TOYO TIRES PROXES T1 Sport
トーヨーのロングセラーで、評価の高かった 「T1R」 の実質的な後継モデルとして2011年12月19日にプレスリリースされたニューモデル。
2012年1月5日、2012年のトーヨータイヤの新製品第一弾と言う事で発売開始されたのが 「T1 Sport」 だ。
見た目は、Vシェイプの攻撃的な T1R に比べると、随分大人しくなり、見た目によっては 「どこかで見たような」 雰囲気になったが、静粛性や排水性(ウエットグリップとは違う)、コーナリング性能と言った現代のタイアに求められる基本性能を満足する為の、セオリーとも言えるパターンに変身している。
前作の T1R が、攻撃的な見た目とは裏腹に、どちらかと言えば北米マーケットに向けた、穏やかで、乗り心地も操縦性も「角」の無い性格で躾けられていたのに比べて、今回は、「欧州調の操縦性も頑張りまっせ!」という欲張りなブレミアムタイアの性格に変えられているという。
具体的には、速度レンジも速く、アスファルトからコンクリート、そして街中での石畳や、アルプス越えのワインティングと言った、多種多様な変化の多い欧州の路面の要求に、いかに高い次元で応えているかが大きなポイントだとメーカーは言う。
クルマに装着した第一印象は、まず見た目では、新しい解析技術によってサイドウォールは丸みを増して、これまでの様な、タイアのショルダーが角ばったシャープな印象は無い。
丸みを帯びたショルダーの影響で、ぱっと見た目、タイアの太さを感じないが、近くに行って見て見ると実は 「結構幅があるじゃん!」 と驚くという感じか。
パターンは前記の様に、ストレイトグルウプが走り、必要最小限の横溝が切られている感じで、実にT1Rに比べるとアッサリとした感じになった。
実際に乗ってみると、T1Rの美点であった「乗り心地」の良さは、上手く遺伝されいる。
例えば、あのBMWのランフラットを履き始めた初期の E90 あたりの、「Mスポーツ」の固いだけのサスが、ノーマルのサスと同等と言ったら大げさかもしれないが、ガツンという不躾な部分が無くなり、確かに高いケーシング剛性によって路面の凹凸を振動として伝えるが、それが余韻として残らない、フワフワする事や、余計な振動、不安定な上下動も出ない、角の無いシャキッとしまった乗り心地に変化したと言った具合だ。
静粛性は、プレミアムと呼ばれるタイアたちに比べると、パターンに静粛性向上のためバリアブルピッチを採用しているが、大き目なブロックの影響だろう、決して、どの路面でも 「静か」 とは言い難い。
但し、一番静粛性で厳しい、路面の荒れたセクションでも、音量はあるが、聞こえてくる、ロードノイズの音質はまろやかで、耳障りな感じではなく、スポーツ系タイアと考えれば十分なレヴェルだろう。
操縦性は、とにかく手応えがしっかりしており、切ったら切った分、確実に鼻先が向きを変える感じだ。
それは低い速度でも、高い速度でも変わらず、スティアリングの操作初めから曖昧なところが無く、「あっ!ウチのクルマこんなに曲がるんだ」っていう感覚を覚えるに違いない。
トーヨーのプロモーションヴィデオを視ると、AUDIがステアした瞬間、ノーズが遅れる事無くスッと入っていくのがよく分かる。もちろん、クルマの素養が一番なのかもしれないが、駄作のタイアであれば、もっと回頭性の遅れなどが見て取れるはずだ。
路面変化に対する順応性だが、まずウエットでは、良い例として、雨天時のハイウェイで、雨水を効率よく浸透させる「高機能舗装路面」から、雨水が膜を張っている通常路面に突っ込んだ時、通常なら一瞬スティアリングが軽くなったりして、路面からのインフォメーションが少なくなりドキリとするものだが、 T1R と同等、いや、それ以上に、何事も無かった様に、スティアリングの保持力の変化が無くクリアーできる。
おかげで、雨のハイウェイなどの比較的速度の速い道路でも、スティアリングに指を軽く添えるだけで良く、精神的にも肉体的にも疲労度が少なく、快適なドライヴィングが楽しめると感じた。
路面の変化が大きくても、極端なスティアリングの手応えの変化が少なく、グリップしてるんだなぁていう感じが持続して、安心してクルマを流せる。
何と言っても、 他社で 「T1 Sport」 と同等の性能のタイヤを買おうとすると、遥かに高い価格のタイアを買わざる得ないのだが、トーヨーの、価格設定が低めと言う美点のおかげで、ブランド名、メーカー名などを気にしなければ、トータルバランスが高くて、そこそこのグリップ力が欲しいという性能を求める向きには、大いに「買い」のタイアになっていると思う。
T1Rに比べて地味になったが、確実に進化している。
TOYO TIRES PROXES T1 Sport は、見てくれや、エコばかり強調されたタイヤが多い中、見た目だけではない、トータルで内容の濃いい、ある意味で「大人のタイア」と言えるかもしれない。
ただし、ケーシングの剛性が強く、ソコソコとは言えグリップ力もあるので、Mクラス以下のクルマでは、サスが負けてしまう可能性が多いし、乗り心地も固くなってしまう可能性があるので、そうしたマッチングは良くオーナーが考えて装着して欲しいとも思う。
交換は何時もの 「タイヤ安売王」(タイヤ安売り王) で実施
http://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/25573894/
関連情報URL:http://toyotires.jp/catalog/pxt1s.html
関連動画:http://www.youtube.com/watch?v=Ut9s_Fa1Rj0
定価 | オープンプライス |
---|
入手ルート | 実店舗(その他) ※タイヤ安売り王(タイヤ安売王) |
タグ
関連コンテンツ( プロクセス の関連コンテンツ )
おすすめアイテム
[PR]Yahoo!オークション
[PR]Yahoo!ショッピング
類似商品と比較する
関連レビューピックアップ
関連リンク