楽しむ釣り、トップウォーターの泥沼にハマったいずぱぱです。
春夏秋冬ボートを池に出し、釣れるサイズに関わらず楽しんでいました。
そんなトップウォーターの釣りだけに拘ってから2年ほどしたある日。
当時購読していたバス釣雑誌に掲載していた記事に、目に止まりました。
「フライフィッシングでバス、略してフラデバ」
某有名なバスプロが、フライフィッシングでバス釣りを楽しんでいる様が掲載されていました。
またこの記事には、このプロがプロデュースしたフライロッドが発売になる事が記載されていました。
フライでバス・・・
そう、私がバス釣りを始めたばかりの時に見た光景・・・
ワームで釣れずに苦労を潮ていた時に、フラッと横に来て、最も簡単に釣り上げたフライマン。
それを見てフライを購入・使用して初めて擬似餌と言うもので釣り上げた感動・・・
フライも面白そうだな!
そう思い始めると、直ぐに行動に移す私です。
たまたま社内でフライを嗜む先輩が居ましたので、会議の合間に色々と質問をしてみました。
しかし、ルアーフィッシングで使用する言葉とは違い、フライフィッシング専用の言葉に、戸惑いを覚えました。
「ロッドは何番だ?」
「ラインはウェイトフォワードがいいぞ。ダブルラインはバスバグに不向きだ」
「そうだなぁ、テーパーリーダーとティペットは、これぐらいがいいぞ」
「マテリアルも色々あるが、バグを造るのにヘアーも色々あるからなぁ」
ナドナド・・・
ウェイトフォワード?
ダブルライン?
テーパーリーダー?
ティペット?
マテリアル?
バグ?
全くもって理解できませんでした。
ルアーに使うロッドは、ルアーの種類や重さで使い分けるのですが、フライはラインの太さによってロッドを選ばなくてはなりません。
しかしロッドは雑誌に掲載されていたものが欲しいのですから、購入するときに、お店の方に尋ねれば良いのです。
それからフライは自分で作るのが基本ですが、最初のフライはコマーシャル・フライ(完成品)を購入すれば良いのでした。
そうして妄想と構想で頭の中が悶々として迎えた冬のボーナスが支給されたある日、妻から小遣いをもらい、お店へと急行しました。
向かったお店は、県の中心外にあった駅前のお店。
以前からルアーを購入しに良く通っていましたので、フライ用品も沢山あったのを知っていました。
店員にほしいロッドを告げると、店の奥から1本のロッドを持ってきました。
初めて手にしたフライロッド。
通常のフライロッドは結構長めで、8〜9フィートぐらいの長さがあるのですが、そのロッドは6フィートと短めでした。
そして店員と相談し、このロッドに合うリールとフライラインを見繕ってもらい、購入しました。
帰宅後早速キャスティングの練習です。
普通の投げ釣りやルアーのキャスティングとは全く違い、遠くへ飛ばそうと力んでキャストを試みても、フライラインは前へと行きません。
なかなかタイミングやコツを掴むのに苦労をしました。
初心者向けの雑誌を読み漁り、自己流ですが少しずつラインが前へと出ていくようになりました。
そしてこの練習中にも、頭の中はいとも簡単に釣れるのではないかと言う妄想だけは、片時も離れることはありませんでした。
そうして迎えた初春。
いくらフライフィッシングと言えども、流石に厳冬期にブラックバスが簡単に釣れる訳がないと理解していましたので、この時期を迎えたことに大きな喜びを感じていました。
友人と車にボートを積み、通い慣れた野池へと向かいました。
私はフライで、友人はルアーでとお互い違うスタイルでの釣りとなります。
野池にボートを降ろし、いざ釣りへ!
しかし、この時非常に大きな事に気がつきました。
ボートでの釣りはいつも私が操船しています。
エレキはハンドコントロールですが、今までは片手でエレキを操り、もう片手でロッドを持ちキャストをしていたのですが、フライでは片手にロッド、片手にラインを掴みキャストコントロールをします。なので、操船は非常に厄介でした。
またフライラインもボートの床に落とすので、狭い足元ではラインが絡まってしまいす。
キャスティングも、同船者にかなり気を付けなければなりません。
これは大変な釣りだ・・・
色々と気を遣いながらの釣りは非常にくたびれてしまいました。
キャストをして、フライをそのままに、疲れて「ぼ〜〜」としていたその時でした、
「いずぱぱ、ラインが走っているよ!」
慌ててラインを手繰り寄せ、初めてフライフィッシングで手にしたブラックバスは、36cm程の見事なプロポーションのバスでした。
初めてのフライフィッシングのバスは、何だかよく分からずに釣れてしまったのでした。
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2024/11/01 07:37:29