
先日、
東京で観てきた劇場版「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(以下、あの花)について書きます。
前後の出来事も書いてあるのでダラダラと長いです。
ネタバレもあるので気にされる方は読まないでください。
==========================
実は1年ほど前にレンタルDVDで観たのですが、過去に囚われてる若者達の話を面白いとは思えず、ラストの2話を観ないままでした。
劇場版が公開されるのも知ってましたが観に行くつもり無し。
ところがたまたま見たこの画になぜか涙腺が緩む。
劇場版公開に向けて再リリースされた、TV版のEDテーマ曲「secret base~君がくれたもの~」のジャケット写真です。
楽しそうに話す(左から)、あなる、めんま、つるこ。
最後まで観なかった”前科”を持っていながら、なんか良いシーンだな。。。と。
これがきっかけで9/1のライブ上京時に東京で観ることになりました。
この画はあなるとつるこが少し成長した姿で描かれており、1年後(劇場版)の姿に見えます。
あなるとつるこには中央のめんまが見えているのか?と思いましたが、めんまを良く見ると胸元のリボンの色が青ではなくて白、そして靴を履いている。
さらには、この画像だと分かりませんが、めんまの足元にしっかりと影もあるので、めんまが実在しているという設定の画なのでしょう。
結末を分かってから改めてみると、木や射し込んだ光がラストシーンを連想させます。
テレビ版をレンタルDVDで見直してみると前回と違った訳で。。。
まずOP/ED曲が良い。
OP曲はGalileo Galileiが担当する「青い栞」
Galileo GalileiというとガンダムAGEの主題歌を歌っていたので知ってはいたのですが、特に印象には残ってない。
「青い栞」は聴いていて、「良い歌だな~」としみじみと思えます。
あの花が持つ”懐かしさ”を表現出来ているからでしょう。
ED曲は、ヒロイン(めんま、あなる、つるこ)の声を担当する声優さん達がZONEの「secret base~君がくれたもの」をカバーした曲。
「夏の終わり」「転校による別れ」を歌っていて、「あの花」にとてもマッチしています。
それに3人の声の相性がとても良く、聴いていて心地良いです。
その3人ですが自分が好きが声優さんで、今も第一線で活躍されている方ばかりです。
この3人がよく揃ったなと思います。
好きな作品を挙げると、
めんま役:茅野愛衣さん
好きっていいなよ 橘めい役
サーバントサービス:山神ルーシー(略)役
あなる役:戸松遥さん
夏色キセキ 花木優香役
つるこ役:早見沙織さん
TARI TARI 沖田紗羽役
「あの花」を何度が観て条件反射的に涙腺が緩むようになったのですが、この曲もその一つです。
冒頭の茅野さんでもうダメです。
ここぞ!という場面で流れてきますから。
声優さん達の芝居も素晴らしいです。
特にあなる役の「戸松遥さん」に惹かれました。
バイト先のレンタルビデオ店の休憩室で、じんたんの背中にしがみつきながら想いを吐露するシーンで、「声優、ってかハルカスすげー」と思いました。
ここまでは1年前に観ているのに、その時は何とも思わず。
その時は感受性が欠如していたのでしょうか^^;
こうしてポイントポイントで引き込まれていき、未見だった10話でめんまが成仏しなくてどうなっちゃうんだ?と心配しながら迎えた最終話は後半ずっと涙が流れっぱなし。
確かに泣ける作品です。
これは劇場版鑑賞に向けて真面目に取り組まなくてはということで、DVDを何度か観つつ、購入した主題歌のCDの聴き込み。

Galileo Galilei 「サークルゲーム」
TV版に引き続いて劇場版の主題歌もGalileo Galileiの担当です。
嬉しいことにテレビ版主題歌「青い栞」もフルバージョンで収録されています。
>
歌詞の冒頭で「忘れな草」が出てくるので花言葉を調べたところ、「私を忘れないで」「真実の友情」「誠の愛」
あの花にピッタリです。

secret base~君がくれたもの~12 years after special package
東京で観るきっかけとなった画。
LPサイズなので大きいです。しばらく飾ってました。
ジャケットの表裏、中身の表裏まで素敵な内容です。
バージョン違いで全4曲収録されてます。
===========================
「めんまに会いに行ってくる」
何シテル?にこう呟いてバスで東京へ向かったのは劇場版公開初日の夜。
秩父行き?と思った方も居るかも知れませんが実はそうではなく。

まずは朝イチで新宿バルト9であの花観賞。
外壁が気合入ってます。さすが東京!

中も気合入ってます。
作品中の”秘密基地”が再現されてます。
この写真を撮ったのはオープン間もない時間だったので人もまばらでしたが、上演終了後はすごい人だかりでした。

マグカップも(ただし5個。。。)

パンフレット(左)のみ購入して、今日行動を共にするシナモンさんと合流。
入場時に来場者特典のメッセージカード(右上)、ボックスティッシュ(右下)がもらえました。
メッセージカードは各キャラクターが週替わりで用意されています。
めんまが成仏して1年後の5人が”めんまへの手紙”を書く過程で過去(TV版)を振り返りつつ、手紙を持って秘密基地に集まって”お焚き上げ”をして次の夏も集まろうという内容。
新たに追加されたカットでテレビ版を補完している箇所もありますがTVを壊しておらず、時々ある「ただの総集編なのに金取りやがって」とか「TV版と全然違うじゃん」ということはありません。
この作品を作り上げた方々がそんなことをするはずもないでしょう。
劇場版を作ってくれてありがとうと思える内容、出来栄えです。
開始早々に1度泣かされ、ラストはもちろんあのシーンで延々と泣かされました。
こうなることは分かっていたので、少し大きくて厚めのハンカチを持って行ったのですが、結局使わず。(BOXティッシュがもらえることは分かっていましたが、もったいなくて使えないだろうと)
あの状況で身動きすること自体が雰囲気を壊しそうだったので、ひたすら垂れ流しでした。
これがそのハンカチなのですが、シナモンさんも同じのを持ってきててビックリでした。
公開2日目で日曜、1000円で観られる日というのもあってかほぼ満員でした。
===============================

次に向かったのは池袋パルコ

特別企画展示
「ANOHANA PRODUCTION NOTES」
”普段目にすることの無い、アニメーションの制作過程を、 「動」ではなく「静」で表現します。”

B2F~7Fの階段に2枚ずつ展示されてます。
階段を上るのを面倒臭がってエレベータで7階まで上がって階段を下りながら観ましたが、下から観るのが正しい流れでした。
これが、
こうなります。
ただただ、凄いな~と感心するばかりでした。
お気に入り。
その他の写真はシナモンさんが分かり易く
ブログにアップされています。
===============================

次に向かったのは、アクアシティお台場で開かれている”あの花祭り2013”
等身大のめんまに会えます。
何シテル?で会いに行くと言ったのはこのめんまです。

俺にも見えた(T T)

足元
台が花の形をしており、色はEDで舞い上がるあのピンク
足元にはたくさんの”忘れな草”

ここでも5個でした。

めんま役の茅野さんのサイン入りTシャツ。

ここで被弾したのは、ガチャガチャのクリーナー(左)とあなるの栞(右)
ここも大勢の人で賑わっており人気の高さを実感しました。
一日でこれだけ回れたのは東京という地の利のおかげです。
地方に住んでる身としては羨ましい限りですが、こうして完遂出来たのも恵まれていると思いますし、シナモンさんのおかげでもあります。
ありがとうございました。
観に行くことになってからここまで駆け足でした。
あとはお借りした宿題をして終わりのはずでしたが、そうはならず。。。
===============================

これがその宿題
2011.9.25に秩父ミューズパークで行われた”ANOHANA FES.”の模様を収めたBDです。
TV版を収めたBD BOXの特典の一つです。
2011年9月というと栃木に居ましたが、当時はみんカラもしていなくて、DS4を買おうかどうか悩んでいた時期でした。
そもそもアニメや車に興味を失っていた時期。
とても充実した内容の素晴らしいイベントだったのが伝わってきました。
こうして映像収録されていて本当に良かったですし、参加出来た方々が羨ましくもなりました。
これを踏まえて2度目の鑑賞へ向かいました。
石川県で唯一上映しているのはイオンシネマ金沢フォーラス。
北陸3県(石川、富山、福井)は映画過疎地です。
「あの花」、来月のまどか☆マギカも各県で1館づつしか上映していませんし、空の境界にいたっては一番近くて名古屋まで行かないと観られません。
期間が短くても良いので上映して欲しいものです。
イオンシネマ金沢フォーラスはネット購入はイオンのクレジットカードでしか出来ないシステム。
しかも当日分は買えないという、今時どうなの?というシステム。
イオンカードは持ってないので早めに行ってチケットを購入、アニメイト金沢へ。

宝島社のあの花ガイドブックを購入。
ガイドブック、付録ともに充実した内容です。
入場までの間、これを映画館のロビーで読んで2回目の鑑賞に臨みました。
2回目となるとラストでちょっと泣いたくらいでしたが、感動よりもなるほどな~と思うところが多かったです。
テレビ版でも気付けるところでしたが。
===========================
このまま次へいくのももったいないと思うようになり、レンタルでテレビ版をもう1回観るか、劇場で3回目を観るか迷っていたところ、密林でしばらく在庫切れだったTV版のBD BOXの在庫が数日後に入荷予定となっていたのでポチりました。
今週末、早速観ました。
ANONANA FES.など特典映像も満載ですが、本編は全11話で4時間ちょっとです。
結末が分かっているからこそ、あちこちに散りばめられいる伏線に気付けたり、各キャラの心情の変化や心理描写などがよく分かりました。
作画(キャラ、背景)も含めてよくここまで作り込んであるなと感心したくらいです。
この作品の良いところは言うまでもなくストーリですが、それを設定、脚本、画、声、歌などで見事に表現しているのも素晴らしいと思います。
どれかが琴線に触れたり共感出来れば、面白かったとか、泣けたとなって良い作品として心に残るでしょう。
自然の中や夜のシーンも多く、子供の頃の夏を懐かしく思えるのもその一つ。
作り込まれているからこそ面白いのですが、逆に複雑になって難しく感じることもあると思います。
各キャラの気持ちがラストでは1点に集約されるのですが、同じ想いを持っているからこそ、それぞれの秘めた想いや過去の出来事のせいで素直になれず衝突したりすれ違ったり。
こう書くとドラマやアニメでよくありがちな風に思われそうですが、メインのキャラだけで6人も居るのでそう単純ではないです。
破綻せずによくまとまったものです。
注意深く映像を観たり台詞を聴くていると色々と気付かされて作り込みの深さが垣間見えます。
(めんまの「成仏しますよ」の時に後ろに回した手が透け始めていたのは今日気付いた)
深入りしなくても十分楽しめるし泣ける作品ですが、深入り出来る部分もあるということで。
次はあなるのメッセージカードをもらいに劇場へ行ってきます。
その時はどう感じるのか楽しみです。