信用・・・

raindropです。

「あるある」の苦情の電話が1万件だそうです。
週刊朝日のＨＰで編集長がこの件について話をしています。
不二家の問題ではマスコミは役所に呼び出された時に
囲み取材をやってトコトン不二家社長を責任追求をしていましたが、
関西テレビや日本テレワークに関してはこんな風景をテレビで
放送される事は無かった様な気がします。
不二家の問題は、「食の安全」に関わる物で人の命に関わる可能性が
あり決して見過ごす事が出来ないのは事実です。
この一件で、他にも期限切れ食品に関するニュースが
不二家以外からも一気に噴出し食に対する信用が揺らいでしまいます。
こんな事があるとスーパーで買い物をするにも慎重になりますよね。

では「あるある」はどうか？
この問題は、視聴者に対する虚偽のみならず、この情報により納豆と言う
商品の信用を傷つけ、生産企業の経営にも影響を与えると言う非常に
大きな問題です。テレビ報道により、市場から納豆が売り切れで無くなり、
量販店では急遽メーカーに発注。メーカーは、大量生産を余儀なくされ
動き出した矢先に関西テレビの社長が謝罪会見。
この影響で納豆は山積みの在庫、大量のキャンセル、株価下落と言う
本来なら普通に販売されていて経営にも何の問題も無かったのに
この出来事により大打撃を受けた。何でも納豆は、受注生産商品で
在庫を持つ事が出来ず非常に手間の掛かる商品だそうです。

話を戻し、不二家と関西テレビの社長謝罪会見を両方見たんですが
物凄く違和感を感じます。それは不二家の会見では報道陣が
社長の前の席を陣取り取り巻く様にしているのに、関西テレビの社長
会見では、記者は遠くの席に陣取り空席が目立つ状態。
理由も「忙しかった」「時間が掛かった」等と言う理由。
マスコミも同業で事情を理解出来るのかどうか分からないが
力を入れる事無く５分で終了。余りにもお粗末です。

不二家は、マスコミ報道でトコトン叩かれ社長が、
一つ一つの店舗に出向き店員に謝罪し助け合ってやり直していく事を
言葉にして伝えていく。店頭からは商品は消え一からやり直さなければ
ならない。
それに対し、関西テレビの方は社長が辞任するも番組打ち切りのみ。
極端な話、不二家は商品が全部なくなるのに関西テレビは１つの
番組を終わらせておしまい。しかも、その番組は外注が作った番組。
（ちなみに日本テレワークはフジテレビの元社員が作った
系列会社だったりします。）
もし不二家と同じレベルにするならば、関西テレビの番組は全て
放送中止。放送している内容を全てチェックし嘘の報道が1つも無いか
確認し問題なければ１つ１つ放送を再開すると言うレベルである。
放送法と言う法律には「報道は事実をまげないでする」と言うのがある。
しかし、明確な罰則規定は無い。もし破ったとしても、厳重注意処分を
総務省から受けて再発防止をすれば良い。要は、嘘を流しても
刑事罰になる事はない。要はそういう業界であるとも言えます。

今週の月曜日。フジテレビの特ダネで、小倉さんが言っていました。
「朝のミーティングで不二家の社長を囲んで追求してたけど、
不二家だって店頭から商品が無くなり１から出直してやり直して
行かなければならない。確かに責任を追及するのも大切かも
しれないが、彼らにはこれからがあると言う事も考えて取材を
しなければならない。こんな事ばかりしていると、今度
自分達が同じ様な目に遭うよ。」と言う感じの事をフジテレビの
社員に言ったそうです。その時、フジテレビの社員は「小倉は
何を言っているんだ」みたいな表情だったそうですが
今回の一見はまさに「同じ様な目」に遭っているのではと思います。

不二家さんには、０からスタートして信用を１つ１つ積み重ねて
やり直して欲しいですし、マスコミには視聴者から本当に
信用されているのか考えて欲しいですね。
しかし、フジテレビ系以外の各局も「あるある」問題を
取り上げて攻め立ててやっていますが大丈夫なんですかねぇ。
なんかどの放送局も有り得る気がしてしょうがないんですが。