、先ほど書いた「パークウォード・ドロップヘッドクーペ」ということのようです。

アルヴィス…ゲイリー・オールドマン主演のイギリス映画「裏切りのサーカス」でも印象的に使われていました。元スパイだった学校教師が愛車にし、「世界最高だ」と教え子に語り、ステアリングを握らせ運転を教える…

それにしても、この素晴らしいプロポーションを見よ!

まさにGTそのものと言えましょう!

なんだか口調がおかしくなってきたのでこのへんでw

イギリス車編の最後はコチラ。

オースティン・セブン(1928年)

この車は、6年前に亡くなった小林彰太郎さんの愛車。そう、ここは「カーグラフィック」ブースです。

小林さん小学生のときの日記。頭の良さがにじみでてますね…

「リンコルン」???

Lincoln、リンカーンのことです!
あぁ、失われた昭和!

←次回はイタリア・フランス車などまとめてアップします。
Posted at 2019/10/05 02:00:20 | コメント(1) | トラックバック(0) | 展示会 | クルマ

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