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徳小寺 無恒の"BX-Car" [BMW 3シリーズ セダン]

パーツレビュー

2015年6月6日

DUNLOP SP SPORT MAXX TT  

評価:
4
DUNLOP SP SPORT MAXX TT
2010年1月8日にプレスリレースされ、同年2月から本格的に発売された ダンロップ のフラッグシップ とも言えるハイパフォーマンスモデル。
大手タイヤメーカーの中にあって、登場時期の古いモデルなんだが、従来の SP SPORT MAXX も、トータルの性能が高く、評価も高いタイヤだったので、大いに期待して購入した。

まず、交換後約100Kmを慣らしに当てて、そこから一般路から山坂道、高速とステージを変えてフィーリングを確かめてみた。

一般路では、ごくごく走り出しのゼロ発進からの切り始めも不感症の部分が無く、スティアリングを回すと期待値通りにクルマの鼻先が向きを変えてくれる。

スティアリングを切り足して行っても、妙な反発感が無く、意識的に左右にスッスッとスティアリングを細かく切り返しても、操作に遅れる事も無く、クルマがクゥクゥと向きを変えてくれる。

低速で、それくらい反応が良いと、今度は高速で過敏に反応するのではと危惧したが、速度が増すと、今度は過敏でなく穏やかにスティアリング操作に追従してくれるのでリラックスして巡航できる。

山坂道では、少々の速いアヴェレージで走っても、グリップを失って外へはらむ事も無く、スキール音もなかなか聞こえない。
普通に走るプラスアルファの速度くらいでは、何事も起こらない安定感があるので実に楽しく、ワインティングを走り抜けることができる。

さらによくあるパターンなんだが、高速のICのコーナーや、首都高などのコーナーに、誤って進入速度が早過ぎる状態で入ってしまい、どんどん R がキツクなってしまう場面でも、かなりの踏ん張りを見せて、シッカリとしたグリップ感が維持されてクリアーできる。

まだ長い距離は乗っていないが、ここまでの操縦性の印象は、低速でも高速でも、スティアリングの操作に従順で、ドライヴァーの意思と、実際のクルマの挙動が一致しているので、変な先走りの読みや加減が必要がなく運転がしやすいタイアだと感じた。

ロードノイズなんだが、正直言って絶対的に「静か」と言える部類だとは思わない。
シュチエーション別に言うと、路面が綺麗な場面では、確かに最近のタイアと言う事も有って、かなり静かだ。
しかし、路面のアスファルトの荒い場面や、無数のひび割れと思しき表面の荒れた路面では、ノイズレヴェルが低いモノのクォーというノイズが発生する。

ただ有難いのは、その音圧や音量が低く、車内のパッセンジャーとの会話に困るとか、お気に入りの音楽のヴォリュームを上げると言った事をしなくても済む程度なので、レグノやヴューロ的な静かさを求めなければ、僕的には十分なものだと判断した。

乗り心地は、流石に欧州のハイパワー車や重量級のクルマに対応するというコンセプトだけあって、剛性が高いのだろうか、路面の凹凸をしっかりと伝えるものだ。

ただその体感具合は、路面の凹凸には正直だが、例えて言えば鋭角な角部を踏んだような急激なモのでは無く、角の無い段差をトントントンと踏んだような感じで、ガツンガツンといった衝撃が伝わるというより、ドンドンという感じの鈍い衝撃が伝わるという感じで、確かにクルマは上下動するけど、不快では無いレヴェルという感じだ。

僕が一番注目している、ハイウェイでのウエット路面での性能なんだが、パターンを見てみると、現代のタイアのセオリーとも言えるストレイトグルウプが主体のパターンで、それに比較的に細かい横溝が走るというある意味で王道的なタイプなんだが、路面に薄い水膜が張った路面でも、確かに手応えは軽くなって、乾いた路面よりスティアリングをシッカリと握ってしまうが、よほど速度を上げない限りハイドロ気味にならず、かなり安定して走ることができる。
その時聞こえる、シャーという感じの音からもシッカリとタイアに入った雨水を排水しているのがイメージできる感じだ。

それが、路面の所々に、溝になって深い水たまりになっている場面の様なシュチエーションに遭遇した場合でも、一瞬グンっていう抵抗感が襲ってくるが、左右に振られる事も無く、ちょっと手首に力を入れるだけで走破できるので、確かに気は使うが必要以上に疲れないという感じで走り抜ける事が出来る。

登場から5年の歳月が経過して、まわりからどんどんと新しいタイアが出て来ているが、メーカーを代表するフラッグシップとして開発されただけあって、決して鬼の様なグリップ感とか、静粛性高いモデルという事は無いのだが、グリップ感、フィーリング、静粛性、乗り心地の味付けが高いレヴェルでバランスされ、実に運転するドライヴァーの意思や感覚に忠実かという観点では、未だ他と混色ない、いや、それ以上のバランスのとれたタイアで、長い間売り続けられる理由が分かった様な気がした。

何より、価格も下がり気味で、ある程度重量があって力のあるクルマにバランスのとれた成熟の味わいを、そこそこの価格で楽しんでみたいという向きにはお勧めだと感じた次第だ。
定価オープンプライス
購入価格67,280 円
入手ルートネットオークション(Yahoo!オークション)
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