相変わらず!?作業予定押し押しなのですが、息抜き?しようかと(^_^;)
各方面から『ブログなんか書いてるんじゃねぇー!!』と叱られてしまいますね(^_^;)
何故って?言うと、実際に自分と会った事があって、このブログの存在知っててそんな方々も見てたり・・・。
まぁ深い関係はあえていいません(*^-^)
『25 years・・・』
そう、これはパオの初度登録からの経過年数・・・。
H1年式だと26 yearsになるのかな?
関われば関わる程、現在の置かれた状態を思い知らされたり、深い深いメンテナンスが必要だったり・・・。
そうだよな・・・所有者履歴“だけ”で言えばワンオーナー車ならともかく、その間色んなオーナーに引き継がれてきたんだもんな・・・。
ワンオーナ!と言っても、先ずそれが良いとは限らないし特に意味はない。
運転していた人が限定されているだけで、特に意味はないと言うマジック的言葉(^_^;)
パッと見『古い車だけど特徴があって可愛いし、今まで走ってたんだから普通にメンテナンスすれば乗れるよな♪』と言うイメージしかないと思います。
『そうですよ!今まで走ってたんだから走る事は出来る!!』に間違いはありません(*^-^)
けど、『走る』と『走り続ける』については、パオの場合全く意味が違うんですよね・・・。
今回は、普通なら(しっかりやってる専門店さんやちゃんと向き合ってる人は除いて)『そこまで気にするか?』的な内容かもしれません(^_^;)
『古いから』『沢山乗ってきてるから』『中古車だから』、そう言った言葉でかたずけらてしまう事かも知れませんね。
それも仕方ない事で、売るために仕入れて販売して・・・それまでの25年間のメンテナンス状態なんて、売る側にとっても詳細まで分かる訳ないですもんね(^_^;)
けど、そこをどう改善していくかは、売る側や、これからお乗りになる方にも責任は出てきたりします。
販売する側は、『その車の症例や経験を何処まで知っててどこまで対応する事が出来るか』
購入する側は、『その症例を理解ししっかり面倒を見る覚悟でお願出来るか』
その間に、『仕上げる側』と『面倒を見て行く側』と、お互いの熱意のやり取りがあったりしますよね(*^-^)
と、前置きは長くなりましたが、今回はエンジン内部のお話(*^-^)
オイルメンテナンスとかちゃんと気を使っていますか?
元気に乗り続けるにはそればかりじゃないけど、簡単に気にかける事が出来る部分だったりもします。
最近では省燃費性能用の0W-20とかが流行り。
少し前だと5W-30とか。
H12年頃の車が丁度5W-30とかに切り替わり始まった頃かな。
けど、パオの標準的お勧めエンジンオイル粘度は10W-30。
でも、殆どのDラーとか量販店でも10W-30って見かけなくなっちゃいましたよね!?
Dラーとかでも、『5W-30でも問題ないですよ!』なんて言われるかもですね。
まぁ、それはそれである意味問題ないですし、10W-30に比べたらちょびっとワイドレンジでお得♪的な。
けど、パオの場合この10Wの部分が大事なんですよね・・・。
例えば、10W-30をアップグレードして10W-40のワイドレンジと5W-30のワイドレンジ比較しても・・・意味は違うんですよね。
重要なのはWの前の指数。
『サラサラの方がいいかもだけど、パオの場合は粘りが重要なんじゃね?』と。
これは、パオのクランクシャフトベアリング(メインメタル)の画像。
確かに、25年経過して10万キロ超えて・・・これもまた仕方ないかもしれないですね。
けど、10万キロ優に超えて走っててもこうなってないのも多いし、変な音(タペット音以外ね)してるのもなかったりはするんですよね。
このクランクシャフトベアリングが付いてたエンジンは、残念ながら異音が出ちゃってて・・・。
音的の判断時点では、完全に駄目ってまでの感じではなかったけど、タペット音に似てるけどそれよりも硬い音が『チッチッチッ』と言うか『カチカチカチ』っと言うか。
何か気になるのよね~って。
けど、お客さんは自分が言うまで気が付かなかったし、『この音この音!』と言っても『どんな?』って具合でもあったし(^_^;)
で、原因究明しなきゃ気が済まないので、めぼしい所ジャンジャン分解してみたら、まぁー酷い事になってた!!
摩耗も酷いけど、あってはならない深い傷が入ってたり、嵌合部にクラックが入ってたり・・・。
プラスチゲージで計測したけど0.051は超えちゃってたし・・・


まぁ、更に酷い事になる前に見つかって良かったかなε= (*^o^*)
けどね・・・交換しようにもこのメタルは既に生産廃止なのですよ・・・。
このベアリングは、アッパー側とロア側があるんだけど、メーカーにある在庫で必要な番手で揃えようと思うと揃わない。
0.25アンダーサイズはまだメーカーに2セットあるらしいけど、(少し前に在確したけど)それじゃ大変な作業だしお客様にも負担がね・・・。
社外のMA10用メタルもあるけど、スタンダードはワンサイズ(確かSTDは純正だと#0相当だったような)なので、クランクは今まで使用されていたものだし、バランスウエイトとシリンダブロックの打刻からでも、先ず#0って事はないし・・・それはボツに。。。
社外でもアンダーサイズで対応も可能だけど、お客さんがそこまで予算が組めるかどうか・・・なんですよね。
なので、今回は大盤振る舞いで!?自分が持ってた問題の無い予備エンジンと載せ替えてあげる事にしました!
と、作業に集中していたので、載せ替えの時の画像はありません(^_^;)
予算の関係で全てオーバーホールとまでは出来なかったけど、オイルシールとかパッキンは全て交換で、お決まりのオイルポンプアイドラギヤのベアリングと、ロッカーシャフトと、ロッカーアームとかは新品おごってあげましたъ( ゜ー^)

ロッカーシャフトは前にもここで書いた事あるけど、シャフトと言ってチューブ状で、中にオイルが通りロッカーアーム軸部を潤滑してる。
通路が狭いので、今までオイルのメンテナンスがよろしくなかったりするとスラッジが溜まってたりするので注意ですね。
って言うか、意外にそんなに高くない部品なので、タペット調整とかするのにカバー開ける機会があったら、ついでに交換!がお勧めかもしれませんね(*^-^)
意外に摩耗してたりしますよ~!『転ばぬ先の杖』ってことで(^_^;)
ロッカーアームの軸部も結構減ってる事があって、まぁ大きくブレる事はないけど、気になるようならまたついでの追加で(^_^;)
タペット音がしてなかったエンジンについてたのと比べても、さすが新品なのでガタなんてないし(オイルクリアランス程度ですよ)使用品と新品と比べると全然違いますよ!
意外に、ちらほら『ロッカーシャフト折れた』とか、『ロッカーアーム割れた』なんて、普通に使ってれば他の車ではあまり聞かない(例えばタイミングベルトが切れてバルブ突いたとかでないと)劣化現象から来るトラブルも、パオの場合は聞いたりしますので。
『流石25年ものだな!?』なんてね(^_^;)
パオは間違いなく色んな要因で(部品の生産廃止やお客様の予算を越えた修理とかその他事情とか)減って行ってしまう車だと思います。
けど、車の方から何とも言えない『癒し』を与えてくれる数少ない車でもあったりしますよね!
ちょっとの気遣いから寿命にも大きく影響を与えてしまったりしますので、『受け継がれて残って行って欲しい一台』大切にしてお手入れしてあげて欲しいと思います(*^-^)