
去年からお預けになっていたセリカのタイヤを新品に履き替えました。
現在の走行距離は316032kmで、
前回の交換から5年・2万キロ強の走行。
いつもの車屋さんに頼んでおいたのは、BSのポテンザRE71RSで、製造年は20年でしたがまぁ仕方が無いでしょう。

リフトアップされてタイヤが外され、ただ見ているのも退屈なのでセンターキャップの脱着をお手伝い。一か所に付きキャップボルト5本で固定なので、地味に面倒なホイールなのです。
タイヤチェンジャーが以前より大きく新しく更新されていましたが、やはりポテンザは固いらしく、けっこう苦戦していました。
このセリカには、購入時に履いていたグリッドⅡを除いて、ずっとポテンザのREシリーズを履かせています。

今回のRE71RSは前作RE71Rの回転方向指定(IN・OUT指定無し)から、再びイン・アウト指定(回転方向無し)に戻りました。
前々作のRE11はIN・OUT指定タイプだったので、内減りに強く均一な摩耗が得られて良かったのですが、回転方向指定タイプだとIN側特有の減り方に対応できずに偏摩耗が起こります。

とはいえ、合わせ込んだアライメントセッティングの妙で、若干IN側の繊維露出が見られますが、酷い偏摩耗は無くほぼ均一な摩耗状態。
激しくはないけど、決して大人しくはない走りを5年・2万キロ支えてこの結果であれば、十分その機能を果たしてくれたと感じています。
さて、新しいタイヤのインプレッションですが、新しいだけあって感触はシットリした瑞々しさでいっぱいです。
感触は特に硬くはなく、段差や継ぎ目にも柔軟に対応します。
路面温度はまだ低いけど、グリップレベルに余裕があるので高次元の安心感があり、何より車が軽く感じます。

ハンドリングは特にクイックと言うことはなく、かといって決してダルというわけではない。
言ってみれば素直な特性で、ドライバーがクイックな動きを望めばクイックに動き、ユックリとした旋回を望めばジワっと動き出す。
それは過敏な反応で演出されたスポーティさではなく、タイヤとして本来あるべき姿に徹している感覚です。
BSストリートラジアルの最高峰ポテンザはRE710以降のほぼ全てに乗ってきましたが、常に正常進化で絶大な信頼を寄せているブランドです。(諸事情でRE11Aだけ履く機会を逸してしまったのが悔やまれます)
タイムを追い求める使い方では無くても、確かな手ごたえと確実な走り。どんな時も裏切らないけど、ミスはミスと断じる冷たさも併せ持つ、そんなストイックな性能をサーキットユースにも十分対応しながら、一般ユーザーが一般道を走らせる範疇でも味わえる、絶妙なバランスで作られているタイヤです。
Posted at 2021/04/11 00:25:07 | |
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