
先日購入しましたフルデジタルアンプ「RSDA302P」をここのところ集中的に聴いておりまして、ぶっちぎりのCPの高さに感心させられっぱなしです。
つい一月ほど前ですが、その「RSDA302P」の上位機種となる「RDA-520」がラステーム・システムズから発売されました。この「RDA-520」はアナログ入力を廃して3系統のデジタル入力(USB、同軸、光)のみという割り切った仕様となっています。デザインも「RSDA302P」と打って変わったオーディオ機器らしいデザインとなりました。ただ、個人的にはゴールドよりもシルバーの方が良かったのではないかと思ってしまいます。ここら辺の微妙に垢抜けし切れないところがラステームらしいと言えばらしいのですが。
RDA-520
「RDA-520」は出力は50W+50W(4Ω時)にパワーアップされ、電源部もかなり強化されています。「RSDA302P」の実力から推測するにかなりのポテンシャルを秘めていると思われます。非常に興味をそそられるのですが、近くに試聴できるところもありませんし、そもそも購入する資金も無ければ、万が一購入しても「RDA-520」を活かすシチュエーションもありません。
そこで脳内妄想全開で「RDA-520」を中心にデジタルに拘ったシステムを組んでみました。
◆デジタルアンプ:RASTEME RDA-520 \47,250
◆CDトランスポート:C.E.C. TL51X \105,000
◆iPodトランスポート:Wadia Wadia 170 「iTransport」 \62,790
◆スピーカー:CAV V-70NW \66,150
まず「RDA-520」とコンビを組ませるプレーヤーは「RDA-520」にアナログ入力が無い事を考慮してDACを搭載していないC.E.C.のCDトランスポート「TL51X」を選んでみました。
「TL51X」は世界でも珍しいベルトドライブ方式を採用しているCDトランスポートです。私は残念ながら「TL51X」実物の音を聴いた事はありません。同じメカニズムを使用したDAC搭載の「TL51XR」の音は木目の細かいシルキータッチの音でした。「TL51X」も同じ傾向の柔らかな音であると想像し、やや硬めだと思われる「RDA-520」の音を程度良く改善してくれるのではないかと期待したのです。全てが想像の世界ですが・・・。
TL51X
次に選んだのはWadiaのiPod用トランスポート「iTransport」です。これは個人的にとても興味のある製品ですが、これも残念ながら実物の音は聴いた事がありません。
iPod用のドックはアップル純正、サード‐パーティー製等多数発売されていますが、その全てがiPodのDACを使用したアナログ出力です。唯一(たぶん)「iTransport」のみがiPodから生のデジタル信号を取り出せる製品なのです。「RDA-520」と組み合わせるにはピッタリではないでしょうか。サイズも「RDA-520」とほぼ同じなので写真のように積み重ねてもグッドです。
iTransport
さてさて、最後にスピーカーなのですが、CAVの小型ブックシェルフ「V-70NW」です。この「V-70NW」が「RDA-520」と並んで今回のシステムの肝と言えます。
「V-70NW」は中華スピーカーです。「安かろう、悪かろう」という大多数の中国製品のイメージには当てはまらない驚くべきスピーカーです。近所のオーディオ屋で現物の音を聴く機会があったのですが、かなり私好みの音でした。女性ボーカルや弦楽器の音が素晴らしく、欧州の15万円クラスのスピーカに匹敵するクオリティーです。特にこのクラスではほとんど使われていないリボンツイーターの奏でる高音は欧州の15万円クラスを完全に凌駕しています。「11L」を売り飛ばして買い換える事を真剣に考えました。黒があったら買い換えるのですけどね。
V-70NW
この魅力的なシステムをトータル約25万円で手に入れる事ができます。「iTransport」は必要ない方もいらっしゃるでしょうから「iTransport」を外せばたぶん20万円からお釣りがきますが、そのポテンシャルたるや下手な50万クラスを上回る可能性を秘めています(言い過ぎでしょうか?)。恐るべきハイコストパフォーマンスです。
書き忘れてましたが「RDA-520」はUSB入力も備えているので直接PCと接続することが可能で、昨今の多くの方々の音楽についてのライフスタイルにもマッチしています。
全ては想像の域で、現実的にはこの組み合わせで試聴する事はほぼ不可能です。「RDA-520」を手に入れて近所のオーディオ屋に持ち込めば可能ですが、嫁の怒りを買いそうなので止めときます。
Posted at 2009/06/13 10:55:34 | |
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