オーディオネタと言ってもホームオーディオなんですがね♪
実はGW前に一大決心をしてSPを入れ替えておりました。
2011年の年末から Thiel SCS4 というSPを使い続けておりました。
6年半ですか。結構長かったですねぇ〜。
このSP、安いのにすごく真っ当で良い音がするのです。
Thielは販売不振で2年ほど前に日本への正規輸入が途絶えてしまいましたが
本国アメリカではThiel SCS4の評価は絶大で、なぜ日本で売れないのか不思議。
まー理由は大体わかります。
「見た目」w
こんなんです。

(借り物画像です)
コンパクトSPと言うには大きいし、なんかセンタースピーカーを縦にしたようなデザインで
ぶっちゃけカッコよくありません。
これの「おかげ」か日本ではレアもの扱いでありますが、こんなに日本の家庭で
「今時の音」を安価に鳴らせるSPは他にないと思うのですがね〜。
今時の現行SPでいっちょまえの音を出そうと思えばやっぱペアで50万以上のものを
選ばないときつい。オーディオはほんま高くなりました。
でもこいつは新品で買っても35万ほど。あればの話だけど中古だと激安ですわ。
そんでもって適当に鳴らしてもトンデモナイ事にならない。
あー いやいや。。
今回はそう言う話ではなくww
GW前に入れ替えたSPというのがコチラ。

((オーディオの足跡」
http://audio-heritage.jp/YAMAHA/speaker/ns-1000m.html
より拝借。最も有名なカタログからの画像ですね)
1974年から1997年まで実に20年以上にわたって作り続けられたYAMAHAの名機、
いや、日本のSPを代表する名機中の名機「NS-1000 MONITOR」です。
実はこのSPに挑戦するのは3度目。
1度目は中学3年生の時(1978年)これを新品で購入。
発売からすでに4年が経過し、名機の名を縦にしていた頃。
日本橋のオーディオを扱っている店でこれを置いていない店はないどころか
どこへ行ってもこれがメインに置いてありました。
一本108000円と今思えば内容を考えるとタダのようなプライスですが、
当時の中学生からすれば正に清水の舞台ですわ。
これを大学卒業までの7年ほど使い、就職で独立するのを機に友人に譲ります。
時は流れ、再びぼくの手にこれが戻って来ます。
2001年のことですわ。
ずっと倉庫で鳴らさずに置いていたという1000Mの音は酷い有様で
「憧れのSP」をこのままで放って置けないという思いで業者に徹底メンテナンス
及び若干の改造を依頼します。
復活した名機はそれは素晴らしい音を奏で、それと共にこのSPを本当の意味で
鳴らしてやろうという目標が生まれます。
普通はこれを鳴らすには現役当時で言えば20万円クラスのプリメインアンプで
鳴らすのが王道。しかし、そんなものではこのSPは鳴らないという確信がなぜか
「降りて来て」アンプ探しの旅が始まります。
ヤフオクと中古店を駆使して、そーですねー、2007年に手放すまでにプリメイン
プリ、パワー合わせて30台近くとっかえひっかえしましたかね。
面白いものでうまく買い物するとわらしべ長者のごとくノーリスクで機器のグレードが
上がっていきます。
(今はもうそういう訳にはいきませんが。自分にとっては有難い時代でした)
当時、駆動力では100万オーバークラスを凌駕する、と言われた
Ayre V3 MkIIというパワーアンプを入れた時、ようやく「鳴った」と思いましたね。
調子に乗ってNS-1000Mもネットワークを一から作り直し、アッテネーターも
パスするなど大改造を依頼。
当時の中途半端なハイエンドSPを蹴散らす音になりました。
そこでふと思ったのが。。
「この部屋ではこれが限界」
そもそも今の部屋の容積にはこのSPは大きすぎるのです。
その「そもそも」な問題を置き去りにして先に進めば地獄があるのは間違いなし。
前にも書きましたがここで一度システムを解体します。
2007年から2011年まで短い間に4組のSPを使って見ましたが、ショーで一目惚れした
SCS4が安く手にはいる事になりしばらくはそれで平穏な時を過ごして参ったのですが。。
やはり人間欲が出ますねw
SP以外の機器が充実してくるとSPの限界が見えて来ます。
2015年くらいから「なんか安くていいのないかねー」と物色してたのですが、
小さいの(部屋の大きさに対して手頃な)では AUDIO MACHINAのCRMくらい。

(借り物画像です)
これはすごい音してます。115万円という価格が安く感じるくらい。
でもこれはさすがに数も少なく、中古で出ても60万はするのでおいそれと手がでない。
んーーー困った。良い機器を使っていると次のステップに行く場合にとても悩むのは
必須。1000Mを使っていた時も同じ悩みでした。
モヤモヤしながらも時は流れ〜
今年の春にふと「1000Mは?」という悪魔のささやきが。。
それまでもヤフオクで相場や程度をチェックしてましたが、それは新しい部屋が手に入って
本格的なアプローチができるようになってから再び挑戦するための布石であって。。
ん?でもー
今の機器なら未来のためへの一歩として前とは違ったアプローチで鳴らせるのでは??
そしてポチってしまったのです♪
有名なロビン企画のメンテ&チューニング機の中古です。
ピアノ塗装とフレームのゴールド塗装、20周年の時の記念プレートも付いてます。
昨今、急激に中古価格も上昇している中、ギリギリリーズナブルと言える価格だったので
思わずポチりました。
昨年、NS-5000というデザインを模したSPが登場し、
それがペアで160万という価格だったことからのけ反った人が多かったのでしょうかね。
NS-1000Mは数年前ヤフオクで6~7万で買えたものが今はメンテ機を中心に程度の良い
ものは8〜15万くらいになってます。
つい先日もデッドストック状態のものがほぼ新品価格の23万ほどで落札されています。
まーギリギリ滑り込みセーフというところでしょうか。
前回は鉄や石の総重量100kgを超える「脚」で支えてましたが、今回は「木」で行くことを
決めてました。とりあえず買って見たのがコレ。
某有名工房の作。程度の良いのが安く出てたので即ポチ。
これはこれで良いのですが、1000Mには柔らかすぎるのは織り込み済み。
これまた某有名工房に屈指の硬度を誇るブビンガの無垢材のスタンドを発注していたのですが
それがようやく上がって来たのです。
木とはいえ、カチンカチンですわ。
これに交換するに当たって一つ懸念材料が。
今までスタンドの天板にべた置きしていたので(適当なハサミものがなかったので暫定だし
まぁええかと)SPの底板の鳴りが抑え込まれていた状態。
今回の三点支持のスタンドにして底板を解放する事によってエンクロージャーが盛大に
鳴るだろうなぁ〜と。
果たして載せ替えた直後は「ボワーン」って言いましたね^^;;
これほどまでか、と思いましたが2~3時間鳴らしてるとSP自体の振動が「整った」のか
だいぶまともなバランスになって来ました。
やっぱりエンクロージャーは過度に抑え込まない方がええのかもしれません。
明らかにバランス良くなりました。
今のところ床の鳴りも多少マシになったような。
あとは適当なボードをどうするかというとことでしょうか。
漸く仕上がったスタンドによってとりあえずの落ち着きを見た気がします。
ずっと放置してあったのをGWを潰して完成させた部屋の収納環境も含めて
多少マシな部屋になったかと思います。
頑張ってもうちょっと片付けようかw
P.S.退役して頂いたSPスタンドに興味がある方はご連絡を♪
最近ヤフオクに出品するのも億劫ですので。。w
それと、件のThiel SCS4、まだウチにいますw
TIGLONの最上級マグネシウムスタンド付きです。
こちらもご興味のある方のご連絡をお待ちしております☆