こんばんは。
いろいろとご無沙汰している気がするH-TECです。ウインタースポーツに向けた準備でボーナス貧乏になりそうです。
このところ完全にみんカラ放置な感じになってて、せっかく読みに来てくれてた皆さんには申し訳ないなあと思うなか、よもや忘れ去られてないといいなあとも思うこのごろです。
半年ほど前に我が家にAudi A4 Avant 2.0 TFSI quattroがやってきて、だいぶ乗ってみた感想とかあれこれ書けるくらいになってきたので、本日は昨今のモータリング論(一部前言撤回?)的なことも書いてみようかと思います。
この人ですね。拾い画像ですがすみません。
まずは毎度お決まりのスペック表からいきたいと思います。
全長 (mm) 4,720 [4,730*1]
全幅 (mm) 1,825
全高 (mm) 1,465 [1,445*2]
総排気量 (cc) 1,984
エンジン種類 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボチャージャー
最高出力 [ネット] 155kW (211PS) /4,300-6,000rpm
最大トルク [ネット] 350Nm (35.7kgm) /1,500-4,200rpm
駆動方式 クワトロ (フルタイム4WD)
ミッション 7速 Sトロニックトランスミッション
かっこで括られているのはS-lineの装備ですが、このS-lineてのがエクステリアだけの装備かと思いきや実は内装やシート、足回りまで変わってるんですね。
試乗の際無印と乗り比べてみたんですが、確かに足が硬いしよく動く。逆に言うと無印はあえて少し緩慢にさせてストレスフリーを狙っているといったところでしょうか。このへんはさすがにAudiの考え方、グレードによって「優劣を付ける」のではなく、「趣向に合わせる」といった意匠を感じる部分です。
また特筆すべきはエンジン特性。これが90年代のクルマ事情を引きずってる人たちからすると考えられないようなことなんですが、よりミラーサイクルに近いエンジンの味付けで出力は4300rpm、トルクはなんと1500rpmでピークを迎えています。
まあ簡単に言っちゃうと回しても何の面白みもないエンジンてことかな。その代わり、低速からのトルクがトラックみたいに太いなってイメージです。いやでもしかし、回転もろくに上げないで涼しい顔をして国産スポーツカーをぶち抜いていくってのはそれはそれで優雅な気分なんですよね…。
ミッションは7速。ツインクラッチの常時噛み合いギアで、ここらへんの制御も5年前と比べればかなり優秀になってます。(某セレスピードの初代とかと比べるとってことね。)今モデルからアイドリングストップが付加されたんですが、それに伴ってなのかクラッチリリースのハーフポジションを少し多めにしてるとか。これによってより人為に近い操作感を生んでいます。
と、ここまではスペック的な話。
じゃあ実際乗ってみてどうなのよってとこですが、とにかく長距離が疲れない車という印象です。これがまたA5,A6となっていくとさらに高速域でのストレス度が変わってくるんだろうなと思いますが、なにせ1500rpm以上上がらないまま7速まで変速していくので、高速100km/h巡航なら約1100rpmくらいで走れてしまうわけです。
正直メーター見ててもツマラナイ。逆に、そのくらい自然に加速してしまう。
優雅な顔をしてきっちり加速して、きっちり巡航できる、そんな車なわけです。
一方ブン回してやらないと機嫌を損ねるクルマ…
はてさて、いつだったかに自動車におけるコスパみたいな話を書きました。モータリングってのは元気なエンジンを回して走ってこそ。みたいなことも書きました。
しかしここにきてAudiに乗ったりして、どうもその持論が揺らいできたわけです。
というか、正確に言えばモータリングという形容が狭義過ぎたかもしれないという内省であります。
というのも、なにも回るエンジンを回して、滑るタイヤを滑らせて、暴れるじゃじゃ馬をなんとかねじ伏せて、そんな風にして乗ることだけがモータリングじゃない、パーシャルアクセルでニュートラルステアで、素直な挙動を楽しむのだってモータリングじゃないかと、そう思うわけです。
ときどき「やっぱりセルモータはキーを挿して回したほうが、実感あるよね。」なんて話をすることがあります。往々にしてそういうアナログイズム的なアトラクションが趣の一つである場合もあります。
とはいえ、プッシュスタートだって元はといえばレースカーの模倣であるし、シーケンシャルミッションだってレーステクノロジーの恩恵である部分もあります。
つまるところ、オートメーション化全てを頭ごなしに反モータリングとして批判するのもただのやっかみなんじゃないのかな。と感じています。
で、そういうとこの趣向性ってなにかグローバルスタンダード的なものを求めるんじゃなくて、個々のスタンスでいいんじゃないかなと。
USDM市場では有るべくしてAT車が流通したのも、日本人的保守要素が薄いからというファクターもあるんじゃないかと思います。別に、MTに乗ってるのがカッコいいわけじゃない。と。そう思うわけです。
そうやって考えると、自動車の楽しみ方ってもっともっと広がってくると思うし、逆に僕らのような化石に乗ってる連中が近代車を批判するような風潮も減っていくんじゃないのかな(最近のクルマに魅力を感じるかどうかの話は別として)と思ったり。
そんなことを思いながら、来る日もAudiを転がしたり、アコードを転がしたり、時にはRVFを転がしたりして楽しんでいる私でした。
少しとりとめのないエントリでしたが、徐々にみんカラ戻ってきたいと思います。
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2015/11/01 03:20:30