キヤノン旧-FD28㎜F2.8 分解・清掃
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
中古で手に入れた広角レンズFD28㎜F2.8には、中にわずかなカビが出ていました。
また、絞りに近いレンズにはゴミもいくつか付いています。
そのほかのコンディションは申し分ないので、なるべく最小限の分解でレンズクリーニングを施します。
まずは前玉のネームプレート。
これは回す物なのかハメ込みなのかを見極めて、作業にかかる必要があります。
レンチをかける切り欠きがある物は回転。
深いテーパーのリングの場合は専用のゴムリングを押し付けて回すタイプ。
どれにも属さないこれは、たぶんハメ込み式?
隙間にプラスチックのピンセットを突っこんでコジあげたら外れました。
やはりハメ込みだったようです。
レンズに傷を付けないように気を付けます。
2
ネームプレートを外すと、中にはネジがありました。
外周の筒の部分を固定しているネジが3本と、レンズユニットを固定している3本
レンズ押えを外すと、フリーになったリングがまず外れました。
3
そして前玉群のレンズユニット一式。
これは数枚のレンズが組み込まれた状態で取れてきました。
幸いカビはここのユニット裏側にすぐ見える位置だったので、このユニットを更に分解することなく済みそうです。
綿棒やクリーニング液を準備して清掃開始。
凸レンズの飛び出し部をうっかり台の上に直接置かないように、キレイなティッシュを敷きましょう。
4
最もクッキリと見えていたカビの部分を拡大。
クモの巣状?ガラスにヒビが入ったようにも見えます。
これは幸い、何の痕跡も残すことなくキレイに清掃できました。
5
絞りが開放状態なのを確認して、その奥のレンズを清掃。
細かなゴミはここに乗っていました。
クリーニング液を付けた綿棒で軽く拭いてゴミを拾い上げ、すぐに綿棒を替えてもう一度クリーニング。
ゴミで引っかき回してキズだらけにしないこと。
6
一旦前玉側は組み立て、今度は後玉側。
こちらはわずかなホコリの他に、クモリが残ったようで少し白っぽくなっていました。
マウント部は分解しなくても行けそうです。
レンズを押さえた円盤に小さな穴が2つあり、これがレンチかけ部だとわかります。
レンチなんてイイ物は持ってないので、ピンセットで代用したら簡単に緩みました。
ちょっと手強いときはノギスも有効です。
ピンセットのままクルクル回すと引っかかりが外れて無用な傷を付けてしまうことがあるので、早回しには爪楊枝がオススメです。
7
レンズを一枚取り出すと、スペーサーのリングを一つ挟んでもう一つのレンズが奥から出てきます。
それぞれ向きがわからなくならないように、外す前によく観察。
もう一枚中にあるようですが、これはこちら側からは取り出せないようです。
先ほどの作業で絞りユニット越しに綿棒で拭いたレンズがこれなので、無理に外さなくてもここに付いたままで綿棒で両面を拭けることになります。
8
分解前のネームプレートは傾いてセットされていたので、おそらく一度分解したことのある個体でしょう。
文字のバランスが均等になるようにネームプレートをはめ込んで完成。
純正キャップ・ケース付き、カビ・ホコリありで3150円でしたが、ここまでキレイになるととっても得した気分になれます。
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