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Mark V Collectorの愛車 [メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン]

整備手帳

作業日:2023年12月28日

W204 C180 メルセデス・ベンツ Cクラス ユーザー車検(継続検査 令和6年1月)

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 3時間以内
1
 9月に冷却水の警告が出てからは特段異常なく順調に走行距離を伸ばしているC180ですが、検受渡しで購入したこの車が我が家に来てからまもなく2年となり、初めての継続検査を受ける時期になりました(購入時約65,000kmだったオドメーターは89,000kmとなり、この2年間で約24,000km程の走行です)。

 一応XENTRYを接続してショートテストを実施。特に記憶されているエラーもなく問題は発生していないようです。
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 まずは車台番号の打刻位置を確認しておきます。

 この車の車台番号は、右側シート下部のカーペットに設けられた切れ込みをめくったところの、フロア補強材に打刻されています。
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 エンジン型式の打刻位置も確認。

 車検証に記載されているエンジン型式は「271」で、エンジン本体にはエンジンブロック右側面後方のトランスミッションに近い箇所に打刻があります。

 この打刻、手前にあるレベルゲージが支障となって、直接目視することは困難で、スマホを突っ込んで撮影した写真で何とか確認することができます(画像下)。
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 車両をジャッキアップして下回りを点検しておきます。

 整備記録によると、ドライブシャフトのブーツは新車時から交換されていないようですが、FR車のため操舵による負担が無い分、ほぼ傷みは無いように見受けられました。
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 フロント側は各リンク類のボールジョイントに使用されているゴムブーツの損傷状況を確認。

 ブーツ類には特に亀裂等ありませんでしたが、52,000km時点で交換された記録のあるブレーキパッドと新車時から交換歴の無いブレーキローターは、そろそろ寿命を迎えているようでした(今回の検査はこのままでいきます)。
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 下回りからのオイル漏れも無く問題なさそうです。

 検査とは関係ありませんが、ついでにエンジンオイルを交換。

 今回は、上抜きで抜いた後、オイルパンにどの程度のオイルが残留しているか確認してみました。
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 上抜きではこれ以上抜けなくなった状態で、車両をリフトアップしドレンボルトを外します。

 結果、出てきたオイルは100cc程度でしょうか?(マークVでは1滴も出ませんでしたが、このエンジンのオイルパンは底面が平らな形状なので、ちょっとした傾きでオイルが残ってしまうのでしょう)

 ということで、この車は上抜きだと完璧には抜けきらないようです(まあ、気にするほどの量ではないと思いますが・・・)。
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 抜いたオイルはいつも通り古着に吸わせて燃えるごみとして処分します(我が家の女性陣が百貨店で購入したお高い衣類も数年でこのありさま・・・)。
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 念のため排ガスもテスターで計測。

 暖気が十分でないためHCが若干出てますが、全く問題ない数値です(輸入自動車の場合、平成12年4月1日以降生産車の継続検査時の規制値は一律にCO<1.0%、HC<300ppmです)。
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 各灯火類を点検したら車両の準備は完了。

 この車の検査有効期限は2024年1月下旬ですが、面倒なことは年内に済ませたかったため、ちょうど年末年始休暇初日の2023年12月28日に受検することにし、予約と書類の準備をします(この日は運輸支局の2023年最終開庁日のため、当日中に合格できなかった場合は年明けまで持ち越しとなってしまうのが難点です)。

 継続検査に必要な書類は下記の7点です。

 ①自動車検査証(車検証)
 ②自賠責保険証
 ③納税証明書(原則は不要)
 ④点検記録簿(後整備の場合不要)
 ⑤自動車検査表
 ⑥自動車重量税納付書
 ⑦継続検査申請書

 上記の内、⑤~⑦は運輸支局で配布されていますので自宅から持参するのは①~④になります(納税証明書については「自動車保有関係手続のワンストップサービス(OSS)」により、現在は必須でなくなっていますが、持参しておけばシステムトラブル等により照会出来ない場合でもスムーズに交付を受けることができます)。
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 さて、検査当日になりました。
 いつも通り第一ラウンドの予約で、8時30分の受付開始です。

 ユーザー車検の受付は、支局窓口に設置されている「自動車検査自動受付システム」を利用すると便利です。

 このシステムを使用する際は、車検証のQRコードをスキャンする前に、画面の「OCR申請書」及び「自動車重量税納付書」にチェックを入れることで、前項の⑤~⑦(自動車検査表・継続検査申請書・自動車重量税納付書)3枚の書類が横のプリンタより印字されます(画像右)。
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 こちらは自動車検査表です(検査ラインでの検査結果は全てこちらの表に記録されます)。

 青色で示した下記①~⑥は全て印字された状態で出力されます。
 ①登録番号
 ②原動機型式
 ③車台番号
 ④検査の受付
 ⑤受検者の氏名又は名称
 ⑥電話番号

 このため、自分で記入するのは赤枠で示した下記4項目となります。
 ⑦予約番号(ネットで予約した際の予約番号を記入)
 ⑧検査の種類(継続に〇を記入)
 ⑨印紙貼付欄(別棟の自動車会館等にある印紙窓口で「自動車検査登録印紙(国の印紙)500円」と「自動車審査証紙(機構の証紙)1,800円」を購入・貼付)
 ⑩受験形態(使用者本人に〇を記入)
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 一方、重量税納付書は①・②の青色部しか印字されません(使用者の住所・氏名等については印字されないシステムのようです)。
 ①自動車登録番号
 ②受検者名及び電話番号

 このため、赤枠で示した下記③~⑪の項目をボールペンで記入します(これが地味に一番面倒です)。
 ③提出年月日
 ④使用者氏名
 ⑤使用者住所
 ⑥有効期間(2年にチェック)
 ⑦納税額(支払い後に金額を記入)
 ⑧自家用・事業用の別(自家用にチェック)
 ⑨自動車の区分(乗用自動車にチェック)
 ⑩車両重量等(車検証記載値を転記)
 ⑪自動車重量税印紙貼付欄(別棟の自動車会館等にある重量税窓口で重量税印紙を購入・貼付)

 また、自賠責保険の継続についても通常近くに窓口がありますので、私は同時に手続きをすることにしています。
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 継続検査申請書(OCRシート)は、下記①~③までの青色部分が印字されます。
 ①自動車登録番号
 ②車台番号
 ③受検者氏名又は名称

 以下④~⑨の赤枠箇所については鉛筆とボールペンで記入。
 〔④~⑥は鉛筆で記入〕
 ④有効期間(2年なら「4」を記入)
 ⑤証明書指示(持込検査の場合「3」を記入)
 ⑥受験形態(使用者本人持込の場合「1」を記入)

 〔⑦~⑨はボールペンで記入〕
 ⑦使用者氏名
 ⑧使用者住所
 ⑨受験者住所(「同上」でOK)
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 時系列が前後しますが、上記12~14の書類記入は、車両を検査ラインに移動した後、9:00の検査開始までの待ち時間に車内で行っています。

 2023年最終となる開庁日のため、かなりの混雑を予測していたのですが全く逆で超閑散としており、いつも2レーン運用されている小型マルチコースは1レーンが閉鎖となっていました。

 この日は久々に小型マルチのコースを使用。発炎筒を目視できる場所に出しておきます。
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 灯火類、同一性、排ガスは順調にクリアし、サイドスリップテスター上を進行。

 この車はサイドスリップが特例車となっているため、×の表示が出るかと思いましたがあっけなく〇で通過(継続検査時のサイドスリップ基準値は0±5mm/mでこれを超えると不適合)。
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 マルチテスタに乗り入れ、スピードメーターは問題なく〇。
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 しかし、続く前照灯検査(ロービーム)で左側がいきなり×(右側は〇でした)。
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 そのままフットブレーキ、駐車ブレーキ検査に進み、これは双方共に〇。

 以上でマルチテスタ上での検査は終了です。
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 っと、ここで「ハイビーム点灯して下さーい」とありがたいお言葉。

 現在は、令和6年8月より開始される予定である、ロービームのみの検査に向けた移行期間中のため、本来は一度退出してからハイビームで再検査となるはずですが、そのまま続けてハイビーム検査して頂けるようです。

 が、しかし・・・、今度は左側は〇だったものの右側が×。

 久々の再検が確定してしまいました(ランクル70で黒煙検査が不適合になり、再検査となった時 https://minkara.carview.co.jp/userid/1199964/car/2557248/6094244/note.aspx 以来です)。
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 最後の下回り検査は問題なくクリア。
22
 一旦支局を出て、近所のテスター屋さんに駆け込み光軸を調整してもらいました(2,200円也、この車では初めて業者さんのお世話になります)。

 ちなみにW204系後期型では写真の箇所に上下・左右のエーミングスクリューがあり、時間的な余裕があれば、壁面への照射等により自前での調整が可能です。
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 すぐさま支局に戻って第一ラウンド時間内に再検査。

 小型マルチのコースは検査待ち車両が居たため、今度は大型マルチのコースです。

 結果、ロービームで左右共に〇。
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 書類を窓口に提出し、なんとか年内に合格することができました(今回は再検査だったにもかかわらず、検査ラインが空いていたため、いつもより10分ほど遅れただけで9時40分頃には終了)。

 今回掛かった費用です(自賠責が2年前に比較し3千円程安くなっています)。

   重量税 :32,800-
   自賠責 :17,650-
   検査料 : 2,300-
   光軸調整: 2,200-
  ――――――――――――
     計  :54,950-
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 また、車検証は今回より電子化された小型のタイプになりました。

 電子車検証の券面には、有効期間や使用者住所、所有者情報は記載されず、使用者や登録番号が変わらない限り、ずっと同じものを継続して使うことになります。

 このため、検査有効期間等は車検証閲覧アプリ等で確認する必要があり、車検切れのまま運行する車が増える危険性に対する対策として、フロントガラスに貼付する検査証標の位置が運転席側に変更となっています。


 ここで、この車が我が家に来てから、この2年で掛かった保険料・燃料費を除いた費用を集計してみます。

・カムアジャスターマグネットオイルリーク対策ハーネス:9,370-
・エンジンオイル(20ℓ缶):21,995-
・オイルフィルター:1,210-×2セット
・純正ナビ更新地図ソフト:13,700-
・ボンネットマスコット:5,074-
・エレガンスグリル(中古品):6,848-
・リア・ブレーキパッド:5,170-
・ABSセンサー(4輪):21,690-
・スタッドレスタイヤ(新古品4本):27,020-
・夏用タイヤ&ホイール(中古品4本):11,932-
・アイドラプーリー&ベルト&テンショナー:20,090-
・エアコンコンプレッサー:45,320-
・エアコンガス:2,300-
・メイン&サブバッテリー:14,125-
・ラジエターキャップOリング:252-
・自動車税:39,500-×2年分
・今回の継続検査:54,950-

 計:341,256円となりました。


 ちなみに保険料は運転者・年齢共制限無しで年間約10万円×2年、燃料費は計48万円程となっているため、2年で掛かった総額はほぼ100万円ということになり、一月にすると約42,000円。

 こりゃ若い人がカーシェアリングサービスに流れるわけだ・・・

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この記事へのコメント

2024年1月13日 9:37
お疲れ様でした。
仰る通り、損得勘定だけ考えればサブスクに流れる気持ちも分かる気がしてきました。
昔、自動車評論家の徳大寺さんが仰ってましたが、自動車は売っても買っても損だとつくづく思うこの頃です。
ただ、私の様な「いつかはクラウン」の80年代に免許を取得した者からすると、やはり憧れの車を所有したい気持ちの方が強いですね。
コメントへの返答
2024年1月13日 10:30
おはようございます!
コメントありがとうございます。

我々世代にとっての自動車は、移動手段というよりも、自己表現の手段でしたからねー(今の若い人たちに説明するとすれば、「SNSでのフォロアー○○万人、スゲー!」って感じ)。

ちなみに2年でこの車に掛かった税金を計算してみますと、1リットルあたりのに掛かる税額は、ガソリン税(53.8円)+石油石炭税(2.04円)+温暖化対策税(0.76円)+消費税(10%)=62.26円ですので、2年間のガソリン消費量2,872リットルに対して支払った税金は178,811円。
本文記載の自動車税(39,500円×2年分)と重量税(32,800円)を加えると総額290,611円となり、2年間で使用した部品代総額(229,456円)よりも高額となっています。

経済的観点からすると、「大排気量のガスイーターを複数所有するなんて愚かな行動以外の何物でもない」というのは分かっているんですが、その楽しみがあるが故、現在の自分があるので、必要なコストと割り切ることにしています。
2024年1月13日 16:28
お疲れ様でした♪
いつも読み応えのある記事で楽しませてもらってます。
セルフ車検は時間的に無理なんですが、行ける場合は非常に参考になりそうなので永久保存版ですね。私の場合コスト計算は怖くてしていませんが、やはりクルマは所有してナンボと思うクチなのでカーシェアリングなんて考えられません😅  エンジョイ!カーライフですね☺️
コメントへの返答
2024年1月13日 18:38
こんばんは!
コメントありがとうございます。

文章が下手なので、ダラダラと冗長で読みづらいと思いますが、読んでいただきありがとうございます。

セコセコケチってもあの世まで持っていけるわけでは無いですからね~。
人生その時期にしかできないことがあるので、悔いの無いようエンジョイしていきたいと思います(限度はありますが・・・(笑))。

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