ネット通販のトランシーバーについて

最近ネット通販で外国製の技適マークの無いトランシーバーが大量に安価に売られています。
写真の商品は、技適認証マークも無く資格が要ることも日本国内での使用に問題が無いとかの説明記載が有りません。
単に超長距離タイプとの記載があり遠くまで電波が飛ぶようなことしか書いてません。
これらの製品は大抵中国製で日本の法律に関係ない規格で作られていますから技適マークの認証なんてされる訳無いので説明に記載できないんですよね。
つまりこの販売業者は違反しているの確信して売っていると言う事です。

それ以前に使用周波数帯と送信出力が免許不要で使える物でも有りませんし。
145Mhz帯はアマチュア無線の使用周波数帯なのでこの周波数帯で使用すると簡単に無免許がバレます。
それに送信出力5Wは特定小電力では無いです。

なのでこの手のトランシーバーを仲間内でのレジャー/車での移動連絡/イベントでの打合せ連絡/子供のおもちゃ用途として購入してしまう方もいるかと思いますがみんカラユーザーの皆さんは決して手を出さないでくださいね。

日本の法律では免許不要で使用出来るトランシーバーは、「電波が微弱である」/「小電力であり特定の用途に使用する」/「携帯電話の電波を使用している」等の条件が有ります。
要は、技適マークのある「特定小電力トランシーバー」や「IP無線機」のみがこれに該当します。
(国産メーカーのアイコムやケンウッドにヤエスと言った大手メーカー製なら間違いないかと)
技適マークの無いこれ以外のトランシーバー(主に外国製)を使用すると電波法違反となり検挙されます。
これらの法律を知らないで使用していて検挙された場合、罰則としては「1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金刑」となります。
さらに、違法無線機の使用によって他の公共の電波を阻害した場合は「5年以下の懲役もしくは250万円以下の罰金刑」に処されますので御注意を。

ここでいう免許とは、無線従事者免許のことで国家試験を受験し合格して資格を取った方を言います。
つまり無線従事者資格なしでトランシーバー操作するということは、車で言う無免許で車を運転しているのと同意義なんですよね。
なお、無線従事者資格持っていてもこのトランシーバを使う事は出来ません。
局免許申請通らないでしょうから。
自動車で言う車検証がこの無線機では許可が通らないと思いますし、車のナンバープレートに相当する局免許のコールサインも許可が簡単には下りないでしょう。

本来ならこのような商品を取り扱っているネット通販業者に対して行政が売らないように行政指導すればよいのでしょうが、手が回っていないのが現状なのでしょう。
最近はお金儲けの為なら法律なんて関係ないといった商売が多くなりましたね。