
前回ブログより間が開いてしまい、すみません。お待たせしました。
「オートモビルカウンシル」2021、イタリア車、フランス車、それからアメリカ車にロシア車です。
今回、いつものスウェーデン代表・ボルボジャパンが不参加。そこは少々寂しかったところです。
イタリア車。今回の主催者展示「時代を進めたラリーカーの戦闘美」から。
== ランチア ==
ストラトス HF Gr.4

見慣れた感のある車ですが、このロスマンズ仕様は新鮮です。

車の詳細はこちらを。

休憩ゾーンの目の前にこの車が置いてあるのです。まさに神配置!

それにしても、前衛的です。
ラリー037

ホンダが初代NSXを開発した際、もっとも参考にした車はフェラーリではなくこのラリー037だとか。

車の詳細はこちらを(その2)

ばっさりカットしたリア周り。
フルヴィア・クーペ 1.6HF

ひとむかし前ですが、日産の初代シルビアはこの車のパクりだとネット掲示板で騒がれたことがあります。
2017年の展示から。1966年式。

登場はシルビアの方が早く、当然ながら単なるデマでした。今もまさにそうですが、ネット上にはあらゆるデマがあふれているので要注意です…

って話がそれてすみません。しかもヘンな方向に(汗)
== アバルト ==
フィアット131 ラリー

ストラトスの後継としてラリーシーンを戦ったのがこの車といいますから、非常におもしろい。

当時の日本車にも影響を与えたであろう、ボクシーなデザイン。平凡なようで独特のセンスを感じます。

でもリアランプは…

なんだかテトリスで失敗したような感じ(爆)
750GT(1957年)

「ガレーヂ伊太利屋」の出展です。1957年。アバルト社がトリノに設立してから8年後のモデル。

フロントのサソリは創業者カルロ・アバルトの星座。自動車メーカーやチューナーは数あれど、創業者の星座を製品の象徴にしたケースはほかにないと思います。ちなみに私もサソリ座です(爆)

ヘルメット装着を想定した「ダブルバブル」のルーフ形状が確認できます。そしてリアウインドウ周りの造形。結構スゴイですね…
750GT Spider Zagato(1960年)

「COLLEZIONE」出品車です。

アメリカ市場を狙って開発された魅力的な小型オープンスポーツ。

この車も元はアメリカ仕様車と思われます。スピードメータがマイル表記ですね。
== アルファロメオ ==
2600 トゥーリングスパイダー(1965年)

こちらもCOLLEZIONEです。

カロッツェリア・トゥーリングによるボディの流麗さはもちろん、それが完璧に残っていることが素晴しい。エンジンも、そしてリアスタイルも美しい。

で、まとめようと思ったのですが…

テールライトの謎の段差が気になって仕方ありません。なんかものを置けそう。これ、どういう意味があるんだろう?
ジュリエッタ SZ

Zとはご存じ「ZAGATO」ザガートですね。

「GARAGE HOUSE」の展示です。

その名の通り、カスタムオーダーのガレージハウスを施工してくれる会社です。

タワーパーキングなどによくある、例のターンテーブルもある。いやぁこれは夢です。もし自分の家に導入できたら、意味なくぐるぐる回して動画撮影しまくりますよ!

こんな、手作りの木製ミニチュアモデルも作ってくれるとのこと。キュートで素晴しい作りですが、お値段もかなりのものです。
1600 ジュニア Z(1993年)

この、特徴的なフロントのカバーを見てください。アクリル製で、新品在庫がないため新規に制作したそうです。割れたらたいへんだ!
RZ(1993年)

そのとなりの黄色いRZ。今回のアルファロメオはザガート祭ですね。
== マセラティ ==
ギブリ・カンパーナ・スぺチアーレ(1996年)

こちらもショーの常連「マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン」。このオーナーズクラブはマセラティ社公認です。今回の展示はギブリⅡベースのスペシャルモデル。

紆余曲折を経て、たった1台のみの生産となってしまったこの車。

そんな貴重な車が、我が国にあるのです。

この車の存在を、私はまったく知りませんでした。

いつも思いますが、このショーは見逃すと二度とお目にかかれないような車が、ほんとうに普通にポンっと置いてあるのです。
== ダラーラ ==
ストラダーレ(2019年)

「アトランティックカーズ」から。前回はマット仕上げの車が展示されていました。

ナンバー付きでした。試乗できたりするのでしょうか…どなたか試乗レビューしてみませんか?
そして、隣には同じシャシーを持つ
TOM’S Super Formula SF-14が。
== フェラーリ ==
ディーノ 246gt

ガラスコーティング専門店「アクティブガレージ」です。前回はF40を展示していました。

このディーノ、右ハンドルです!

オーナーは女性実業家とのこと。本当に趣味が良いなぁ…

フェラーリと言えば、魅力的な子供用エンジンカーもありました。

世界のお金持ちは、ホンモノとこれを親子で並べたりするのでしょうか(汗)
次はフランス車です。ちょっとボリューム少なめでした。
== シトロエン ==
2CV & DS

「アウトニーズ」がレンタカーサービスを始めています。

旧いシトロエンで京都観光ですか!

なかなか考えたものですね。旧車の扱いに慣れた人がこのサービスを利用するのでしょうか。

それとも「旧車は初めて」という人でも利用したりするのかな。

…でも、京都ってかなり運転がハイペースですよね。2CVで大丈夫でしょうか…

でもこのDSで
伏見稲荷とか行ったら最高かも知れませんね。

御利益がありそう。
C6

アウトニーズには、ほかにC6が並んでいました。

この2台のHDI(ディーゼル)は並行輸入車ですね。

サッシュレスドアというのも個性的です。こういうフランス車らしい大型高級サルーン、今後はもう出ないんでしょうかね。

こちらは正規輸入のガソリンモデルでしょう。

すごいリアウインドウ。運転席からバックミラーで見た感じはどうなんでしょうか。
== ブガッティ ==
Type 40(1929年)

個人オーナー所有車です。

このブガッティはオーストラリアからやってきたとのこと。

詳細はこちらで。じつに素晴しいストーリーが書かれています。
次はアメリカ車です。
== GM ==
シボレー・カマロ Z28トリビュート(1969年)

アメ車は全然わからないのですが…「Z28」というスペシャルモデルがあることは知っています。この車は、それをイメージしたカスタムをし、そのうえエンジンも7リッターV8に載せ替えているそうです。まさに規格外!

会場ではとてつもなく巨大な車に見えたのですが、実際はさほどでもないサイズ。全長4.7m、全幅も1.85mほど。

会場で感じた、あの桁違いの迫力はどこから来ていたのでしょうか。
== フォード ==
モデルA クーペ(1931年)

非常に魅力的な戦前型フォード。

アメリカ製?それとも横浜工場製でしょうか。ランブルシートがステキです。

歴代オーナーのひとりは小林正太郎さんとのこと。
最後はロシア車!UAZ(ワズ)です。
== UAZ ==
2206 Jubilee

ケ○ロ軍曹みたいなデザインですが、車幅は2メートル近くあり、かなりの迫力があります。おおきなケ○ロ軍曹。色もケ○ロ軍曹、って普通に良い色です。色も形も結構好み。先日、よく似た色の電子レンジを買いましたよ↓

で、ドアを開けようとしてのっけからつまづく。

読めません…

あ、普通にドアは開きます。この車、慣れてしまえば運転しやすそう。視界も良さそうです。

これでキャンプに行ったら盛り上がるかも。赤坂のアメリカ大使館前に行ったら職質されるかも(おい)

そういえば、イタリア映画「ひまわり」にもピックアップトラック型が登場していました。って52年前の映画なんですが…あっ、だからジュビリーなのか。デザインは全然変わっていません。

だが、そこがいい!ってヤツですかね。

MINIのエンブレムによく似ていませんか?
←次回は最後です。日本車で締めます。