チョイノリ スピードメーターケーブル修理(ついでに長さ合わせ)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
おい。
そろそろポーターキャブの話しろよ。
などと言われそうですが
残念ながら
今回もチョイノリのお話です。
一月にフロントサスを
ボトムリンクに総取り換えした時の宿題
メーターケーブル現車合わせです。
テストで40キロほど走らせた時は
異常なしだったのですが
やはりケーブルの取り回しに
無理があったようで
一月末に淡路ツーリングへ行った際
走行開始から14キロほどでケーブルが切断。
帰宅後、時間が無いので間に合わせで
元のヴェルデ用メーターケーブルに交換して乗ってましたが
ケーブルが長くてまぁ!かっこわるい!
長さ的にフィットしそうな
チョイノリSS用ケーブル注文して
交換してしまえばいいのですが
それじゃツマンナイので
切れたインナーケーブルを修理して
ケーブルアウターも長さを合わせてあげようかなと。
まぁ
誰もこんな記事見て喜ばないとは思いますが
急ぎで欲しいけど部品が間に合わないとか
交換したいけど廃番で純正部品買えないとか
海外から取り寄せで時間&お金かかりすぎるとか
そんな時、他車流用で加工して
何とか出来るかも知れませんよと
そんな類の記事だとお思い下されば良いかと。
管理人が以前乗ってた青トモスも
新品のメーターケーブルが
国産の3倍ほどするって理由で
ヤマハジョグ用のケーブル加工で
運用してました。
(今の緑トモスはサイズ違いで無理)
ですが念のため。
これ見て、読んでみて
何の事なのかよくワカンナイって方は
ケガ・ヤケド・事故等の危険もありますので
やめといたほうがいいですよ。
この下手な画像と日本語を
自身の考えでまとめ上げ
「何だ。こんなもんなら出来そう」
と思えたらたぶん出来ます。
以下、愚か者の作業です。
閲覧は自己責任で。
まずはケーブルアウターを加工。
切っちゃう前に
メーター側のケーブル飛び出し量とか
各部仕上がり寸法を測っておくのは当然ですよ。
実際に車体に取り付けた状態で
最適な長さにカット。
ニッパーで切っちゃだめですよ~
切断面が押しつぶされて
インナーワイヤーが通りにくくなり
動きも妨げてまたワイヤー切れの原因となります。
アウターワイヤーの樹脂コーティングを
溶かさないように注意しながら
数回に分けてサンダーでカットしてください。
ホイール側・メーター側
どちらで切ってもいいですが
メーター側が加工しやすい事が多いと思います。
各自形状を見てお好みで。
(画像はメーター側)
切ったらメーターとの接続部の
金具を取り外します。
車種・メーカー等でかなーり固い場合もあり
イラッとして強引に引っ張ると
金具がパーになりますんで
軽くトーチ等で炙ると
樹脂部の固着が取れて外しやすくなりますよ。
金具を外したら
切断加工したアウターワイヤーが
通るように、金具のカシメを
ドライバー等を使って拡げなおして
再度カシメる準備をします。
ハンマーを使う時は
金具&手の破壊に注意!
ケガするくらいなら買ったほうが安いです。
2
再カシメの準備が出来たら
金具をバイスプライヤー等で保持して
ケーブル挿入側をトーチで軽~く熱して
冷える前にアウターケーブルを挿入。
程よい温度で炙れてたら
樹脂が(ニュルッ)と溶ける感覚が
手に伝わるかと思います。
熱しすぎても
ドロドロに溶けて失敗
炙り足らないとうまく樹脂が溶けず
固定と防水に不安が残ります。
じゃ、どれぐらい炙るんだ?
と聞かれても伝えようがないんで
「慣れです。」
とだけ、お答えします。
うまく挿入出来たら
金具をカシメて固定確認したら
アウターは完成です。
カシメ工具なんてのもあるようなのですが
管理人はそんなの持ってないので
電工ペンチの凸部を利用してカシメてます。
(それでも今まで外れた事はありません)
画像を見て違和感を覚えた方は正解です。
そう。
ありがちなミス。
ケーブル締め付け用のナットが入ってません。
入れ忘れてカシメたら
最初からやり直しです。
注意してください。
(メンドクサイからね!)
3
炙ってますね。
炙りすぎ注意!
すぐに真っ黒にコゲますよ~
4
アウターが完成したら
次はインナーワイヤーです。
完成したアウターに通して
先に測っておいた寸法に収まるように
サンダーでカット。
アウターから抜き出し
メーターギヤボックスとの接合部の
金具とインナーワイヤーを
ハンダで固定します。
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ほとんどのワイヤー切れは
この部分からの場合が多いですが
ワイヤー取り回し間違いや
アウターワイヤー内の変形や
内部のサビなどによる摺動不良
メーター本体の故障・不具合等での
抵抗増大が主な原因です。
メーターワイヤーが切れたら
おかしいのはドコなのか
原因を突き止めてから修理しないと
全てがムダになりますんで注意ですよ。
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接続部の金具内に残った
ケーブルの除去が結構面倒だと
ココに書いておきます。
2mm程度の細いドリルでほじると
少しづつですが取れてきます。
手を突かないように
バイスで固定して作業して下さい。
無事に除去出来たらインナーを差し込むのですが
純正品は大体この部分を
カシメて固定してますんで
たぶんそのままではインナーが入らないはずです。
この部分は硬くてカシメを拡げられないので
インナーワイヤーと同径のドリルで
拡げてやるといいでしょう。
まぁ、その辺りは各自の判断で。
インナーが差し込めたら
差し込み部をしつこいくらいに
脱脂・洗浄してください。
油分が残ってるとハンダを弾いてしまい
接着できませんよ。
仕上げにフラックスを両面に
数滴垂らしてトーチで軽く炙って
表面処理しておきます。
ここも炙りすぎ注意!
フラックスが
黒コゲになってたら炙りすぎ。
軽くでいいですよ。
慣れです。自身で覚えて下さい。
フラックスが乾いてきたら
そのままトーチをハンダゴテに持ち替え
そのままハンダ着けしてしまいます。
トーチで熱して表面処理しながら
予熱もしておこうって事です。
大熱量のハンダゴテをお持ちなら
トーチは不要です。
板金ハンダがなければ
電工ハンダでもイケます。
仕上がり強度はハンダの種類よりも
表面処理と穴あけ寸法に依るところが大きいと思います。
何度か失敗するとおわかり頂けるかと。
5
ハンダを流し込んだあと
一度抜いてみました。
これでもシロウトの
下手な工作の域を出ませんが
ちゃんと流れ込んでますね。
脱脂・洗浄不足や熱量不足だと
こんな感じにならず
弾いて乗っかってるだけになりますよ。
(当然、接着強度は出ません)
わかりにくい場合は
配線のハンダ着けで経験を積んで下さい。
6
久々にこんな事したんで
盛りすぎて溢れたので
余分な部分をヤスリで落として
出来上がりです。
ブレーキ・クラッチのワイヤー再生も
ほぼ同じような作業となりますので
古ーい乗り物にお乗りなら
覚えておくと応用できるかも。
7
車体に着けて糸冬了~。
ぶっさいくな長すぎワイヤーが
普通になりました。
言われなきゃ誰も気付かない
さびしーい作業です。
こんな事する手間よりも
部品代のほうが安いので
部品が新品で入手可能な場合は
一般的には修理ではなく
部品交換をお勧めします。
「面白そうだから俺がやる」とか
「修理してどこまで使えるか
自分で試したい」とか
「こんな事も覚えておけば
何かの糧になるかも」とか
管理人自身も含む
そんなかわいそうなあなたに
お勧めしておきますね。
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