ソーラ・レイのブログ一覧

珍しく同じ映画を観に３回も劇場に足を運んでしまった。
公開初日に観に行って、
夏季休暇帰省時に姪・甥たち子供の面倒任されての２回目。
（子供たちは大満足だったのでタイトル選びは正解だったかと）
そして公開終了が近づく今回３回目。
やっぱ面白い。
近年の映画で桁違いの面白さと練りこみ方。
山下達郎の唄う主題歌も文句なく素晴しく、映画の余韻を十二分に共振させてくれます。
老若男女が楽しめる一級品のｴﾝﾀｰﾃｲﾒﾝﾄなのは間違いないけど
深読みすると凄いメッセージを隠した作品だと、個人的に身震いしてしまいます。

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最近、この監督が「ポストジブリ」って呼ばれているのを聞いたけど、そんな甘い認識じゃなくて
「勝利宣言」ですよジブリに対して、この作品は。
それと同時に（アニメ）業界に対しての「即位宣言」とも思えてしまいます。
この物語の中には、往年の名作を思い起こすようなシーン・モチーフがふんだんに散りばめられ、
近年ヒットしたジャンルの全ての要素が詰っています。
当り前の事ですが、全ての物語が動き出すのは人物間の「つながり」によってです。
「つながり」が強くなったり弱くなったり、切れたり改めて結びついたりする事自体が「物語」だと思います。
この「つながり」を上手に紡いでやれば面白い作品は出来るんだ、ジャンルなんて関係ないって
メッセージを強く感じてしまいます。
ま、こんな邪な観方しなくても十分に楽しめる作品ですが(^^;

ココロのいちばん奥の方がジーンと熱くなって、
泣き笑いしながら、
いっぱいの元気を貰える一級品です。

ＤＶＤ発売まで待てないので、も一回観に行こうかな（汗

リメイク作品。
少々の期待を抱いて観に行きました。
残念ながら期待値は越えられませんでした。

原作通りのバラッド（悲哀モノ）にあえて拘らなくてもよかった気がする。
どうもｽﾄｰﾘｰが薄く感じてボリューム感がない。
実写リメイクにあたり「しんちゃん」を外したのですが、その穴を埋められない印象でした。
しんちゃんの替わりに「真一」を登場させ、「ありえない話」を「ありえそうな話」にしようとしてますが
そんな事は最初からどうでもいいのでは。
大切なのは原作の描き切った素晴しい物語の何処に、実写化として新しい肉付けをするかでは？

小国の姫君と侍大将の悲恋ドラマは、それで良いとして。
何ゆえ合戦になったのか？→縁談を断ったから。
なぜ縁談を断ったのか？→自分の心のままに自由に生きようと決めたから。
なぜ自由に生きようと決めたのか？→

ココがこの物語ののホントの核心だと思います。個人的には。
だからココにもっともっと肉付けして欲しかった。
結局、エピローグもココに結実させているのだから。
これだけで十分、バラッドです。

第二章でお気に入りになった「小泉響子」役の木南晴夏の出番が少なかったのが残念。
でも、少ない登場シーンだったけどその存在感は健在でした。
カンナ役の平愛梨も引き続き熱演していて好感もてるけど、木南晴夏の天性と云うべき存在感には
分が悪い印象でした。

原作知らない立場での３部作観賞だったので、ラストがどれだけ原作と違うのか？判らないけど。
まぁまぁ無難な終わらせ方だったと思います。
３部作の大長編のクライマックスとしては、やや盛り上がりに欠けた個別対応のオチの連続だったような印象です。
第二章と第三章の間に登場人物の感情変化や舞台背景の激変があるのに、残念ながらその変化を汲まなく描くことは出来ない仕上がりでした。
この変化の方が「ともだちは誰？」の謎解きより面白いしドラマ性の重要部分だと思うけどなぁ。

ただ、あまり作品に新鮮さを感じませんでした。
大阪万博の記憶を実体験として持っている、リアル２０世紀少年の私たち
「ぼくらの時代」は、すでに「アキラ」を体験しているンだよな。
その事が本作に対して新鮮さをあまり感じない原因なのかもしれない。

8月の最終土・日に行われる「富来八朔祭」
（ズレる場合もあり）
今年は29,30日の二日間で行われました。

いままで見てきたキリコ祭りの中で、１・２を争うほど良い
お祭りでした。
わたしがまだキリコ祭りを見た事がなく、漠然とお祭りに抱いていたイメージの全てをこのお祭りは兼ね備えていました。


（画像は地頭町の大キリコ）

今まで見学してきたキリコ祭りの多くは、港町の大漁祈願祭を起源としてきたものが多かったと思います。港町特有の雑多とした町並みはとても魅力的ですが、やはり近代化された建造物が多いのが現実です。祭りの会場となる神社の杜は歴史を感じる立派さですが、近代的な建造物に囲まれた箱庭感は否めません。
ここ富来の風景は、良い意味で昔のままの「能登の原風景」が残ってました。
町並みは昔を偲ぶ面影を多く残し、神社は緑に囲まれ昔のまま。
広がる田園の中をキリコが揺れながら進む姿は、まさに私がイメージしてたキリキ祭りそのものの姿でした。
昔の原風景を多く残している反面、急激な過疎化に見舞われ、かつては１００基以上のキリコが並んだお祭りも、今回は２０数基が出ただけでした。
それでも全てのシーンが絵になる良いお祭りでした。
またまた自己満足なフォトを挙げましたので、能登の原風景の中のキリコ祭りをご覧下さい。