
さてさて 続きです。
意外にも熱線フロントウインドウが気にならない方が多くて驚きでしたが、それとかオーディオのこととかとりあえず置いておきまして〜
フィエスタとポロ、ルーテシアを全く自分基準で評価してみることにしましょ。
ポロは3年経過してる分を考慮、ルーテシアはR.S.ではなくインテンスの印象での評価ということに。
○エクステリアの仕上げ
POLO >FIESTA>>LUTECIA
ポロとフィエスタは僅差。良い物感アリ。ルーテシアはそれらに比べるとチリが甘く、塗装の目も全然粗い。
○カラー
FIESTA>>LUTECIA >POLO
フィエスタは現車は一色しか見てないですけどねww
フィエスタどれも良い色でしょう。正直迷います。
しかもどの色でもイメージが損なわれない。
ルーテシアはルージュフラムという最高の赤がありますが、
カラーラインナップ的にチョイスが難しい。
カラーによってかなりイメージが変わる。
ポロはせめて1色くらい遊び色を入れてもらわないと。
○エクステリアデザイン
POLO>LUTECIA>FIESTA
この際好みは無視。面白みには欠けるが、やはりポロのまとまり感、完成度は高い。万人に受ける。上品。端正。
ルーテシアは非常に難しい課題(あくまでもルーテシアに見えながら、デジールのエッセンスを盛り込む)に対して理詰めでベストの回答をしているところが評価出来る。
フィエスタはブランニューの車ならこれはこれだと思うが、デザインにストーリーが感じられず唐突感がある。前後のイメージもチグハグ。
○インテリアデザイン
LUTECIA>FIESTA>POLO
これも好み無視。一般にポロが質感が高いといわれているが、ドアトリムのあたりなど、3車中では一番チープ。ベーシックと言えば聞こえは良いが、ここまで遊び要素がないと辛い。使いやすさも平凡。
質感だけで言うと僅差でフィエスタがトップか。ただ、メーター廻りの線のアプローチが幼稚であったり、ドアトリム、ドアノブあたりのコンベンショナルなデザインとインパネ周りのベタな先進性との整合性がとれていない辺りが完成度が低い。
ルーテシアは質感を誤摩化すことなく、革シボ調のエンボスなどではなく、幾何学的エンボスで樹脂は樹脂として上手く見せている。
シンプルで使いやすいのもいい。
○前方視界
LUTECIA>>FIESTA>POLO
フィエスタも三角窓を採用しているが、ピラーが太く、ドラバー側はほぼ見えない。ルーテシアはピラーも細く、先端からドアミラーまでの距離もあるため、非常に見切りが良い。フェエスタは着座位置が高く、さらにダッシュが低いのでこれも効果的。ルーテシアは着座位置が低いのにダッシュの高さを感じず、ダントツで見やすい。ポロはダッシュが高い割には見切りは悪くないが、平均的。
○後方視界
POLO>FIESTA>>>>LUTECIA
まったく逆の結果。POLOは全く不満なし。フィエスタもまぁまぁ。ルーテシアはデザイン処理のしわ寄せでリアウインドウが極端に小さいのと(反面、ピラーが極太なので剛性には寄与していると考えられる)左後方の視界が絶望的。Bセグハッチとしては落第点。
○シート
LUTECIA>>FIESTA>>POLO
ルーテシア2ほどではないけども、「良いシートだな」と積極的に言えるのはルーテシア。フィエスタもいい。ポロは堅いだけと言うとちょっと辛口か。
着座位置が低い事もルーテシアを個人的に評価できる。
○エンジン
FIESTA>>POLO >LUTECIA
ポロとルーテシアは僅差。フィエスタは1リットル3気筒とは思えないパワーと滑らかさ。音も一番爽快。
○ハンドリング
FIESTA=LUTECIA>POLO
あくまでも街乗りでの印象。フィエスタとルーテシアは互角。1インチホイルが小さい分フェエスタが有利。ポロは2車ほどの切れ味がない。
○足まわり
LUTECIA>FIESTA>>>POLO
ルーテシアの包容力、しっとり感は独特。フェエスタはひたすら正確。ポロはリアの収まりが悪い。(BLUE GTでは完全に払拭されていたので、2014モデルのハイラインは改善されている可能性が高いですが)
○トランスミッション
FIESTA=POLO =LUTECIA
総合的にはPowerSiftかもしれないが、どれも良く出来ていると思う。PowerSiftはとにかく車に合っている。
DSGは滑らかさと燃費に配慮したシフト。
EDCはクラッチ操作の感触まで伝わる感じなのに極低速域でのギクシャク感がもっとも少ない。が、そもそもがR.S.用であることと、エコモードでのもっさり感が減点対象。
あとサイズ感ですかね〜
フィエスタとポロはほぼ同じ大きさなのですが、ややフィエスタの方が乗ってて小さく感じる。カッチリさと、路面情報の多さが原因かと。
ルーテシアは数字としてはそんなに大差はないはずですが、体感的にひとクラス大きい感じ。「ポロとゴルフの中間のサイズ」とはうまいこと言うたものです。本来フィエスタのコンパクト感がベストなのですが、ちょっと大きいルーテシアのサイズ感が高級感につながっていて今は大きいことが自分的にはプラスに作用してますなぁ。
POLOに対して辛口な結果になってますが、それだけ2車が良いということと、マイナーチェンジを目前に控えた一世代前のクルマであることを考慮するとやはりよく出来ていると思います。MC後に乗ったら2車を圧倒する仕上がりになっているかもしれません。
R50のMINIの前期と後期両方に乗ってましたが、MC前後でここまで変わるかと思った記憶があります。やはりモデル最末期のクルマの熟成度は侮れないようです。
大体ポイントってそんなとこですかねぇ。
やっぱフィエスタ総合的にイイです。
この世にルノースポールがなかったとして、「Bセグ4枚ドアAT」で選ぶとしたら。。。
かなり悩みます。ルーテシアとフィエスタで。
まぁ内装の問題とルノーの毒に犯されているという理由でルーテシアをえらぶのでしょうけどw
ルーテシア2を経験してなかったらフィエスタを選ぶかもしれません。
(外観は結構好きだったりします@フィエスタ)
売れて欲しいです。
そうなると問題なのが
1.欧州フォードというブランドの立ち位置が一般的に意味不明
2.販売網
3.単一グレード
ということになるかと。
実は一番問題なのは3.ではないかと思うのですねぇ。
ルーテシアは「受注生産」という形で200万を切るアクティフを設定した。
これでルーテシアは3つの装備の異なるグレードからチョイスできるわけ。
ところがフィエスタは国産車に匹敵するフル装備のワングレード。
価格設定も大変お値打ちなのだけど、やはりルーテシアの199.8〜というテレビCMの効果はものすごく印象的。200万円の壁は大きい。それは何を意味するかというと、国産車からの乗り換え層をどれだけ取り込めるかということになると思うのですなぁ。200万切ってると「おや?手が届くかも」と思う人は沢山いるはず。おかげで新型ルーテシアは「初めてのルノー」「初めての輸入車」というお客が多いと聞きます。
それにここが大事なのですが、クルマ選びの楽しさの中でグレードで迷うという楽しみって確実にあると。
フィエスタの場合はそれがストンと抜け落ちる形なる。「受注生産」で実質的に売らないとしても、そういう釣り餌は絶対必要だと声を大にしたいのですな。
とにかくですねぇ
こういう良いクルマがどんどん日本で売れて、日本のメーカーが慌てるようになって欲しいわけですよ。
できれば心底納得して自国のクルマに乗りたいと思いますもん。