2019年7月26日 日産ヘリテージコレクション(パルサー系)
投稿日 : 2020年05月04日
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N12型パルサーEXAコンバーチブル
2代目パルサーのクーペモデルである"EXA"をオープンにした架装車で、100台限定で販売されました。
この頃はシティ、ファミリア、セリカ、RX-7とコンバーチブルが流行っていましたが、さすがに100台限定だけあって実車を見たのは今回が初。
80年代の象徴であるリトラクタブルライトを日産車で初めて採用したのがこのエクサとのことですが、フィアットX1/9っぽい個性的なデザインは、リトラが大好きだった少年の心に何故か今ひとつ響きませんでした。
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N13型パルサー ミラノX1ツインカム
ビスカスカップリング方式のフルオート・フルタイム4WDを日本初採用したN13型は日産車で初めて「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。何かと初めて尽くしな3代目ですが、1986年デビューという時代背景もあったのかもしれません。
個人的には初代愛車になる予定(免許取得時にR31スカイラインかN13パルサーの下取り車を譲ってもらえるとう話があった)のクルマだっただけに、とても思い入れのある1台で、後に2世代後のN15型パルサーを実際に購入することになります。今思えば、パルサー好きになったきっかけこそ、このN13型かもしれません。
1978年デビューの初代(N10型)からヨーロッパ向けとして開発され、2代目の後期から「ミラノX1」とグレード名までもヨーロッパ風に(笑)
ただ、国内だとライバルと比べて、特にデザインでは野暮ったさがありましたが、この3代目で漸くシビック、ファミリア、ミラージュ等のホットハッチと肩を並べられるようになりました。
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KN13型エクサ キャノピータイプB(左)
またまた”早すぎた1台”
車名からパルサーが外れて、日産エクサとなりました。リトラクタブルライトは継承され、そしてNDIと呼ばれるアメリカのデザインセンターが手掛けたということもあり、ちょっと日本車離れしたデザインが特徴的でした。
ボディ形状はクーペとシューティングブレーク調の”キャノピー”の2種類。共にリヤハッチは脱着可能で、北米向けではクーペとキャノピーでリヤハッチを着せ替えすることができました。一つのボディでクーペとワゴンを楽しむことができましたが、残念ながら日本向けは登録時のボディ形状の違いから、敢えて互換性を持たせなかったとのことです。
従兄弟が当時キャノピーの方を所有しており、ずいぶんと変わったクルマを買ったなぁと感心したものでした。
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全車Tバールーフというのもエクサの特徴の一つ。ルーフとハッチを外して、ちょっとしたオープンエアを楽しめたわけですが、外したルーフとハッチはどこに置いておくのだろうか・・・
ラジオのアンテナがBピラーの上にあるのも、何となくアメ車っぽいです。
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N13型ラングレー タイプX
当時のプリンス店向けに設定されたパルサーの姉妹車です。他には日産店向けにリベルタビラというのもありましたが、内容はほぼパルサーと同じで、違いは5ドアの有無ぐらいでした。
“スカイラインズ・ミニ”というキャッチフレーズやCMに当時日産ワークスに所属していた鈴木亜久里を起用するあたりからもスカイラインの弟分であることを強調し、人気車のスカイラインにあやかろうとします。そして極めつけはスカイラインのアイデンティティである丸型4灯のテールライトを採用(4ドアセダンのみ)。パルサーとは違って、何だかニセモノ感漂うラングレーは今ひとつ好きになれませんでした。
そして、このクルマにとって最も悲劇だったのはある事件で有名になってしまったことであり、販売にも大きく影響したかと思われます。
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エクサはグレーの部分(キャノピー)が脱着できます。ただ、重量が25Kgもあるので、一人で外すのはかなり厳しそうです。
ラングレーは兄貴分のR31スカイラインに似たテールランプを採用。スカイラインと違って、セダンは全てこのテールライトでした。
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N13型パルサー スーパーエクセレンスTRENDA
セダンのモデル末期に登場した特別仕様車です。スポーティなハッチバックと比べると、
ファミリーカー然としているのがセダンの特徴ですが、フロントバンパーにリップスポイラーらしきものが付いています。
この型のパルサーもさすがに30年も経過しているということもあり、街中で見かける機会は殆ど無くなりました。
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RNN14型パルサー GTI-R
パルサーとしては4代目にあたり、姉妹車のラングレー、リベルタビラは統合されます。
WRC参戦を目論んで、2リッターターボ(SE20DET)にフルタイム4WD(ATTESA)を搭載したウェポンモデルがこのGTI-Rです。4連スロットルバルブ等を装着し、最高出力は230馬力を叩き出し、ゼロヨン性能はR32のGT-Rを上回っておりました。
WRCでの活躍を期待されたものの、最高3位で留まり、残念ながら2シーズンで撤退となりました。短いホイールベースや、ライバルと比べて1インチ小さいタイヤサイズ等、敗因は色々あったようですが、パワーにシャーシが追いつかなかったのかもしれません。
友達がこれに乗っていて、何度かハンドルを握ったことがありますが、最初の印象はとにかく加速が凄かった。自分のクルマがマーチだったのでなおさらそう感じたのかもしれませんが、どこに飛んでいくか分からない反面、ローギアードだったというのもあり高速巡行は苦手で、直進安定性も今ひとつでした。快適とは無縁のクルマで、小さいボディに
詰め込み過ぎたというのもあり、整備性は最悪だったようです。何でもクラッチ交換でエンジンを下ろすなんて話を聞いたことがあります。
それでもパルサーの歴代モデルの中で一番好きだったのがこのN14型で、最初の愛車は3ドアHBの1600(X1R)にしようと、高校生の頃によくカタログを眺めていました(笑)
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