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ソーラ・レイのブログ一覧

2020年08月30日 イイね!

『狂武蔵』

コロナ渦の今年は、映画産業も大打撃。
ロードショースケジュールもガタガタで、話題作は軒並み公開延期。
替わりに、リバイバル上映など有り、チョッと嬉しいけど、劇場に脚を運ぶ事自体リスクマネジメントしなければなりません。
こんな状況なので、本来なら首都圏の独立館やミニシアターまで足を運ばないと鑑賞できない作品も地方で観賞できたりしてます。
この作品もそんな流れの中での公開だったのでしょうか?
7年ほど前に製作中断しお蔵入り状態だった作品。
追加撮影を行い全国40数館での公開となりました。
グンマーでも1館上映していたので観に行きました。

みんな知ってる宮本武蔵の物語の、吉岡一門との『一乗寺下り松』での決闘だけ抽出した作品。
この作品のキモは、ワンカット77分の殺陣シーン。400人をワンカットで斬り倒すというモノ。
ま、このシーンしか無い作品でもある訳です。

どんな映像なのか興味があり鑑賞。




結論から言えば、殺陣と言うよりチャンバラ。
低予算映画の悲哀を感じてしまいました。
斬り倒した相手が画面から消えると、改めて敵役として登場。この繰り返し。
77分連続で観せられると、動きのネタもバレバレ。
おおよそメインの斬られ役は10人位。
みな斬られ方が決まっていて、動きも打ち合わせされています。
上段から頭を斬られる役、胴を斬られる役、刀を止められ喉を裂かれる役、刀を奪われる役…
77分ワンカット撮影なので誰がどんな斬られ方だったか判らなくならないように着物の色等で区別してます。
逆に着物の色の違いが目立つので観てる側も数パターン繰り返し見せられると判ってしまう。
しかし、
この作品の問題点はココではありません。
77分ワンカットの殺陣を成立させるにはこの方法しかなかったでしょうし、実際アイデアがあってもこのシーンを撮るには役者の強靭な精神力と体力が必要不可欠。
このシーンを演じきった役者の役者魂は賞賛します。
問題点は、映画の中のリアリティ基準がチグハグな点。
チャンバラとして斬られた相手が画面から消え続ければ良いものを、何故か所々、斬られた遺体が転がってる。それもリアルな血を流して。
殺陣シーンも後付けのCG合成の血飛沫が飛ぶ。
本気の殺陣モノとして観るべきか?大チャンバラとして観るべきか?
最後まで迷いの中で終わってしまいました。
斬り合いシーンは廃寺裏手から境内、門前通りの廃墟へと移動して行きます。
その途中の長屋横などに竹筒水筒や替えの刀が隠して有り、武蔵は斬り合いの合間に其処で水を含み刀を替えます。
映画の設定では、武蔵1人 対 吉岡一門残党+銭で雇った浪人・他流派応援総勢400人。
宮本武蔵を描いた他の作品の流れを汲めば、事前に武蔵が策を練り、各所に竹筒や替え刀を配し奇襲のチャンスを待っていたと補完できます。
でもリアリティ基準がチグハグだと、まるでRPGの回復アイテム回収みたいです。

映画の中のリアリティ基準がチグハグで観客にその補完を求めるような作りの映画は、結局何も残らす観たという記録しか残りません。
この映画は、そーいう作品でした。


そういう作品だけど、なぜこんなに文章を書いているかというと。
もし、
400人の斬られ役者さんを用意できていれば、
その400人が斬られその場で骸として累々と横たわっていれば、
ものすごい映画になっていたでしょう。
間違いなく、役者もスタッフも、その方向を目指して真剣に取り組んだ作品だから。
その熱意はヒシヒシを伝わりました。
とても残念。
もう少し予算があれば大化けする映画です。

今のままでは、あの『カメラを止めるな』の種明かしパートの無い『本編』のみのようです。

Posted at 2020/08/30 14:05:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画鑑賞 | 音楽/映画/テレビ
2020年08月23日 イイね!

『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』

『ホロドモール』
この言葉
この内容 を知る事が出来た事が、この映画の最大の功績で価値です。

『1984年』を執筆したジョージ・オーウェルのもうひとつの反全体主義作品『動物農場』の
創作秘話を絡めている処も、ノンフィクションなのかフィクションなのかは別にして面白かった。

映画の構成としては『対比』を技法として効果的に使っています。
物資の溢れたモスクワ。その中で体制側に飼いならされた外国人記者たちのソドムの宴。
退廃感を醸し出す暖色系のカラー場面と
目を背けたくなるようなウクライナ。餓死者が路上に横たわる日常。そして極限の人肉食。
ほぼモノクロに近いモノトーンの荒涼とした場面。

ソヴィエト政府に懐柔されたピューリッツァー賞を受賞したニューヨーク・タイムズ記者と、反骨のフリージャーナリストの今作主人公。

興味深かったのは、世界恐慌下での社会主義のモスクワと資本主義・イギリスの描写は対比になっていなかった事。


ストーリー的には、モスクワ以外の移動制限を破りウクライナ行を決行するサスペンス的な描写より、その後の『真実を世に出す』事の難しさに力点が置かれていたように感じました。
知った真実をそのまま世に出す事の難しさに、現在に通じる普遍性を感じました。

そこで絡んでくるのが全体主義批判の寓話『動物農場』を執筆中のジョージ・オーウェルの言葉
「行間を読んでくれ」

余り知られていない世界史の暗部『ホロドモール』を題材にしながら普遍的な問題を投げかけている作品です。



Posted at 2020/08/23 22:52:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画鑑賞 | 音楽/映画/テレビ
2020年08月16日 イイね!

『君が世界のはじまり』

好きだなぁ~
とても好きです、この映画。
方向性の定まらないエナジーが暴発しそうな、危うさや弱さ脆さ。その思春期の断片を切取った作品がツボに嵌ります。
ただ、この手の作品は失敗も多く良作になる作品は稀。
今作は稀な成功作品だと思います。
そしてこの作品は、この手の作品の原型となった名作を、強く意識して作られていました。
この手の作品のアーキタイプとなった作品は
相米慎二監督作品『台風クラブ』
『台風クラブ』をフィーチャーしインスパイアしオマージュしているってレベルではなく、まさにリスペクトしています。

土砂降りから始まる宴へのクライマックス。
そして翌朝、ラストシーン。
ココ迄リスペクトされたら相米監督も彼の世で喜んでいる事でしょう。

登場する若い俳優たちの個性も光ってました。
特に純を演じた片山友希がよかった。
あと、ブルーハーツは世代を超えた鉄板コンテンツなんだと気づかされました。

不満点は一ヵ所。
劇中では『冬』の設定ですが、まったく季節を感じませんでした。
マフラー巻くシーンがなければ冬と判らないほど、スクリーンから空気の温度が伝わりませんでした。
逆に、普遍的な話にするために意図して季節感を外したのであれば、すごい。




Posted at 2020/08/16 14:36:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画鑑賞 | 音楽/映画/テレビ
2020年08月09日 イイね!

2020 小雨の谷川岳

2020 小雨の谷川岳約2か月ぶりに山歩き再開です。
今年は梅雨が本気出してたので全然山歩き出来ず。
それ以前に、3月頃から巣篭り状態で脚力が萎えてしまったので本格登山できる状態ではありませんでした。
梅雨の間に、コロナ対策しながら本気で脚力回復の努力をしてきました。
そして2か月ぶりに山歩き再開。
ぶっつけ本番気味に谷川岳・西黒尾根。


昨年までとほぼ同じペースで上り下り出来ましたが、下山後が…
脚の痙攣ですわ。
両内股が攣ってしまい帰りの運転中、悶絶しながらアクセルワークする羽目に。
萎えてしまった脚力を元に戻すには時間が掛かりそうです。




暑さ対策とコロナ対策を考え、今回も日の出前に出発。




ロープウェイの始発1時間前に尾根筋へ。




この頃から時折小雨が降りだしてきました。




トマノ耳到着。
小雨です。




小雨の中、オキノ耳到着。
雨具を着るか?微妙な雨。
結局、雨具は着ずにウインドブレーカーで山行を終えました。




帰路は初めて西黒尾根を下るつもりでしたが、脚の疲労状況から早々に断念。
マスクを着用して天神尾根を下る事に。
途中にお花畑が点在。
小さな花があちこちに群生してました。




下山後にロープウェイ天神平駅レストランでコーヒーブレイク。
以前はガラスコップに美味しい氷入りだったけど…




下山後の温泉入湯はコロナ感染予防を考え行わず。
沼田まで戻り『ゆうき屋』の無化調ラーメンたべて帰宅。
久々に往復高速使ってインプレッサスポーツのエンジンを回して上げました。





Posted at 2020/08/09 20:39:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 山歩き | スポーツ

プロフィール

「週末はクルマ2台のオイル交換&フィルター交換。2台とも元気になりました。」
何シテル?   11/01 14:21
基本的に『インドア』で出不精です。 でもじっとしていられない性質なのでアウトドアします。 長時間の寝貯めが出来るので、 活動期と充電期がはっきりしています...

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