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2011年01月22日 イイね!

スカイラインの父、櫻井真一郎氏ご逝去の報に際して

スカイラインの父、櫻井真一郎氏ご逝去の報に際して日産スカイラインというクルマは、私にとってとても思い出深いクルマであり、また私のクルマ観の基礎となっているクルマです。今でこそあまり見かけなくなってしまった車種ですが、40年ほど前はクルマ好きでなくとも誰もが知っていた車種で、当時の若者達の血を沸き立たせたグランドチャンピオンレースの覇者でもありました。特にGT-Rというグレードのクルマは超特別な存在であり、それは現在スカイラインから独立した車種、Nissan GT-Rとして生まれ変わり新しい系譜を生み出そうとしています。

櫻井真一郎さんは、日本の経済を支える自動車産業という一大業界にあって、カリスマ的設計開発リーダーとして第一人者と言っても過言ではないでしょう。櫻井真一郎=スカイラインとまで表されるほどのブランドだったのです。そしてまた戦後の日本が復興し、欧米の技術に追いつき追い越せと言う最も力溢れた工業振興の象徴的な存在でもあったと思います。

クルマという商品は、たいへん幅広い分野の技術の集合体です。よく走り、よく曲がり、よく止まる。この三要素を見事にバランスさせて、それを誰が見ても美しく格好のよいパッケージに入れ、乗り込んでドアを閉めれば満足感の得られるコンフォート性能が求められるという感性に訴えられるモノでなければなりません。

それらは幅広い分野の専門性を持つ開発者達を見事に統括しなければならないという点で、櫻井真一郎さんはそのカリスマ性を見事に発揮したのだと思います。それでも櫻井さんは一人のサラリーマンとして、与えられた限界のある中で最大限の努力を惜しまなかったのです。好きなことだけをやれたわけではありませんでした。思い通りの設計が出来たわけでもなかったでしょう。思い通りの素材やエンジンなどを手に入れられた訳でもなかったと思います。

普通は櫻井真一郎のスカイラインというと、すぐ、あぁGT-Rだよね、とくる。でもビジネスはGT-Rではありません。2000GTですらなくて、ふつうの1500ccのデラックスなんてグレードがメインだったりします。でもそういう車種にもきちんと手を入れてスカイラインという車種にその設計思想の柱を明確に示していきました。それでも惜しむらくは、櫻井さんのスカイラインは目標としていたBMWにあと少しの差で追いつけなかったのではないかと思います。

櫻井さんはかつて日産プリンス誌で正直に告白しています。「目標にしたBMWを買い込んで、ネジ1本まで全部ばらしてみたが、そこからは何も特別なモノを見つけ出すことは出来なかった。」部品自身に違いがあるわけではなく、その応用技術、その設計フィロソフィーにあると確信した櫻井さんでしたが、結局トヨタの物量作戦の前に思うようなクルマ造りを出来ずに7thスカイラインを最後に身を引いていきました。

私は元々祖父がプリンス自動車-日産プリンス自動車販売という販社のサービス長であったことで、子供の頃からスカイラインは身近な車種でした。家のクルマも当然ながら?スカイラインでした。加えて櫻井さんのカリスマ的存在がぐいぐいと私をスカイラインに引きつけていったのです。

写真のスカイライン2000GTターボ(スカGターボ)は、社会人になって初めて自分の給与からローンで購入したマイカーでした。その頃はもはやスカイラインにはGT-Rはなく、これがその代わりだったのです。こうしてボディシルエットを見てみると、伝統のロングノーズ・ショートデッキのその姿は意外にも今の世の中でも悪くない姿をしています。ちょっとリアのオーバーハングが長すぎる気もしますが(笑)実際、数年後不幸にも事故で泣く泣く手放すまでは恋人のような惚れ込みでした。

そのスカイラインは事故後入庫した整備工場の方に譲りましたが、とても綺麗に修復され、その後さらに他県の方に引き取られて愛用されたそうです。

私はと言うと、GT-Rが出ないままいたずらに大きく重くなってハイソカーへの道をまっしぐらというスカイラインに失望し、逆にボーイズレーサーに憧れるようになりました。しかも4WDツインカムGTターボなんていうハイテク満載のクルマにも乗ったりしましたが、貯蓄してR32のGT-R Vスペックを買うんだと張り切って、ついに買える段階まできたのです。

しかし、なーんと気まぐれに立ち寄ったBMWディーラーにて当時の3シリーズ(E36)に試乗させてもらったら、頭を思い切り殴られたような気がしました。クルマ本来の走る、曲がる、止まるの基本がこれほどエレガントに調和してまとまっているものなのか。GT-Rは当然これらの3要素も頂点にありましたが、どうしても運転するときに気合いが入ります。BMWは楽しくて疲れないんです。思いもかけずハマりました。櫻井真一郎さんが目標としたBMWとはこういうことなのか。

私はGT-Rを捨て、BMWを購入しました。そしてそのまま3代にわたりBMWを購入し続けています。他のクルマはサブ的に乗ってもBMWを手放すことはないでしょう。

でも、それもこれもやっぱり私の原点がスカイラインにあったことは間違いなく、また櫻井真一郎氏の述懐が記憶されていたからこそBMWの奥深さを知ることにもなったと思います。そういう点で櫻井真一郎さんの存在が私にとっても大きかったと認めざるを得ません。やっぱり櫻井さんはクルマ産業界にあって偉大なカリスマでした。櫻井さんのご冥福をお祈りいたします。

合掌

(※本稿は私の個人ブログから転載しました)

Update:

過去所有のクルマとしてスカGターボを愛車登録しましたので、そちらも併せてご覧ください。
関連情報URL : http://www.ssplusone.com
Posted at 2011/01/22 03:19:13 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2010年02月12日 イイね!

バレンタインデーのチョコ: クルマ好き必見です (^^)

バレンタインデーのチョコ: クルマ好き必見です (^^)バレンタインデーは日曜日なので、今日いただきました。いつも会社でお世話になっている方からいただいたものです。

それだけならば単なる義理チョコなのでしょうが、中身を開けてみてびっくり仰天(!!!)なんとチョコが工具そのものになっている~~~。凄すぎる。超リアルなチョコ工具です!しかもボルトナットについてはちゃんとネジが切ってあって、締めたり緩めたり、外したりすることもできるんです!

ホントに食べれるのかって?使われているチョコは正真正銘のベルギー高級チョコ素材が使われているそうです。今まではすっごく美味しいトリュフとかってのはあったけど、ツールのチョコは最強かも。

いただいたものなので、調べるのはヤボかもしれませんがカナリ興味がわいたのでお店とか調べてみました。そうしたらこれは神戸フランツというお店が制作販売しているらしいです。ググると楽天ショップなども出てきますので、通販で買えるみたいですね。知る人ぞ知る有名になってきたブランドで、クルマのサイトであるこのCarviewでもご存じの方はいらっしゃると思います。

義理チョコには少し高価だけれど、クルマ好きの彼氏をお持ちの彼女は(今回は間に合わないので)次回に贈ってみたらいかがでしょう。

私はというと、せっかくいただいたのですが、あまりに凄すぎるのでもったいなくて食べる気がしません(苦笑)どうしよう。。。
Posted at 2010/02/12 15:20:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2010年01月31日 イイね!

ムーンブーツ

ムーンブーツ週明けからまた冬が厳しくなりそうですね。雪国地方の天気は毎日雪だるまのマークが出ています。関東北部も明日の夜は久々の雪になりそうです。

次の週末はモデルさんを連れて初めての泊まりがけで雪国の景色とともに撮影に出かけてきます。
ちょっと余興なのですが、一応打ち合わせた服装など衣装以外に、ネットで見つけたこのブーツを持参してモデルさんに履いてもらおうかなと思っています。

このブーツはムーンブーツ(Moon Boots)といって、イタリアのテクニカというスキーブーツメーカが1971年から作り続けている、超ロングセラーモデルですが、今でもニューヨークなどでは女性達が愛用している有名なスノーブーツだそうです。名前の由来ですが、発売の数年前?に初めてアポロ11号が月面に着陸した際に宇宙飛行士達が履いていたブーツにヒントを得たデザインであったからのようです。

その後発売翌年に開催されたサッポロ冬期オリンピックではスタッフ達の公式ブーツとして提供され、話題になりました。その保温性から、当時は裸足でも履いて外出できるほどと言われたものです。今でも販売されているこのムーンブーツは当時のデザインとほぼ同じままで、写真のように当時のままのシンプルなカラーの他に、いろいろな柄をあしらったものもあります。

日本国内でもかつては販売されていましたが、今はネットで探しても出てきません。でイタリアの通販サイトから直接手に入れました。価格は57ユーロだったので、国内で買う普通のスノーブーツとあまり変わらない価格で納得。かつて国内で販売されていたときは少なくとも1万円以上はしていたと記憶していますので、だいぶ安くなったな~と思います。

単純なデザインですが、時代を感じさせないこのムーンブーツを、現代のモデルさんはどう履きこなしてくれるのか、楽しみです。
Posted at 2010/01/31 18:40:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2009年11月29日 イイね!

iPhone依存症になってしまった?

クルマの話題とは異なりますが・・・

7月に購入(契約)したiPhoneが不調になりました。
2週間ほど前に、いきなりバッテリーの持ちが急速に悪くなって、ネット上でも調べてリセットとか、コールドスタートとか、はたまた復元作業とかいといろ試したのですが直らず。仕方ないと思い立ってApple StoreのGenious Barへ出かけて診断してもらったところ、やっぱり故障ということで、本体交換になりました。原因はわかりませんが、本体で確認したところ使っていない時も常に動作状態にあったのが直接的な原因だったみたいです。iPhoneは一種のコンピュータみたいなものですから、ソフトも加えたりアップデートもするし、そんな中でパソコンのような不具合が出たのでしょうか。

まぁ交換して新しくなったのだからいいかと思いたいのですが、数千曲に上る音楽データやビデオを写すだけでなく、Exchangeサーバとの連携やら各種の設定を初めからやり直す必要があり、気が重くなりました。でも、それよりも思ったのは、自分がいかにiPhoneに依存してしまっているかということです。確かにiPhoneはわずか4ヶ月あまりしか使用していませんが、それ以前も同じようなことができるiPod Touchを数年間使用してきたため、いつでもどこでも仕事関連のメールを送受信でき、予定や連絡先を全て確認できる上に、簡単なネットでの情報検索も出来ていたため、かのネットブックですら出番を失うような状態でした。

特にiPhoneに神髄しているわけではありません。が、ちょっと調べようとポケットに手を入れると、そこにあるのは手帳でもなんでもなくiPhoneであって、知らず知らずのうちに頼るようになっていたのだと思います。iPod touchの期間も入れて数年間のうちに、会社や自宅に置き忘れて出てきた経験も数度ありますが、最近では不安になって取りに戻るということも経験したほどです。

9月にレノボのThinkpadを購入してからは、iPhoneの即時性と本格的なPCによる作業とで鬩ぎ合いが続いていましたが、iPhoneが不調になって常時利用できるかどうかと言う大切な面に不安が生じてきて初めて自分はiPhone依存症になっているのではないかと気付きました。

自分の持っている情報のアンテナとしてiPhoneがいかに大きな存在を占めていたかを知ったと同時に、二つのことを思ったわけです。こうした情報アンテナは単に知識という部分だけでなくある種の精神面へのつながりが密接なんだなということ、そして同時にこうした情報ツールは便利であればあるほどバックアップなどの面で十分に配慮しておかなければならないと言うことです。

皆様も、もしこうしたツールをご活用であれば、依存症にはくれぐれもお気を付けください。
Posted at 2009/11/29 15:27:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2008年10月23日 イイね!

【我が窮状】

NHKの歌番組で「SONGS」というのがありますが、先日懐かしい沢田研二さんが登場していました。若い方は殆どご存じないと思いますが、今から30年くらい前に日本でグループサウンズというジャンルの音楽(日本独特の1960年代ロック)がありました。いくつもの有名なグループ・アーティストの中で、「ザ・タイガーズ」という超有名なグループがいて、沢田研二さんはメイン・ボーカリストだったのです。ザ・タイガースが後に解散したあとも、ソロ・シンガーとなり何曲もヒットさせました。若い皆さんのご両親はよくご存じだと思います。

SONGSに登場したときも、当時の歌をそのまま歌うのだろうと思っていたら、最近発表した歌も織り交ぜていました。その中にとても胸を打つ歌がありましたのでご紹介します。「我が窮状」という歌です。

内容的には、昨今政治の世界で言われている改憲の動きに対して、声高に戦争は反対!というのではなく静かに大人しく今の憲法を尊重して守っていこうよと思っている人々への応援歌なのです。僕らは戦争を知らずに生まれてきた。でも今から60余年前には確かに日本の国民はすべて戦争に巻き込まれ、何百万人という貴重な人材を失ったのです。もちろん戦争の相手国であった米英中国をはじめアジアでも多くの人々の命が失われました。今でも世界各地で政治のために命が失われている現実があります。私たちは幸いにしてこの平和な日本という国に生まれ育ちましたが、いつしかその平和を支えてきた憲法の恵みを忘れてしまったかのようです。

でも、この歌「我が窮状(九条)」を聴いて胸が打たれる想いがしました。沢田さんが過去の大戦を知る年代かどうかはわからないのですが、少なくとも戦争と敗戦の過酷さ、醜さ、悲惨さを知る世代からの最後のメッセージだと思えました。この歌の向こうに、戦争で亡くなられた人々から発せられたメッセージでもあるとも思えてきたのです。驚きました。最近こんなメッセージソングを聴くのは珍しかったし、かつての60年代のベトナム反戦歌のような声高に発せられる歌とは異なり、静かに魂の底から染みこんでくるようなメッセージでした。
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「我が窮状」         2008年
作詞:沢田 研二
作曲:大野 克夫

麗しの国日本に生まれ、誇りも感じているが
忌まわしい時代に遡るのは賢明じゃない
英霊の涙に変えて授かった宝だ

この窮状救うために、声なき声よ集え
我が窮状守りきれたら、残す未来輝くよ

麗しの国日本の核が、歯車を狂わせたんだ
老いたるは無力を気骨に変えて、礎石となろうぜ
諦めは取り返せない、過ちを招くだけ

この窮状救いたいよ、声に集め歌おう
我が窮状守れないなら、真の平和ありえない

この窮状救えるのは、静かに通る言葉
我が窮状守りきりたい、許し合い、信じよう
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私は今の日本国憲法を誇りに思っているし、たとえそれがかつて米国による
押しつけだったとしても、そんなことは関係ない、改憲の理由にはならないと
思っています。これからも声高に叫ぶつもりはなく静かに政治を見守っていく
つもりですが、この歌を聴いて、とても勇気づけられました。この歌がじわじわとサイレントマジョリティーの人々へ染み渡り、平和への心を新たにできれば良いなとつくづく思いました。

昔の沢田さんの歌は特に好きではなかったのですが、この歌を聴いてとても好きになりました。

※YouTubeに、この番組(SONGS)で歌われた「我が窮状」がありましたので、リンクしておきます。
Posted at 2008/10/23 11:44:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 日記

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