
きみのはなしをしよう。
ちゃんとしたブログを持ってるわけじゃないし、
日記をつけてるわけでもない。
でも、きみと過ごした日々や、きみがいた証を残したくてここに。
初めてきみと出会ったのはまだ僕が中学3年生の頃。
生まれて間もないきみはまだちゃんと目も開いてなくて、よたよたとおぼつかない足取りで、だけど懸命に生きていて、初めてその体に触れたときは、手に平に乗るほどの小さな命だった。
それでも必死に立ち上がって歩こうとする姿は愛おしくて、一目でこの子がいいと思った。
しばらくして我が家にやってくることが決まったきみは、あの頃よりちょっと大きくなってて、小さかった手足もだんだんと大きくなっていた。
兄弟の中では一番小さかったきみは最初はちゃんと育ってくれるかとても心配したけど、そんな心配は嘘みたいに、元気にすくすく大きくなってくれた。
ちょっと甘やかせ過ぎたのかけっこうお姫様な性格に育っちゃったけど、手が掛かるとかそんなことは一度も感じたことはなくて、ただただ愛おしかった。
たいした思い出があるわけじゃないけど、なんでもない日常のなかにきみがいてくれるだけで、家族みんなが幸せだったし、喜んだり、驚いたり、時には怒ったり。
そんなあたりまえの日々がずっと続いていくものだと思ってた。
今になって思うのは、もっともっとたくさん写真を撮っていればよかったなとか、もっと一緒に遊んであげていればよかったなとか、後悔することもあるけれど、きみとすごした日々は記憶の中にもちゃんと残っていて、月日が流れていけばだんだん薄れていってしまうかもしれないけれど、きみがいたことの事実はこの先何十年経っても決して消えはしない。
12年。
文字で表したらたったこれだけで、長かったような、短かったような。
でも12年一緒にいてくれたことにありがとう。
思い出とたくさんの気持ちをくれたきみにありがとう。
今日きみは天国に行ってしまうけれど、どうか安らかに。
僕がそっちに行くのはまだちょっと先かもしれないけれど、またそっちで逢えたらいっぱい遊びたい。
今までありがとう。
それじゃあ、またね。バイバイあずき。
あずき 6月19日 享年12才
Posted at 2012/06/20 11:52:16 | |
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