ここのところあまり乗る機会がなかった
マイ ロータス・オメガ/カールトン
時々エンジンは掛けていたものの、ロータスミーティング参加のために
久しぶりに動かそうとしてみると
アイドリングは安定しないし、左フロントのパワーウインドウが動かない
うーむ
アイドリングは様子を見るとして
パワーウインドウが動かないのはなんとかしなければ
まず疑うのはヒューズやリレーだが、助手席1か所だけだとそれはないかな
ならばスイッチかと思ったが接点はいずれも問題なし
途中の配線かもしれないので、ドアの内張りを外してテスターをあてるが
通電はしているようだ
モーターかなあ
と、
モーターの隣になにやらユニットがくっついている
試しに外してみるとモーターの制御ユニットのようだ
確かに、モーターに負荷がかかったら動作を止めたり
スイッチ3秒程度長押しで全閉全開を、制御してたりするので
その辺のコントロールをこのユニットで動かしているようだ
試しに運転席側のドア内張を外して同じユニットを取り出し、助手席側に取り付けてみると
動いたっ!原因特定!!
ということで、後はこのユニットを手に入れれば解決!おしまい
・・・ではなくて、
手に入れるのが困難
もちろん
ロータスからはなんの援助もないことはハッキリしているが
この部分はさすがにロータス専用ということではなく同時期のオペルオメガの部品そのもの
さりとて
オペルも国内サービス体制は無きに等しいし
同時期のGM系のサーブやホールデンのパーツリストを調べても同じものはない
ヤフオクではカスリもせず、国内の部品商に聞いてもらっても返事がない
そもそもパーツリストで調べると
オペルのオメガの中でも初期のオメガAのうち、全部にこのユニットが付いている訳ではなく
ステーションワゴンタイプのキャラバンなどごく一部とロータスに使われているようだ(違うかもしんない)
難易度高いなあ・・・ネットを探しても同じ部品番号では見つからない
新品ユニットは入手困難とみて、
現物修理をまず試みる
しかし、基板を眺めてみてもすぐわかるような断線や、劣化は分からない
テスターをあててみるものの、大部分が保護のエポシキ様のコーティングが施してあり
通電確認や印字を読み取ることすら困難だ
ならばと、基板修理の専門店に依頼してみる
クルマのECUやその他制御ユニットの実績も多いショップさんに連絡してみると
・ほぼほぼ完治は難しい
・治らなくても修理代はかかる
・それでも良ければお受けします
という世界らしい
ま、しかしこのまま助手席窓が開かないのも困るので
試しに依頼することにして、現物を東京に送る
途中、疑わしいところのやり取りや
着手する前なら料金がかからない旨説明があったが、そのまま依頼する
待つこと約1週間、戻ってきたユニットを車両に装着してみて・・・いざッ
シーン・・・やはりダメだった・・・ざんねんむねんハゲちゃびん
うーむ・・・やはり中古なりで部品を入手するしかないか
困ったときの本国頼みで
ネットつながりのイギリスやドイツのロータス・オメガ/カールトンオーナーや
クラッチなどの部品でお世話になった
世界唯一のロータス・オメガ/カールトン専門店のイギリスのBTBさんに問い合わせてみる
すると、オーナーの皆さんからはこれといった情報はなかったのだが
BTBさんからは、「なんか以前はブラジルに新品があったっぽいよ」との情報が得られた
確かにね
ネットの画像キャッシュデータで、ブラジルにそれらしいのが売られていた痕跡は見つけていた
そもそもGM含め自動車メーカーは、パーツサプライヤーを南米に拠点化していたようなので
オペル含めGM系のパーツがブラジルに残っている可能性は高いようだ
ほうぼう探しまくった結果
ポルトガルとブラジルには中古部品を販売している部品商(解体屋?)が存在していることが分かった
そういえばどちらも公用語はポルトガル語だな
ポルトガルとブラジルなら
カステラや種子島でつながりがあるポルトガルの方が話が通じやすそうなので
ポルトガルのショップにもちろん英語でメールする
すると、
あっさり日本には送れませんと返事が・・・
えーっ!南蛮貿易でつながった仲じゃないですか~ って500年も経つとこんなもんですか
しょうがないので今度はブラジルのショップにメールする
・・・返事すら来ねえええ
八方ふさがり
・・・と、ブラジルの部品商の商品紹介サイトに
このユニットだけの部品番号ではなく
パワーウインドウASSYの番号や
モーターとのセットでの部品番号が参考で記載されているのを発見した
その番号で片っ端から検索してみると
南米を中心に普及している
メルカドリブレという楽天市場というかヤフオクのようなECモールサイトに出品されている!
しかし、出品者によって海外発送するとかしないとかあるようで
メールを送ってみても、
案の定この出品者は日本には送ってくれないようだ
海外のオークション代行サービスはいくつかあるので確認してみると
代表的な「セカイモン」はebay中心のサービスでメルカドリブレは対象外
ならばと
メルカドリブレを対応している代行サービスを謳っている
「カウベイ」に登録してみると
ブラジル含め南米の一部地域は、品物が無かったり届かなかったりトラブルが多いので取り扱いを停止しております・・・とのこと
何か方法はないかなと探していると
海外在住の日本人とのマッチングサービスを提供する
「ロコタビ」というサイトがあって
現地に住んでいる日本人に旅行の際に案内をおねがいしたり
お店を紹介してもらうサービスを提供するサイトに
現地で買い物をして送ってもらうサービスがあることを発見した!
このサービスで
ブラジル在住の日本人に、落札してもらって日本に送ってもらえるかもしれない!
早速登録して、ブラジル在住の日本人を探す
現地で活動する日本人をロコと呼ぶそうなのだが
結構な人数が登録してあり、提供できるサービスや年齢や在住歴などが書いてある
相談するだけなら無料で相談でき
いざ依頼するとなると必要経費を除いて1件3000円とリーズナブルだ
田舎より都会に住んでいる人のほうが良いだろうし
若い人の方が柔軟に対応できそうだ
もちろん、現地での買い物に対応した人から人選して
静岡出身のブラジル在住12年目、日本語、英語、ポルトガル語を話す20歳代男性のロコに相談してみた
現地時間もサイトで表示されているので、
ブラジルは深夜だなぁなどと考えるのもワクワクするが
深夜にも関わらず、早速の返事が来た!
しかも、メルカドリブレで入札して日本への発送も受けていただけるということと
早速本当に在庫があるのかも、出品者に確認してくれるという
いやあ~持つべきものは日本人の現地在住者だな
翌々日には、在庫はあるとの返事で正式に依頼を受けてくれることになった
何回かのやり取りがあり
品代と送料と依頼料の3000円を支払って
待つこと約半月
地球の反対側から荷物が届いた!
早速開封して品物を確認する
うーん、地球の反対側の空気だ(通関の時に開封した形跡があったので横浜あたりの空気か)
必要なユニットの中身だけ取り出し、車両に装着してみる
いざッ!
ウイイイイイイィイイイイイイイィンっ!動いた!
完璧に動作するパワーウインドウ!
パワーウインドウの修理だけで
ブラジルに知り合いは出来るわ
届いた部品がちゃんと機能するかワクワクドキドキするわで
なんてロータス・オメガ/カールトンって素晴らしいんだ!
さてアイドリングの不良も対策するかな
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Posted at
2023/08/31 17:50:01