• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ソーラ・レイのブログ一覧

2018年06月24日 イイね!

『オンリー・ザ・ブレイブ 』

実話を、観客に追体験させる映画でした。


今年観た映画で一番圧倒されました。
コレは掘出し物の1本です。
先入観、事前知識なく観に行って欲しい。
ココロを必ず揺さぶられます。




毎年のように報道される北米での森林火災報道。
ナーんとなく報道を見ていましたが、こんなにも恐ろしい災害だったんですね。
多湿の日本だと森林火災の恐ろしさが実感できません。

異常高温・低湿度の気候下で発生する山火事。
走るように燃え広がる山林。
その災害に立ち向かう森林消防精鋭部隊『ホットショット』の実話。

『ホットショット』は厳しい訓練を経て最も過酷な山火事の現場で消火活動を行う先鋭部隊。
隊員には、山岳帯を20キロの荷物を背負い3マイル(4.8㎞)を45分以内に走破する能力を求められるそうです。 
この能力は凄すぎ・・・
そのうえで消火活動を行う訳です。 ホント凄い。
消火方法の描写もリアルでした。
水を頼りに出来ない森林火災の消火方法は、延焼を食い止める『破壊消火』
江戸火消し達と同じです。
チェーンソーで木を伐採し地面を掘り、延焼を止める緩衝地帯を造作。
時には自ら『迎え火』を放ち、迫りくる炎と炎を相殺させる。
地形を見、風向きを読み、森林火災を制圧させていく描写はリアルです。

過度な演出なく進行するドラマ部分。ハウツー物のような消火活動のリアルさ。
地味目の映画の中で、森林火災の炎の描写が、リアルすぎて逆に美しく感じてしまうほどです。


実話モノの映画化の手法のひとつ 『追体験』を体験する事ができる良作です。












Posted at 2018/06/24 11:27:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画鑑賞 | 音楽/映画/テレビ
2018年06月24日 イイね!

『空飛ぶタイヤ』

実話を寓話に置き換えた映画でした。

実話ではたぶん集団の意思による『動き』が、架空の個人を登場させていると思われる部分が多いと感じました。
その人物たちの配置が『当たり前』過ぎます。


かつての『水戸黄門』のような、放映45分過ぎからの大逆転。スカッと爽快な『勧善懲悪』 を楽しむのなら大満足な作品です。
でも、
この作品を『社会派映画』として視るのであれば・・・・ チョット尺が足らないなぁ。。 
現実の事象はもっと根が深く理不尽だったと思います。
Posted at 2018/06/24 09:28:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画鑑賞 | 音楽/映画/テレビ
2018年06月03日 イイね!

『万引き家族』

是枝裕和監督の集大成と云える作品でした。

鑑賞後、いろいろな事を考えさせられます。
この作品も前回観た東映の本気映画と同様に、いまの世の中に対して痛烈なカウンターを放ってます。
でも任侠映画ではないので、映画の中のビジュアルと世界観を『これでもか』と見せつけてくるだけ。
だから目を背ければ何も心配なく受け流せます。
ココに監督の狙いが在るんだろうなぁ。

映画で描いているのは、最底辺な生活を営む家族の姿。
軽犯罪を犯し続ける家族。
『犯罪家族の映画の何処を評価するのか?』
『犯罪を美化している』
『子供に万引きをさせるような映画が良い訳ない』
等々、至極一般的な意見が出てくると、確実に予測がつきます。

全くもってその通りだと思います。
しかし、この映画のネタとなった犯罪や事件は紛れもなくこの現代に起きています。
身の回りで起きていないだけ、または見えていないだけなのかもしれない犯罪や事件を題材として取り扱っているだけ。
更には犯罪の数々が本題ではなく、監督のライフワークと云える『家族とは?』こそがこの作品の根幹。
この根幹部分は観た人すべてが何かしら考えさせられてしまう、本質を突いてきます。

情報過多の今の世の中。
ステレオタイプやタブロイド思考によってわが身を守っている多くの人に対して、痛烈なカウンターを浴びせてきた映画です。

カンヌでグランプリを獲ったという事がプラシーボ効果となったと思いますが。
映画観ているうちに、なんとなく古いヨーロッパ映画を観ているような錯覚に陥りました。
底辺家族の暮らす雑多な室内に灯る裸電球の灯りが赤っぽく照らす映像。
この色彩設計に意図を感じます。
特に、お風呂場での少女と安藤サクラの入浴シーン。
裸電球の赤い灯りの元。
黒かびの広がる漆喰壁。床置きタイプのタイル張りの浴槽。
なんだかまるでイタリア映画を観ているような錯覚でした。

役者の演技はみな素晴らしかった。
子役ふたりは鮮烈な印象を残します。
でも一番目を惹いたのは安藤サクラ。
映画観る前に、樹木希林の放ったアドリブで監督が脚本を手直した事を知ってしまいました。 
気になっていて、そのシーンに注目してました。
なーるほど、すぐに分かりました。
やっぱ、この映画の真の主役は安藤サクラです。

映画が投げかけてきた問題には答えはありません。
これだけは最初から判りきった事です。
答えの無い問いかけを楽しむことが出来れば、とても面白く考えさせられる映画です。
Posted at 2018/06/03 20:28:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画鑑賞 | 音楽/映画/テレビ
2018年06月02日 イイね!

『孤狼の血』

『孤狼の血』東映の本気

この映画が世に出た事自体が近年の日本映画界の最大の事件だと思います。
(21年ぶりのパルムドール受賞のニュースもありますが、コレは後ほど)

『テレビ(放映)をまったく考えずに作った』
と宣伝媒体で俳優に言わせていますが、コレは製作配給会社自体の本音ですね。
映画興行、テレビ放映、DVD&ブルーレイ販売(昔はビデオ販売)と、2次3次媒体でトータル的に収益を上げてきた映画会社が、正に初心に帰り本業の映画のみで勝負してきました。

原点回帰した映画がこんなに面白いとわぁ~。
もう、フルスロットル。 レッドゾーン突入。 プラグ深度マイナス(笑)
モード反転、裏コード『ザ・ビースト』 ですよコレ。

東映の正統派任侠映画がカウンターカルチャーとなるとは・・・・・・
それだけいまの世の中が『見えない閉塞感』に覆われえているという事かな。
過剰な言葉狩り、過剰な自主規制、表向きだけ健全で清潔な世界。
そんな世の中に覆い隠されたマグマのように深く蠢くカオスを、一気に表層世界に噴出させたようなパワーがあります、この映画。
だから、
グロだとかバイオレンスと云う言葉のイメージを凌駕してます映像が。
でも興味があるのなら観て欲しい、劇場でしか観られないから。
(DVD&ブルーレイ販売は数年先となるでしょう。仁義なき戦いシリーズも当局からの『風紀を乱す恐れあり』のお達しで何年もDVD化できませんでしたから)

男気を感じる東映の本気も凄いけど、映画自体も良く出来てました。
特に役者の使い方が素晴らしい。
かつて、映画『渇き。』の時に、役所広司は湿潤すぎて渇いてない。と感想を述べましたが、その湿潤さを前面に出した世界観。
画面を見ているだけでムッとする湿気を感じるほどのリアリズム。
松坂桃李もキャラが立ってて、彼の代表作となるでしょう。


映画製作配給会社が本業回帰で映画単体で勝負をかけるという、ビジネスモデルの大転機な作品であり、いまの世の中に対してのカウンターカルチャーとなるバイオレンス任侠&警察小説モノ。
おススメの映画です。





追記
ふたつだけ気になります。
昭和の終わりをタイムリーで体験してきましたが、映画の世界のようなケバさはなかった気がします。映画の世界はまさに昭和40年代~50年代初頭くらいに感じます。呉の昭和の終わり頃はあんなふうだったのか?
それに、守るべき堅気が映画の中に存在しないよー( ´艸`)
私の尺度では誰一人として堅気の方は映画に出てないんだが(^-^;
Posted at 2018/06/02 17:13:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画鑑賞 | 音楽/映画/テレビ

プロフィール

「週末はクルマ2台のオイル交換&フィルター交換。2台とも元気になりました。」
何シテル?   11/01 14:21
基本的に『インドア』で出不精です。 でもじっとしていられない性質なのでアウトドアします。 長時間の寝貯めが出来るので、 活動期と充電期がはっきりしています...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2018/6 >>

     1 2
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

愛車一覧

スバル インプレッサ スポーツ スバル インプレッサ スポーツ
BP5からの乗り替り。 (試乗車)中古購入。 基本、(自分の物差しでの)ノーマルで乗る予 ...
スバル レガシィツーリングワゴン スバル レガシィツーリングワゴン
思い出がいっぱいつまった愛車です。 この車で弄ることを知り、このサイトを知り、大勢の友達 ...
三菱 パジェロミニ パジェミ君 (三菱 パジェロミニ)
登山道入り口までのアプローチ用という目的で購入。 実際手元に届くと1/1のおもちゃのよう ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation