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ソーラ・レイのブログ一覧

2018年01月03日 イイね!

『オリエント急行殺人事件』

今年最初の映画鑑賞。

この作品の劇場公開情報を知った時は『なんでまたコレを?おかしんじゃねぇ?!』と、製作自体を疑いました。
映画ファンじゃなくても知っている映画史に残るミステリー映画の大傑作、1974年版があるのに。
なんでまたリメイクするの? 超えるつもり? 馬鹿なの? と本気で思いました。

観ないで批判する訳にもいかず、観に行きました。
(完全無視する選択もありますが、第六感が『観ろ』とも言ってた事もあります)



1974年版



なぜ?
ミステリーとしてトリックも、犯人も、動機も、話の結末も全て知ってるハズなのに。
ココロ動かされました。
涙が一筋。
正月早々に映画で泣かされてしまった。。。


まず、この作品は74年版のリメイクではない。
アガサ・クリスティの代表作の1本に数えられる傑作ミステリーの再映画化です。現在の解釈で。

厳密に云えば、誰もが知ってるミステリーなのでどんなに凝っても謎解きにはならない。
この作品は、ミステリー映画の姿をしたヒューマンドラマでした。
発端となる残虐非道な事件により、人生を狂わされ、ココロを砕かれた関係者たちの葛藤ドラマ。
「そーか!こう云う切り口があったんだ」と、再映画化の意図が判り、製作陣の意気込みを称賛せずにはいられません。



2017年版


74年版は、ミステリー映画としての傑作。謎解き過程も見事に演出しています。
ミステリーだからトリックがあって、犯人がいて、謎解きがあって、真相が暴かれる。そして、結末。
犯人は完全犯罪を遂行するために明確な意思をもって行動してました。
だからこそ、74年版は大団円の『乾杯シーン』が冴えます。
でも、
そこには、未解決事件によって人生を狂わされた被害者関係者の人としての葛藤は描かれていませんでした。

74年版が最良のミステリー映画となる為に描かなかった『人の心の葛藤』を
2017年版は、そこに焦点を絞って描き出していました。

『被害者が加害者へと転移する、心の葛藤と懺悔、そして自身の解放』

この作品で登場する伯爵夫人。
(ネタバレだけどいいよね)
発端事件により悲劇の死を遂げたアームストロング婦人の実妹。
ココロが病み、精神安定剤常用の姿で描かれています、2017年版は。
その他の人物も、どこかしら、何かしら、 欠けてる。

この、壊れてしまった者(たち)の企みに、名探偵ポワロが下したジャッジメントを、
映画を観てる自分らが実社会で是非を問うのはナンセンスですが、
フィクションの中では、可 としたくなりました。

いい映画です。
大人同士で観に行くならコレです。


追記
家庭教師役を演じていたデイジー・リドリー。
SW新章でのレイ役で世に出ましたが、この作品での瑞々しい演技とビジュアル。
この女優は間違いなく大女優への道を歩みますね。
Posted at 2018/01/03 19:28:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画鑑賞 | 音楽/映画/テレビ

プロフィール

「週末はクルマ2台のオイル交換&フィルター交換。2台とも元気になりました。」
何シテル?   11/01 14:21
基本的に『インドア』で出不精です。 でもじっとしていられない性質なのでアウトドアします。 長時間の寝貯めが出来るので、 活動期と充電期がはっきりしています...

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