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ソーラ・レイのブログ一覧

2011年05月11日 イイね!

『岳 -ガク-』

原作のファンです。


本格的な山屋の方々には到底及びませんが
少しだけ山歩きを楽しんだりしています。
原作を初めて読んだ時、生れて初めて「山で死ぬ事」をビジュアル的に知りました。
実際の遭難現場はもっと凄惨な状況でしょう。
漫画化された描写ですが、今まで伝わる事がなかった「山で死ぬ事」を初めて知らされ衝撃を受けました。

「山では絶対に死にたくない」と本気で思い
同時に「もっと高い山に登りたい」とも本気で想いました(実際に登らないけどネ)

山は人界ではない。
この一言がわたしの山に対する全てです。
美しくて恐ろしくて神々しくて。
係わり方次第によって山界は万華鏡のような表情を見せてくれます。
『岳』の主人公・島崎三歩はまさに「山界」を擬人化したような人物です。
大きな優しさと、非情なまでの厳しさと、超人的な力強さと、深淵の悲しみを持っています。
原作の中の彼が発する「よくがんばった」の一言に、なんども泣かされてしまってます。

さて、映画化作品ですが。
充分に及第点を付けれます、個人的に。
原作の特出した数話のエピソードを取り敢えずは1本の作品に纏めていました。
前半部分の原作エピソードの羅列には少し心配しましたが、後半部分のオリジナルエピソードへ向けてかなり強引ではありますが、ストーリーを集束させていました。

前述したように主人公・三歩は或る意味悟っちゃったような人物なので、彼を中心に据えてどのようにストーリーを展開させるのか不安でしたが、定石通りに脇役の新人山岳救助隊員・椎名久美(長澤まさみ)の成長譚として纏め上げていました。
この椎名久美の人物像の肉付けは良かった。
原作には無い設定を加え、血肉が通ったキャラクターを作り上げていました。
よく在るパターンとも云えますが、長澤まさみの熱演が生きたキャラとして成立させています。
小栗旬は原作ファンと聞きますが、なるほどネ。
三歩のどこか超越している空気を醸し出そうとした演技を徹底していました。

山屋さんが観れば、ヒドイご都合主義な箇所が多々あると思いますが、
エンターテイメントの範疇で「リアルな山界」を紹介したとすれば、
かなりハイレベルで成功していると思います。

エンターテイメント映画と観れば、かなりイイと思います。
と同時に、原作も読んでみて♪

蛇足
劇中の三歩の重登山靴が「スパイダーGTX」でした。
貧乏っぽい三歩だけど、山具は最新高機能品ですね(笑
Posted at 2011/05/11 22:18:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | 映画鑑賞 | 音楽/映画/テレビ

プロフィール

「週末はクルマ2台のオイル交換&フィルター交換。2台とも元気になりました。」
何シテル?   11/01 14:21
基本的に『インドア』で出不精です。 でもじっとしていられない性質なのでアウトドアします。 長時間の寝貯めが出来るので、 活動期と充電期がはっきりしています...

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