タイトルの通り『ギャー!!』と鳴ります(;^_^A
画像はパオMTのリングギヤ。

長年の使用過程とスターターモーターの機能低下により、歯が削れてしまっています・・・щ(゚ロ゚щ) オーマイガーッ!!
前兆はと言うか、前兆が確認できる頃には既にこうなりつつあり、お早目の手当てが必要になりますが・・・(;^_^A
ただ、画像の様になるともうダメで、スターターモーター(ピニオンギヤも摩耗してしまう)とリングギヤのセットで交換が必要になっちゃいます。
『もったいない!応急でいいから~!』って場合は、90°ずらしてはめ替える(フォークリフトとかの場合は、お客さんの予算の希望でやったりしますが)って手もあるけどそんな人は稀で、外したんだから新品に換えるってのが通常です。
こうなる原因の一つに、スターターモーターのマグネチックスイッチ不良(機能低下)にあります。
このスイッチは、リレーの様な役目(STスイッチからの電源を接続通電しモーター側を磁化させる)と、通電と同時にプランジャー部を吸引して、繋がっているレバーを介してクラッチ部(ピニオンギヤ)を押し出し、ピニオンギヤをリングギヤに噛み込ませる役目をしています。
このマグネチックスイッチの作動が思わしくない(吸引力の低下→ピニオン飛び込みスピードの低下)と、完全にギヤが噛み込む前にスターターが回っちゃいます。
それが続くと、浅く噛みこんでばかり(しっかり噛み込んでないので)でギヤの歯に負担がかかり、徐々に歯が摩耗して行ってしまいには画像の様になっちゃいます・・・。
また、長め(1始動に対してのスターターを回す回数でなく回している時間)にスターターを回す方も、スターター側のピニオンが摩耗気味になり、同様このようになる確率が高いです・・・。
なので、エンジンかける時も、車の様子を伺いながらスターターを回すように心掛ければ、だいぶこうならない様には予防できますよъ( ゚ー^)
話は違いますが、スターターモーターのアース(スターターモーター取り付け部のアースコード~マイナス端子)もしっかり取ると、マグネチックスイッチにもスターターモーター自体にも優しくなるかもね(*^-^)
そぉ!この純正アースコード、高価なアーシングコード使わなくても、純正でそれよりも伝導良くする方法があります(*^-^)
配線って、結局細い一本一本が束ねて縒ってあるだけなんだよねぇ~。
なので、配線一本一本は殆ど点で接触してるんだよねぇ~。
それを点で接触しないで、各それぞれ一本ずつをフルに近い状態で使えるように出来るんです!
例えば家屋用の電線(VAケーブルって言うの)、被服の中は太い銅線一本(効率向上のためや、縒ったもののように熱を持たないように)で出来てる。
けど、曲がりずらい(曲がるけど柔らかくない)のが難点・・・。
でも、車の縒ったものでも、ある加工すれば同様の伝導効果が得られるんです♪
これ、意外に体感出来る位、スターターの回りが勢い良くなります♪
純正のアースを全~部こうすれば、アーシングコード買う必要ないけど、アースの数だけ加工しないとだと大変だよな・・・きっと。
あっ!話は飛んでしましましたね・・・(;^_^A アセアセ・・・
パオの場合(と言うかキャブ車全般)、知ってると思いますが、冷間時の始動はコツが要ります。
と言っても、特別なコツではないですけど((^┰^))ゞ テヘヘ
取り扱い説明書にも書いてありますが、『一度アクセルを一杯に踏み込み(これで加速ポンプから燃料噴射供給されかかりやすくなり、チョークもかかります)、ゆっくり離してから』それから始動してくださいと(*^-^)
かからないからってバンバン!回すとセルモーターも傷めますし、バッテリーにもよくありませんので気を付けましょう♪
パオに限らず、このギヤ摩耗の症状は、AT車のドライブギヤプレートでも痛んで(ドライブギヤプレートの場合、酷いと稀にプレートにクラックが入っちゃったりします)起こりうりますので、『そろそろかかるかなぁ~?』的な感覚での始動がお勧めですъ( ゚ー^)
これから冬に向かいかかりずらくなる事もあるかと思うので、小さな事ですけど気にとめてくれてたらいいかなぁ~と思います(*^-^)
どんどん話が飛んでしまいましたが、今回はMT車なのでリングギヤのみ交換します!
Dラーの場合はフライホイールAssyで換えちゃうかもね・・・ギヤだけ換える手間(効率)よりもAssyだと部品代の方でギヤの3倍の売り上げにはなるし・・・けどお客さんには痛いよな(;-_-) =3 フゥ
これ、外す時は均等に衝撃を与えて行けば簡単に外れます♪
が!入れるときはそうはいきません!!
新車時メーカーはどう入れているかは定かではないですけど、昔から(整備業界では)やっている方法だとプレスもいらないし力もいらないし、簡単にリングギヤの自重だけでしっかり定位置に入っちゃいます(*^-^)
この方法は乗用車に限らず2㌧ダンプとかの大きいのでも同じ方法で簡単に入っちゃいます♪
と、交換方法はどうでもいいですけど、この摩耗は対角線上に180°ずれているのがわかるかと思います。
そうです!エンジンはいつも止まる場所がほぼ一緒なんです!!
それもまた同じ個所が傷む原因でもあるのですが・・・。
今回の交換したパオは10万キロ弱。
リングギヤとリビルトスターターモーターとついでにクラッチOHもして修理完了。
履歴が複数オーナー車だったので、今のオーナーさんが気を付けてもらえれば、癖もなく長~く良い状態で使っていただけると思います(*^-^)
MTお乗りの方は定期的にクラッチOHすることがある(ATより状態見る機会がありますよね)ので、その時に状態見てみるのもいいと思いますよ(o^∇^o)ノ