
さんさんと降り注ぐ強い紫外線を浴びながら
延々と辿る残雪の稜線。遠くのほうで雪の塊
が崩落するブロック雪崩れがズシン!と轟く。
めざす山頂も、明日越えてゆくだろう山々も
遠くに姿をあらわし胸は高鳴るのだった。
午後になって、モクモクとした雲が全天を
おおい始めていた。そういえば気象予報は
上空に寒気の流入を告げていたっけ・・・
そうこうしているうちに、天にわかに暗くなり、おびただしい残雪を
いだく周囲の山々は湧き出す霧と雲につつまれ視界は奪われてゆく。
そしてゴロゴロと雷鳴が鳴りはじめた。その天候の急変は、あまりに
突然であり、この逃げ場のない尾根のテッペンでは、どうすることも
できない。あの頂上直下の山小屋は、まだずっと先にある。
雷雲の真っ只中に入ったことのある山仲間の話を思い出す。
肩やザックの金属がバチバチ音を立てて放電の痛みを感じたと。
雷光が真横に走ったと。近くに落雷して閃光と焦げ臭ささに
生きたここちがしなかったと・・・
さぁ、エセ山男の運命やいかに。
(閑話休題)
ところで、明日はところにより初夏の雷雲の洗礼を受ける
地域もあるとのこと。用心しようっと。パソコンをはじめ
誘導雷に弱い電化製品にも注意しなくちゃ(^^;)
Posted at 2009/06/07 20:14:18 | |
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