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ソーラ・レイのブログ一覧

2013年06月30日 イイね!

極私的懐古活動写真 『風の谷のナウシカ』

極私的懐古活動写真 『風の谷のナウシカ』云わずと知れた、宮崎駿監督の名を世に知らしめた一作。
当時、これほど衝撃を受けた作品はありませんでした。
劇場に20回ほど通いました。
当時は指定席総入替制でなかったので、一度劇場に入れば何回も鑑賞できたので毎回ごとに3~4回観ました。少なく見積もっても60回以上はスクリーンでナウシカを観たことになります。
いまナウシカ一人芝居をしている梅本真里恵さんにも負けないくらい、殆どのシーン・コマ割り・台詞を暗記しました(汗
映画ナウシカの考察をいまさらする気はありませんが、いま改めてこの安田成美が歌うイメージソングや映画パンフレット、そして原作本のイラストなどを見ると、当時どのようにマーケッティングをすればヒットするか?かなり苦慮した事が伺えます。
販促イメージがばらばらです(笑

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いままでなかったジャンルだし内容だし、宣伝部門は大変だったでしょう。
でも映画は結局は内容。
口コミが口コミを呼びアニメを見ない観客層まで呼び込み、そして一般層まで。
当時インターネットも携帯もない時代に、口コミで話題が伝播していった様、その熱量は凄いモノがあった事を鮮明に記憶しています。
結果的には、観客動員約91万5千人。キネマ旬報1984年度年間ベストテン第7位。同読者選出年間ベストテン第1位。
読者選出ベストテン第1位という結果は社会現象化した当時では当たり前の結果ですが、お堅い映画評論家がひしめき合うキネ旬のベストテンで第7位というのは快挙でした。
(余談ですが4年後、トトロがキネ旬年間ベストテン第1位となりました)

実はこのブログの本題はココからなんです…
初めて宮崎駿監督を意識したのは『未来少年コナン』でした。それから『ルパン三世』第一期シリーズを再確認し、『太陽の王子ホルス』を知り、『カリオストロの城』に熱狂しました。
『カリ城』以降、全劇場作品を劇場で観てきましたが、自分は盲目的な信者ではないと思っています。自分がダメだと思った作品は周囲が評価していてもダメだと思っているし。それでも宮崎監督作品には甘目かなぁ。
でも今は宮崎駿監督に幻滅しています。
3.11直後の言動を見聞きして。
『コクリコ坂』の制作過程ドキュメンタリーが放映された時、その製作途中で大震災が起こり福島第一も跳ね、スタジオ内の混乱の様子が記録されてました。その時の宮崎駿監督の言動には非常に落胆しました。怒りも感じたかも。
その瞬間から監督への熱意は消え、その後今まで全く無関心となってます。
そして昨夜。
劇場で最新作『風立ちぬ』の4分間特別予告を観ました。
「凄いモノ(作品)を世に出そうとしている」と自分の直感が警笛を鳴らしました。
善悪でも是非でもない純な熱量を描こうとしていると感じます。
それは、監督自らの内面を曝け出そうとしている行為にも思えます。
『トトロ』や『ポニョ』を見る気分で行ったら危険かも。
『トトロ』見に行って『火垂る』見せられたり、『破』のノリで『Q』を見せれれたりに近い危険性を感じます。
最初から『火垂る』見に行く気構えくらいが丁度いいかも。
高畑勲監督ではないのでリアリズムの追及って画ではないけど重い、たぶん。
3.11以降に企画された、3.11を経験した後の宮崎駿監督が描く、物語であることを十二分に理解して観に行くことが重要な作品だと感じます。
定着しているジブリイメージと新作の内容のギャップを、配給サイドも十二分に判っているからこそ特別特報4分の予告を作ったんでしょうか。
ナウシカ公開から29年。
30年の節目には一年早いけど、再びマーケッティングに苦慮する作品が世に出ようとしていると思います。

新作公開まで、エポックメーキングとなった名作『ナウシカ』を映画版・原作版ともに観て読んで待ちましょうか。
Posted at 2013/06/30 13:42:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 懐古シネマ | 音楽/映画/テレビ
2013年06月29日 イイね!

『真夏の方程式』

イマイチでした。

5年前の、あの切ない余韻と「フィクションの中だけは救済して欲しかった」の願いを、今回補完してくれたのは良かったけど・・・・・
動機が弱い。
動機が弱すぎて全くもって感情移入できませんでした。
これじゃ、堤真一と松雪泰子が、もとい。石神哲哉と花岡靖子が浮かばれません。

『容疑者Xの献身』がいかに傑出してたかを再確認できました。
Posted at 2013/06/30 00:27:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画鑑賞 | 音楽/映画/テレビ
2013年06月23日 イイね!

贋作ラーメン狂い『麺屋33』

贋作ラーメン狂い『麺屋33』先週末は映画観にひさびさに渋谷まで行って来ました。
映画観たあと水道橋~神保町あたりの山具屋めぐって見切品の掘出物を見つけようと徘徊しました。
その時に立ち寄ったお店です。
数人の行列ができていてその中に高校生カップルが並んでいたので「不味くはないな」と判断し、山具屋徘徊の後に時間をずらして入店。
最初に券売機でチケット買う方法だったので券売機の前で「さて、何をオーダーしたらよいのか?」と悩んでいると、店員さんが声をかけてくれました。
おススメを聞いて「つけ麺・塩」をオーダー。
カウンター席で待つ事数分で届きました。
最初に海老の香りが鼻に届くスープ。塩っぽくない見た目。
ひとくち味見すると、とてもクリーミー(塩らしくない)でサッパリした味でした。
麺の方はというと、これが良くない。
黄色味かかった昔ながらのかん水中華麺タイプ。冷やし中華の麺のようです。
この麺がクリーミーなスープとあまり合わない。自分はそう感じました。
全体的には美味しいつけ麺ですが、すこし自分の好みとは違う味でした。

いろいろと味を重ねて作られた手の込んだラーメンですが、いまの自分は・・・
最近は足し算のラーメンより引き算のラーメンを食べたいって欲求が大きくなってます。
Posted at 2013/06/23 22:41:49 | コメント(2) | トラックバック(0) | 贋作麺 | グルメ/料理
2013年06月23日 イイね!

『オブリビオン』

個人的な好き嫌いの話しに帰結してしまうけど、
とても面白かった。
ひさびさにSF大作映画を観た醍醐味を味わいました。

どこかで観たような錯覚に陥るのは、過去のSF名作に肩を並べるとまでも行かなくても、その真後ろには付いたくらいの完成度と、高い志の現れがそーいう錯覚をみせているのかも。

ひとり(?)の男と二人の女の物語に集約する事も出来る「切ない余韻」の残る物語でした。

この余韻の醸し出し方は、間違いなく日本のアニメーションを研究している成果だと個人的には思います。
こんな余韻をひと昔前のハリウッドでは出せなかった。出せたのは一握りの才能だけだったはず。
それが職業監督レベルでも一級品に近いSF作品を作り得る層の厚さ。
日本の実写界もすぐそばにあるジャパニメーションを研究しノウハウを覚えて欲しいな。

ふたりの女優がとてもよかった黒ハート
ジュリア役のオルガ・キュリレンコ 。007/慰めの報酬の鎖骨美人のひと。タイプなんだよね。
それと
ヴィクトリア役のアンドレア・ライズブロー 。この作品の「せつなさ」の中心人物。惚れちゃった(笑

この女性と二人きりだったら、任務以外の好奇心なんて起きずにズーと二人きりでいるな、俺なら(汗
Posted at 2013/06/23 20:10:52 | コメント(2) | トラックバック(0) | 映画鑑賞 | 音楽/映画/テレビ
2013年06月15日 イイね!

『世界が食べられなくなる日』

『世界が食べられなくなる日』キツかったなぁ。日本人にはホントに辛いドキュメンタリーです。

原題は『TOUS COBAYES? 』 すべてモルモット?
原題の方が判り易いと思います。
2012年フランス製作の「遺伝子組換え作物の人体的影響」と「原発問題」を告発したドキュメンタリー。
自分の、殆どない科学的知識で考えて「そこまで遺伝子組み換え作物」は危険なのか?」って疑問がありました。
遺伝子を組み換えた食べ物を摂取して人体に影響がでるって、どうしても理解できませんでした。
たとえば大豆とかだったら、その主成分のタンパク質自体に異常が現れていれば誰にでも判るし、それを食料や肥料にしようとはしません。

その主成分には変化がなく更に根幹の遺伝子情報を操作した作物が、どうして摂取した者に影響を与えるのだろう?
摂取され消化されエネルギーに変換された物質の遺伝子情報だけが、摂取した者の遺伝子情報に影響を与えるの?だとしたら、この世に生を受けてから死ぬまでの間、摂取し続ける食べ物の遺伝子に影響され続けてる訳なの?
ちょっと理解出来ないお話です。
わたしは決して遺伝子組み換え作物が100%クリーンなテクノロジーだとは思っていませんが、直接的に人体に影響を及ぼすようなモノだとは思ってませんでした。
そんな疑問を抱えて鑑賞してみました。

ちょっと、タネも仕掛けもあるモノなんですね、遺伝子組み換え作物は。。

遺伝子組換え作物と農薬がセットのモノでした。両者は一心同体。
世界中に流通している遺伝子組み換え作物の組み換えた遺伝子情報とは「農薬(除草剤)でも枯れない」という遺伝子操作を行った作物でした。
農薬じゃんじゃん撒いて雑草を枯らして作物だけ計画量を収穫できますよって。
大きな問題は残留農薬。
遺伝子組み換え作物が世界中で栽培されるようになり、農薬消費も増加の一途を辿ってるって。
遺伝子組換え作物の種子を製造販売している会社と、農薬を製造販売している会社は同じ。
アメリカの食糧メジャー。
アメリカの食糧戦略は今では当たり前に語られる現実。
敵国の食糧生産をコントロールすれば戦争しなくても相手国を隷属できるって戦略。
では遺伝子組み換え作物がどのように世界戦略の道具になり得るのかって云うと、
特許技術製品なんだって遺伝子組換え作物(種子)は。
種子を買って栽培し、種取りして翌年栽培すれば再びライセンス料を請求されるそうです。
こうして永久的にライセンス料を請求され続け、同時に農薬も買い続ける。
なんとも合理的なビジネスモデルです。

話しを人体への影響に戻しましょう。
この遺伝子組換え作物の安全性の検証は、今までは3か月間のラット実験しかなかったそうです。
この3ヵ月間の実験結果をもって世界各国は安全性を認めたのだとか。
このドキュメンタリーは世界で初めてラットの平均寿命に相当する2年間の期間にわたり遺伝子組換え作物を与え続けた動物実験を追ってます。
200匹以上のラットを様々な条件での20グループに分け、2年間にわたる動物実験。
動物実験を実施する事自体の善悪を研究者自らが問う場面がありましたが、画面の中で研究者はハッキリ言ってました。
「動物実験自体にモラル的な事があるかもしれないが、この実験を行わなければ世界中の人々がモルモットになるしかないのです」
実験の結果は作品の中で詳しく説明されていますが、どのグループでも多くのラットに腫瘍が発生しました。どの場合にも実験開始から4か月目くらいから発生したそうです。
ちょうど世界の国々が安全を認めた3か月間のデータの後から事態が変わってくるみたい。
特に自分が注目したのは、残留農薬条件を外し純粋に遺伝子組換え作物(トウモロコシ)を与えたグループにも腫瘍が発生したと云う事でした。
この、純粋に遺伝子組換え作物条件のみのグループにも腫瘍が発生したって事はとても重大な事だと個人的に思いますが、この作品ではこの検証はありませんでした。
なぜなら、この作品の制作過程で「3.11」が起きたからです。

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このドキュメンタリーは構成上、重大な欠陥を抱えてます。
製作過程で発生した福島原発事故の放射能問題を急きょ作品の中に取り込んだ結果、まとまりを欠いた構成になってます。
しかし、私を含めた日本人にとっては、ふたつの主題「遺伝子組換え作物」と「原発問題」を結びつける想像力を、どこの国の人々よりも持ち得ていると思います。ある意味残念な結果ですが。
原発事故後、急きょ福島に入ったスタッフ達の画面を通じて訴える言葉が重かった。
「なぜあなたは防護服をきていないんだ」
「(小学校の前で)なぜ子供たちを避難させない。この高線量の場所で」
画面の中から観客に向かって訴えてくるような真剣な言葉に、返す言葉が見つかりませんでした。
しいて言えば「国が安全基準を引き上げたからです」ですかね・・・・
原発問題では、放射能汚染に対しての日本の中の物差しと、世界基準の大きな乖離を痛感させられます。
「原発なんて怪物を人がどうにかしようなんて無理だったんだ。怪物怒らせてしまっても鎮める方法をしらないんだから」と言った飯館村のオジサンの言葉が印象的でした。
映画の最後は、福島で有機農業・酪農を営んでいて原発事故後に放射能汚染を悲しみ自ら命を絶った農家の遺族へのインタビューで終わりました。
遺された老妻が語った
「放射能は福島だけの問題じゃなく、日本だけでもない世界中の問題だ。海も空も繋がってるんだから」 とても重い言葉で作品は終わりました。
空しいような涙が止まりませんでした。

いまこの作品は渋谷のミニシアターだけで上映されてます。
この後全国のミニシアター系へと上映の輪が広がっていくと思いますが、お近くにきたら観ておくことを強く勧めたい1本です。
Posted at 2013/06/15 20:30:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画鑑賞 | 音楽/映画/テレビ

プロフィール

「週末はクルマ2台のオイル交換&フィルター交換。2台とも元気になりました。」
何シテル?   11/01 14:21
基本的に『インドア』で出不精です。 でもじっとしていられない性質なのでアウトドアします。 長時間の寝貯めが出来るので、 活動期と充電期がはっきりしています...

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