AT→MTのための配線加工♪

さて、エンジンが完成したところですが、エンジンを車体へ搭載してからでは配線加工がしにくくなる部分も出てくるため、エンジン搭載前に配線を加工します(･ω･)

事前に電気配線図集で調べた結果、今回のAT→MTの載せ換えに伴い必要となる配線加工は主に次の３点となります。

①インヒビタスイッチ配線のニュートラルスタート直結加工
②バックランプスイッチ配線のインヒビタスイッチ配線部への移植
③パーキングブレーキ配線の足元部からサイドレバー部への延長

これまで何車種かAT→MT化してきましたが、まぁエブリイと限らずどのクルマでもAT→MT化した場合は最低限ここにあげている①～③の配線加工は必要になります。

写真は加工のメインとなるインヒビタスイッチ配線部付近です。

①です。

とりあえずこれをしないとクランキングできません。

なお、AT→MT化した場合には車体ハーネス等すべてのハーネスまで一式でMT車のものを使用すれば加工等不要となり何も考えずにできますが…やはりそもそもAT車しか設定のない最上位グレードとなるPZﾀｰﾎﾞｽﾍﾟｼｬﾙの電動スライドドアやスライドステップほか、豪華な装備の恩恵を受けるためには、AT車のハーネスを加工して使うことになります。

続いて②ですが、AT車とMT車ではバックランプスイッチの配線が異なります。

AT車は車体ハーネス経由でインヒビタスイッチによりバックランプを点灯させておりますが、MT車ではトランスミッションのバックランプスイッチまでの配線はエンジンハーネス経由となっております。

そこでやり方はいくつか考えられますが、今回はMT車のエンジンハーネスのバックランプスイッチ配線をカットし、車体ハーネスのインヒビタスイッチ配線部のバックランプ信号線に繋ぎ換えます。

写真はMT車のエンジンハーネスのバックランプスイッチ配線をカットするところです。

カットしたバックランプスイッチ配線を、インヒビタスイッチ配線部のバックランプ信号線に繋ぎ換え、ハンダ付けしたところです。

なお、③についてはパーキングブレーキ位置がAT車とMT車では足踏式とハンド式で場所が異なるため、単に配線を延長するだけのものなので写真はありません。

続いて番外編。

AT→MTとは関係ない話ですが、この車両は私が入手した時点では部品取となっていて、前所有者はエンジン本体やエンジンハーネス、ECUまで一式でDA63T型キャリーに移植する目的で、ECUカプラーのところでカットされておりました。

結果的にはその時カットされたカプラーは使われずにカットされたまま残された状態で譲り受けました。

てことで今回はこのECUカプラーを元のメインハーネスに繋ぎ直す作業が必要でした。

これがカットされたメインハーネス部です。

位置的には運転席座席下のヒューズボックス脇になりますが、配線の長さに余裕がほとんどなく、非常に作業がやりづらいため、ボックスや配線固定部を外して車体下から作業を行いました。

全部で30本以上の線を１本１本丁寧に確実にハンダ付けしていきます。

前半の①②③もそうですが、ハンダ付けしたところは必ず熱収縮チューブで絶縁処理も確実にして、完了です(ﾟ∀ﾟ)